カーライフ
更新日:2019.11.28 / 掲載日:2019.11.28
タクシーやバスを営業運転する資格がある免許とは?第二種運転免許について知ろう

グーネット編集チーム
タクシーやバスの運転をするためには、普通自動車免許証のほか、第二種運転免許が必要です。さらに、タクシーやバスだけではなく運転代行といった仕事をする場合にも取得しなければなりません。
第二種運転免許を取得する際には、どのような試験を受けなければならないのか、どの程度の合格率なのかなど気になる方も多いでしょう。
そこで、第二種運転免許の内容や、取得するための条件、難易度について詳しく解説します。
第二種運転免許とはどんな資格?
そもそも普通自動車免許は第一種と第二種に分かれており、第一種は自分で自分や家族を乗せる際の一般的な自動車免許です。第二種免許は重量が5t未満、最大積載量3t未満、乗車定員10人以下の車を運転できる点は第一種の普通自動車免許と同様ですが、第二種を取得すればお客を乗せた「業務」として車を運転できます。
さらに、車椅子や介護タクシーも普通自動車第二種免許を交付されていれば運転することが可能です。つまり客を乗せる車ではなく、運転代行であっても第二種免許を取得していなければなりません。ただし、客を乗せる車であっても送迎用の自家用車は第二種免許を取得していなくても運転することが可能です。そのため、タクシーやバスの運転士として働きたい場合には必要な免許だといえるでしょう。
客を乗せるドライバーの仕事はニーズが高まっていますが、働く人手が追い付いていません。勤務時間や出勤日を比較的自由に調整できることがメリットであり、人手不足であることから安定して収入を得られることはメリットです。
第二種運転免許の取得資格

グーネット編集チーム
普通自動車第二種免許の試験を受けるためには条件があります。普通自動車第一種免許、準中型免許、大型免許、大型特殊免許のいずれかを持っており運転歴は3年以上、満21歳以上でなければ試験を受けられません。
また、視力は両目で0.8以上、片目が0.5以上、色彩識別能力は赤色、青色、黄色を識別できること、深視力は三桿法の奥行知覚検査器で2.5mの距離で3回検査を実地して平均誤差が2cm以下でなければなりません。
聴力は補聴器を含めて両耳の聴力が10mの距離で90デシベルの音を聞き取れることが条件であるほか、体幹と四肢に障害がないことも取得するために必要な条件です。
第二種運転免許の合格難易度は?
第二種運転免許を取得するには2つの方法があります。
1つは公安委員から指定される自動車教習所へ出向き、卒業検定に合格する方法です。
もう1つは、運転免許試験場で技能試験を直接受ける方法です。こちらは自動車教習所に通うよりも難易度が高くなる点に注意が必要です。技能試験は、他の受験者を乗せて走行します。技能試験に合格した後は、運転免許試験場で適性検査と学科試験を受け、第二種免許を取得できるという流れです。
合格率のパーセンテージは?
普通第一種免許と比べると、第二種免許は難易度が高いことが特徴です。警視庁が発表している運転免許統計では、普通第一種自動車免許の合格率はおよそ60%ですが第二種免許の合格率は40%以下と非常に低く、年度によっては第一種の半分程度の合格率にしか及ばない年もあり、難易度が高い免許だといえます。また、第二種免許はオートマ限定もありますが、合格率は通常の第二種免許と変わりません。
法律問題も鍵
第一種免許とは違い、学科試験には法律に関する問題も出題されるので、難易度が高くなることが合格率に大きく関わっています。タクシーやバスといった旅客自動車を運転する仕事に就く場合は、技能試験だけではなく学科試験も合格できるように法規問題に対応できる知識や、交通ルールや車についての知識もしっかり勉強する必要があるでしょう。
まとめ
第二種運転免許は、タクシーやバスの運転手や運転代行を目指す方には必要な免許になります。普通第一種免許に比べ、第二種免許の試験は難易度が高いため、しっかりと準備をして挑むようにしましょう。