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更新日:2019.12.02 / 掲載日:2019.12.02
軽油の使い道や製造方法について!軽油以外の燃料についても解説

グーネット編集チーム
現在、クリーンディーゼル車の普及に伴い軽油が注目を集めています。
もともと、軽油を燃料とするディーゼル車などの排気ガスは環境に悪いとされていましたが、技術開発は進んだことによって、クリーンディーゼル車などの車も発売され、見方によってはクリーンな車という認識にもなりつつあります。
今回は、軽油とガソリンと比較しながら解説し、軽油以外の燃料についても補足します。
軽油の使い道とは?どのように製造されるの?

グーネット編集チーム
軽油の主な使い道は、ディーゼルエンジンの燃料です。高い圧力で爆発的な力を発揮できるディーゼルエンジンは、車や船舶を始め、さまざまな分野に用いられています。車では、近年増加しているクリーンディーゼル車を始め、バスやトラックなどの大型車に搭載されています。また、建設機械や農業機械、船舶・列車・工場内の動力機械もディーゼルエンジンが主流です。
軽油の製造方法
軽油はガソリンや灯油と同じく、原油を蒸留することで留出される石油精製品のひとつです。
蒸留の際に加熱された原油は、常圧蒸留装置において沸点温度ごとに分けられますが、日本に輸入される原油は中東の原油を利用していおり、中東の原油には硫黄分が含まれているため水素化脱硫装置を経て、それぞれの石油精製品として精製されていきます。
ガソリンとの違い
軽油の沸点温度は240℃~350℃。ガソリンが35℃~180℃ですから、同じように動力燃料として使われながらも沸点温度に大きな開きがあります。この違いが、ディーゼルエンジンとガソリンエンジンの違いにつながっています。
すなわち、低温でも沸騰するガソリンは引火性が高いため、プラグのスパークによって起動し、比較的着火点の低い軽油は自然発火によって起動するのです。
軽油を使用する場合のメリット・デメリット
軽油を燃料とするディーゼルエンジン車には燃費やランニングコストなどの大きなメリットがある反面、エンジンオイルのコスト高などのデメリットもあります。
軽油を使用する場合のメリット
軽油を使用する最大のメリットは価格が安く、燃料にかかるコストを安く抑えられるということです。ガソリンスタンド場所やブランドに関わらず、ガソリンと比較してリッターあたり20~30円ほど軽油の方が安く販売されています。1回の給油を50?とすると、1,000円~1,500円もの差が生じ、年換算した場合数万円もお得になることもあります。
また、燃費の良さもメリットのひとつです。ディーゼルエンジンは熱効率が良いため、ガソリンエンジンに比べ2~3割も燃費が良くなっています。価格の安さと燃費の良さを合わせると、圧倒的なコストダウンになります。
なお、性能面でも、軽油を利用するディーゼルエンジンでは低速トルクでの出力が高いため、坂道やオフロードを力強く走り抜けることができるといったメリットがあります。
軽油を使用する場合のデメリット
一方で、軽油を使用する際のデメリットは、クリーンディーゼル車と呼ばれる車種が比較的高価であることや、専用のエンジンオイルも割高なことです。ただし、車体の購入費用は1度きり、オイル交換はメンテナンスとして必須ですが、1年に1度程度になります。
また、車種によっては、アドブルーという浄化用の尿素水の補充が必要な場合もあり、それらの、メンテナンスが定期的に必要になるという点も、ディーゼルエンジンのデメリットとして考えられます。
車で使用される燃料一覧
車の燃料はエンジン構造・駆動システムによってさまざまです。車検証には「燃料の種類」という項目があり、それぞれ記載されています。車検証を参考に、それぞれの燃料についてご紹介します。

グーネット編集チーム
まとめ
排気ガス規制の条件をクリアしたクリーンディーゼル車の台頭は、軽油の価値をも高めたと言えるでしょう。燃料費が安く、燃費も良いことからクリーンディーゼル車の購入に踏み切る方も少なくありません。車両価格は若干高価になりますが、ランニングコストの安さで多くの支持を得ています。環境負荷の少なさも魅力と言えます。
クリーンディーゼルに限らず、さまざまなエコカーが販売されています。今後も技術開発が進み、環境にやさしい車が提供されることでしょう。