カーライフ
更新日:2019.12.20 / 掲載日:2019.12.20
軽油の正しい捨て方!捨てる量に合わせた捨て方を解説します

グーネット編集チーム
軽油を長期間保存していて使用期限を切らしてしまったり、今後軽油を利用することがなくなったりした場合に、どのタイミングで捨てればよいのか、どのように捨てればよいのかご存知でしょうか。
なお、軽油は燃料であるため、正しい方法で処分しなければ法律違反で逮捕され、懲役刑や罰金刑などを科せられる可能性があるので注意が必要です。
そこで今回は、誤った軽油の捨て方をした場合の刑罰や、軽油の量に合わせた正しい捨て方を解説します。
軽油の保存期間はどのくらい?
石油連盟が推奨している軽油の保存期間は、直射日光を避けて涼しい場所でおよそ6ヶ月です。倉庫や車庫のような場所が最適で、空気が循環しないような場所にも置かないようにしましょう。
また、6ヶ月という期間は目安であり、長期間保存することによって軽油が酸化するので、不完全燃焼といったトラブルが起こる可能性があります。そのため、軽油を保管する場合には定期的に軽油を入れ替えることが重要です。
入れ替えをおこなう際には、静電気や周りに火の元がないか確認するようにします。軽油は非常に引火性の高い液体になるので、危険物であるという認識を持って取り扱うようにすることが重要です。
軽油は流し台などに捨てると罰則で懲役刑を受ける可能性も!
軽油を流し台やお風呂場、洗面所など不適切な場所に流すことによってトラブルが発生すると、法律で罰せられるので注意が必要です。軽油を流したことにより問題が起こった際には、罰則は第25条廃棄物処理及び清掃に関する法律で定められている通り、5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金が科せられます。自治体ごとの独自の条例ではなく、法律で定められていることは認識しておきましょう。
また、1,000万円までの罰金だけではなく、下水道管理トラブルが生じた場合には修理費用や、自然を汚染した場合には除去する費用などを支払う必要があります。清掃や修理など原状回復にかかる費用については、賠償義務があるため罰金以上の金額を支払うことになる可能性が高いです。
これらは、下水道法第18条と河川法第67条に定められています。どの程度の賠償金になるかは状況によって異なりますが、水道管の修理には1,000万円以上の金額がかかる場合もあることを把握しておきましょう。
基本的に、税金の滞納については自己破産をしても罪を免れることはできないとされています。行政が下水道管の修復や汚染の清掃といった賠償の場合は、税金滞納のケースと同様に自己破産をした場合でも免れることは難しいといえるでしょう。どのようなトラブルに発展したかによって異なるものの、人生が180度変わるような事態も起こりうることを理解しておく必要があります。
量で軽油の捨て方は異なる

グーネット編集チーム
軽油の捨て方は廃棄する量がどの程度なのかによって異なり、大量の軽油の捨て方はガソリンスタンドに持ち込むか、不用品回収業者に回収してもらう方法が有効です。なお、不用品回収業者に関しても、自社で処分するのではなくガソリンスタンドや処理業者に持ち込みます。
ガソリンスタンドに持ち込んだ場合は会社や店舗ごとに料金が異なり、無料で引き取ってくれるところや、500円程度の料金がかかる場合があります。不用品回収業者に依頼する場合、1万円程度の費用がかかる可能性が高いです。
自分で軽油を持ち込めるのであればガソリンスタンドを利用し、自分で持ち込むのが難しい場合や軽油以外にも処分したい物がある場合には、不用品回収業者に引き取ってもらいましょう。
捨てる軽油が少量であれば可燃ゴミとして処分するか、使い切る方法がよいでしょう。可燃ゴミとして処分する場合にはそのままゴミ袋に入れるのではなく、新聞紙やチラシといった可燃性の物に軽油を含ませたうえで処分します。また、ファンヒーターを空焚きするといった方法で使い切るのもおすすめです。
まとめ
軽油は正しい方法で処分しなければならず、何も考えずに、自宅の洗面所などで流してしまうと、最悪の場合下水管が爆発するといった危険性もあります。そういった、軽油の処理の仕方をしてしまうと、懲役刑や罰金刑に加えて賠償金を支払わなければならないといったケースもあるので、十分に注意が必要です。
意外に知られていない軽油の捨て方ですが、よく確認して正しい方法で処分するようにしましょう。