カーライフ
更新日:2020.01.30 / 掲載日:2020.01.30
トラックの燃費は走行距離に比例する!大きさ別の平均燃費と燃費アップの方法を解説

グーネット編集チーム
トラックは普通車に比べて燃費が悪く、車両の総走行距離が長くなるほど燃費が悪くなる傾向にあります。とはいえ、定期的にエンジンオイルを交換したり、運転の仕方を見直したりすることで燃費が悪くなる程度を軽減したり、より良い燃費で運転ができたりすることも可能です。
そこで今回は、トラックの大きさ別の平均燃費と燃費をアップさせる方法についてご紹介します。
トラックの平均燃費
国土交通省の発表によると、一般的な普通乗用車の平均燃費値が約20km/Lであるのに対し、トラックの平均燃費値は約4~12km/Lとなっています。これを見る限り、普通自動車に比べてトラックの燃費はかなり悪いことがわかります。また、トラックは車両の大きさによっても燃費が異なり、車体が大きいほど燃費が悪くなる傾向にあるといえるでしょう。
小型トラック
小型トラックは積載量が3トン未満のトラックのことで、平均燃費値は10~11km/Lになります。
中型トラック
中型トラックは積載量が3トン以上、6.5トン未満のトラックのことで、平均燃費値は7~8km/Lになります。
大型トラック
大型トラックは積載量が6.5トン以上のトラックのことで、平均燃費値は4~5km/Lになります。大型トラックの燃費が良くない原因としては車体が重いことが主に挙げられます。
また、長距離を走ることが多くなるため、ガソリンの消費量も多く、その分のガソリンを充填した状態で走行すると更に車体が重くなり、燃費が悪くなるといったこともあるようです。
トラックの燃費は走行距離と比例する
前述したトラックの平均燃費はあくまでも新車の場合であり、車両の総走行距離が長くなるほど燃費も悪くなります。そのため、何も考えずに乗っていれば徐々に燃費が悪くなり、さまざまなデメリットをもたらすこととなってしまいます。
経済的な負担が大きくなる
トラックの燃費が悪くなれば、当然その分給油の回数も増えることとなり、トラックドライバーにとってはかなりの手間になります。また、給油の回数が増えれば経済的な負担も大きくなりますから、企業側にとっても大きなデメリットだといえるでしょう。
大気汚染につながる
トラック協会では、2006年に地球温暖化の防止を目的とした「グリーン・エコプロジェクト」を立ち上げており、燃費向上に関するさまざまな対策を行っています。しかし、燃費が悪くなってしまったトラックなどのもまだ利用されており、それらのトラックは必要以上にガソリンを燃やすため、排気ガスや二酸化炭素の排出量が増え、大気汚染につながっているなどの問題もあるようです。
トラックの燃費を上げる方法

グーネット編集チーム
トラックの燃費は走行距離と比例して悪くなるものですが、ちょっとした工夫をすることで燃費を大幅に上げることができます。
定期的なメンテナンス
トラックの燃費には、エンジンオイルやタイヤなど、さまざまなパーツの状態が関係しています。そのため、定期的にメンテナンスを行うことで燃費を上げることが可能です。
・エンジンオイル
エンジンを保護するだけでなく、エンジンをスムーズに稼働させる働きがあるため、不純物がない状態にしておくのがベストです。毎月チェックし、通常の業務で利用するような走行距離であれば、長くても3ヶ月に1度くらいのペースで交換するようにしましょう。
・タイヤ
タイヤの空気圧は常に適正を保つようにしましょう。空気圧が高い場合は燃費の悪化、逆に空気圧が低い場合はタイヤの消耗が激しくなります。
運転方法の見直し
車両のメンテナンスのほかに、運転技術を向上されることも燃費の向上につながります。
・急発進・急停車をしない
急発進・急停車はトラックのエンジンに大きな負担がかかります。これらを繰り返すと必要以上に燃料を消費してしまうので、ゆっくり行うよう心がけましょう。
・スピードを出し過ぎない
スピードを出し過ぎるとその分空気抵抗が強まり、余計なエネルギーが必要になります。これにより燃費が悪くなりますので、スピードメーターを確認し適切なスピードで走行するようにしましょう。
まとめ
トラックは一般的な乗用車に比べて燃費が悪く、車両が大きくなるほど燃費が悪くなる傾向にあります。また、燃費の悪化は走行距離にも比例するため、何も考えずに乗っていれば燃費は悪くなる一方です。
しかし、定期的なメンテナンスや運転方法の見直しをするだけでも燃費を大幅に向上させることができるので、さっそく今日から実践してみてはいかがでしょうか。