カーライフ
更新日:2020.02.28 / 掲載日:2020.02.28
セダンの魅力とは?セダンの定義やメリット・デメリットも徹底調査

グーネット編集チーム
近年、コンパクトカーやミニバン、SUV人気の高まりにより、国産車におけるセダンのラインアップは減っています。
かつては、自動車といえばセダンを思い浮かべたほど、自動車の典型的なモデルといっても過言ではありませんでした。
しかし、流動的で美しいボディの形状やラグジュアリー感の高いインテリアを備えたセダンは、高級志向の方々には人気が強い傾向にあります。
今回は、セダンの定義や魅力、そして他のボディタイプと比べたデメリットについて解説していきます。
セダンの定義とは?
セダンというボディタイプの最大の特徴は、エンジンルーム、居住スペース、トランクルームの3つの部屋に分かれている3ボックスということです。運転席、助手席、左右の後部にドアがある4ドア車が基本のタイプになります。
クーペとセダンの違い
クーペもセダンと同じように3ボックスのボディタイプですが、クーペはドアの枚数が2枚となるという違いがあります。
セダンとクーペを両方ラインアップとして揃えている車種もありますが、よりスポーティな雰囲気を醸し出しているのがクーペの特徴とも言えます。
ハッチバックとセダンの違い
居住スペースとトランクルームが一体化したボディタイプの車がハッチバックです。
コンパクトカーの多くがハッチバックを採用しており、小さめのボディでより多くの荷物を搭載できるようになっています。
セダンの魅力やメリットとは?

グーネット編集チーム
国産車ではラインアップが減少してしまっているセダンですが、まだまだ輸入車では根強い人気があります。セダンが売れているのには、セダンにしかない魅力やメリットが存在するからです。
快適な車内環境
セダンは居住スペースと荷室が別々になっているため、ボディ剛性の面で高いポテンシャルを有しています。また、荷室からのノイズが入りやすいハッチバックタイプと比べ、静粛性にも優れているので、快適な車内環境を実現しています。
高い安定性
ワンボックスカーなどと比べ、低重心で安定した走行性能を得られるのもセダンのポイントです。ハッチバックなどと比べても空力性能に優れており、横風にも強いというメリットがあります。
高級感のある雰囲気
各国の王族や首脳、セレブが乗る車は今でもセダンが主流です。SUV人気が高まっている現在でも、多くのメーカーのフラッグシップモデルはセダンであり、最も高級感を演出しやすいのもセダンなのです。
機械式駐車場にも入る実用性
意外と知られていませんが、セダンは車高が低いため、都市部に多い機械式駐車場にも駐車できるというメリットがあります。最近ではコンパクトカーでも車高が高い車が増えてきているため、機械式駐車場を使う人にとっては重要なポイントといえます。
魅力的なセダンにもデメリットはある?
高級感や静粛性など、数多くのメリットがあるセダンですが、国内で売れなくなったのには本項で紹介するデメリットが影響したとされています。
荷室が狭い
車の空間効率を最大限まで広げようとすれば、トランクスペースまで天井を伸ばした商用バンのような形状が最も適しています。セダンの荷室は、高さが限られてしまうという決定的な弱点があるのです。
乗り降りがしづらく居住空間が狭い
セダンの全高は大半が1,500mm以下なので、ドアの開口部が狭く、居住空間へのアクセスがしづらいというデメリットがあります。
単に座っているだけなら問題ありませんが、前席と後席の行き来をしたり、車内で着替えをするユーザーにとっては、ワンボックスタイプなどのほうが、利便性が高いでしょう。
小回りがきかない
セダンはエンジンルームとトランクルームが長く突き出しているという特徴があり、狭い道などでは運転が難しいということもデメリットとして挙げられます。ハッチバックのコンパクトカーは、エンジンルームも小さめに作られており、トランクルームも飛び出していないので、初心者にとっては運転しやすくなるのです。
まとめ
車に実用性が求められる時代となり、国内でも背の高い軽自動車やワンボックス、SUVなどの人気が高まっています。一方で、高級感を演出しやすいため、輸入車では未だにセダン人気が高い傾向にあります。
車は自分のニーズに応じて選ぶものであり、セダンにはワンボックスでは成しえない静粛性や安定性などの魅力があります。
今一度セダンのメリットとデメリットに目を向け、自分に合った1台を選んでみてはいかがでしょうか。