カーライフ
更新日:2020.04.03 / 掲載日:2020.04.03
キャンピングカーの定員は何人?構造要件についても解説

グーネット編集チーム
キャンピングカーを法律を守りながら、安全に楽しむためには乗車定員についても理解しておく必要があります。
また、キャンピングカーの自作や改造をする際にも、法令で定められた構造要件を守りながら行うことが求められます。
ここでは、キャンピングカーの乗車定員をはじめ、キャンピングカーの構造要件や、キャンピングカーを自作する際の注意点などについて解説します。
キャンピングカーの乗車定員とは?
まずはキャンピングカーの乗車定員について紹介します。乗車定員に関する基準を満たしていても、普通運転免許証では運転できないキャンピングカーもあるため、注意が必要です。
キャンピングカーの乗車定員
原則として知っておきたいこととしては、基本的に、キャンピングカーであるかどうかに関わらず、ベースになる車両に対して、座席を設置する際には順守すべき保安基準があるということです。
座席の設置に関する保安基準には、座席の寸法や座席の向き、座席の間隙(座席と座席との間のスペース)などがあります。これらの保安基準を守れば、広さに合わせて可能な限り座席を設けることができます。
つまり、乗車定員はキャンピングカーのスペースと、下記に述べる運転免許証ごとに定められた人数によって決定されるといって良いでしょう。
なお、その際、定員数分のシートベルトの設置は必須となります。
免許証ごとの最大乗車定員に注意
乗車定員について考える際には、運転免許証の乗車定員についても注意する必要があります。運転免許証の乗車定員は以下のように定められてるので確認しておきましょう。
・普通運転免許・準中型免許:乗車定員10人以下
・中型免許:乗車定員11人以上30人未満
・大型免許:乗車定員30人以上
「乗車定員」が基準となっているので、例えば乗車定員20人の車を10人で使用する場合についても普通運転免許では運転できません。
キャンピングカーの横向き座席はOK?

グーネット編集チーム
2017年5月より、リムジンなど「3ナンバー」や「5ナンバー」での、横向き座席が禁止されることになりました。
では、キャンピングカーでの横向き座席はどうなのでしょう。ここではその疑問について解説します。
キャンピングカーの横向き座席は法律的にはOK
キャンピングカー(8ナンバー車)に関しては、横向き座席は禁止されていません。したがって、法律的には横向き座席を設置してもまったく問題ありません。
キャンピングカーで横向き座席を設置する際の注意点
横向き座席を設置する際には、保安要件(車の進行方向から垂直に引いた線に対して左右10度以内)を守らなければなりません。
また、横向き座席にはシートバックのような衝撃から守る設備がつけられないため、前向き座席よりも運転中の安全性に関しては最大限の注意が必要です。
安全性を重視するなら、目的地到着後に座席の配置を変更するなどの対応も考慮しましょう。
キャンピングカーを自作する際には構造要件に注意
キャンピングカーとして販売されている車を購入する場合には心配ありませんが、ご自身でバンタイプの車をキャンピングカーに変更する場合には、構造要件に注意する必要があります。
キャンピングカーとしての要件とは
キャンピングカーの構造要件としては、以下の規定があります。
・人数分の3分の1以上の大人用就寝設備(ただし、3名以下の場合は2つ以上の就寝設備が必要)
・就寝設備は、十分に就寝が可能な平面や空間のある構造であること(具体的なサイズが決まっているので注意)
・要件を満たした炊事設備や水道設備が必要
・着脱式の設備は、運転中も安全が保たれるよう、確実に固定できること
キャンピングカーを自作する際の注意点
キャンピングカーを自作する際には、設備の大きさを見誤ってしまい途中で計画を断念したり、ベースとなる車の修理や工具の購入に予想以上の費用がかかってしまったりするケースが珍しくありません。
特にキャンピングカーの自作に挑戦したことのない方は、慎重に計画を練ってから作り始めるか、自作を諦めてキャンピングカーとしての設備を備えた車を購入するかのいずれかがおすすめです。
まとめ
キャンピングカーだから、と、個別に乗車定員に関する規定があるわけではありません。
しかしながら座席に関する保安規定や運転免許証の乗車定員については基準を満たす必要があります。
基準を知って、安全性に関して十分に配慮することで、楽しくセーフティーにキャンピングカーの魅力を満喫しましょう。