カーライフ
更新日:2020.01.30 / 掲載日:2020.01.30
チャイルドシートの取り付ける位置はどこが安全?

グーネット編集チーム
お子さんがいる方は「子供の命を守るためにチャイルドシートを取り付けよう!」と考え、実行していることが多いでしょう。
しかし、チャイルドシートの取り付け位置によっては、逆に子供の命を危険にさらしてしまう可能性があることをご存知でしょうか?
本記事では、チャイルドシートの安全な取り付け位置と危険な取り付け位置を解説します。取り付ける向きに関しても併せてご説明します。これからチャイルドシートを使用する予定がある方、現在使用している方は是非確認してみてください。
チャイルドシートの安全な取り付け位置
子供を交通事故の被害から守るために使用するチャイルドシート。安全な位置を選んで取り付けることで、よりリスクを軽減させることができます。チャイルドシートを取り付けるに際して安全な順にご紹介するので、以下をチェックしておきましょう。
1.運転席の後ろ
2.助手席の後ろ
3.助手席
最も安全といわれているのは、運転席の後ろに位置する座席になります。これは万が一事故にあったとき、運転手はとっさに自分を守ろうとハンドルを切るため、座席が損傷する可能性が最も低いことが要因です。
また、左折時よりも右折時の方が、事故件数が多いことも車の右側の方が損傷する可能性を低くする要因の1つです。
そのため、6人乗りや7人乗りなどの3列シートの車の場合は、3番目に最後列の運転席の後ろ、4番目に最後列の助手席の後ろが続き、最後に助手席の順番となります。
チャイルドシートの危険な取り付け位置
より安全なチャイルドシートの取り付け位置があるように、危険な取り付け位置も存在します。それは、助手席です。
運転手と子供の2人だけで走行する場合、子供の顔が見やすかったり世話をしやすいという理由で、助手席にチャイルドシートを取り付けている方も多いでしょう。
しかし、運転手から助手席側のサイドミラーが見えにくくなって安全な走行を妨げることになってしまいます。
さらに、そもそも助手席は事故時の死亡率が最も高いというだけでなく、事故が起きた際に作動したエアバッグの衝撃に子供の身体は耐えられなかったり、その衝撃がチャイルドシートに伝わると子供が飛ばされてしまったりするなど、安全のためのチャイルドシートが逆に危険を招いてしまう可能性があるのです。
日本で助手席にチャイルドシートを取り付けることは違法ではありませんが、日本以外の先進国では法律で禁止されています。どうしても助手席に設置したい場合は前向きに、エアバッグが当たらないように座席を1番後ろに下げて設置しましょう。ただし、海外では違法になるほどのリスクをはらんでいることを把握しておきましょう。
チャイルドシートの取り付け向きも重要

グーネット編集チーム
上述したように、チャイルドシートの取り付け位置は子供の命を守るために重要なポイントです。また、子供の安全のためには取り付ける向きも重要です。
新生児やまだ骨格ができあがっていない乳児を前向きのチャイルドシートに乗せると、事故があった際に首に負担がかかってしまい、首の骨が折れるなどの重傷を負ってしまう可能性があります。
できる限り怪我のリスクを軽減させるために、事故の衝撃を身体の大きな面で受け止めて1カ所に衝撃が集中しないよう、後ろ向きで設置する必要があるのです。
いつまで後ろ向きで設置するかはチャイルドシートの商品やメーカーによってバラバラですが、月齢でいうと1歳、体重だと約10kgを目安にすると良いでしょう。
ただし、数字はあくまで目安。子供の腰が据わって、1人でも安定してお座りができるようになるなど、身体の成長を見て向きを変えるタイミングをはかりましょう。
まとめ
チャイルドシートは、子供の命を守るために使用する器具です。しかし取り付け位置によっては、逆に子供の命を危険にさらしてしまうことになるので、本記事で紹介した安全な位置に取り付けましょう。
また、チャイルドシートの向きも安全のためには重要なポイントです。新生児期や1人でお座りができない乳児期は後ろ向きに設置し、子供の成長を見ながら前向きに切り替えましょう。