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更新日:2020.05.18 / 掲載日:2020.05.18
免許即停止!あおり運転の厳罰化や対策法について詳しく解説

グーネット編集チーム
近年、「あおり運転」は深刻な社会問題として取り上げられるようになり、もしかすると実際にあおり運転の被害に遭った経験のある方もいらっしゃるかもしれません。
そんなあおり運転ですが、もともとは具体的な定義がなく、厳しい取り締まりもありませんでした。
しかし、死亡事故の発生や被害の増加を受けて、警察庁はあおり運転を厳罰化する方針を示しました。
取り締まりが強化されれば、あおり運転は減少することが期待できますが、被害に遭わないようにするにはドライバーひとりひとりの注意と対策も必要です。
今回は、あおり運転の厳罰化と対策法について解説していきます。
あおり運転とは
特定の車両に対する威嚇行為や嫌がらせを「あおり運転」と言います。不必要なパッシングや急停止、極端な幅寄せ、相手車両の進行妨害などがあおり運転に該当します。いずれも事故を招きかねない危険な行為です。
あおり運転は以前から横行していましたが、2017年6月に東名高速道路で起きた死亡事故以来、社会的な問題として注目されるようになりました。
あおり運転は、周囲の車両を巻き込んだ二次的被害が起きるケースも数多く確認されており、大変危険な行為です。
あおり運転で免許停止

グーネット編集チーム
これまではあおり運転に関する道路交通法上の定義がなく、事故の状況など応じて既存の法律が適応されていました。
例えば、相手車両の後方から車間距離を詰めて挑発した場合は「車間距離保持義務違反」が適用されていました。また、必要のない急ブレーキで故意に周囲の車両を危険にさらした場合は「急ブレーキ禁止違反」が適用されていたのです。
しかし、2018年1月に、警視庁が点数に関係なく即座に免許を取り消し、または最長で180日間の免許停止にできる「危険性帯有者」として取り締まりを強化するよう、全国の警察本部に指示を出しました。
今後はさらに取り締まりが厳しくなる?
2019年12月、警視庁があおり運転に対する罰則をさらに強化する方針を示しました。
道路交通法改正案に、あおり運転に関する内容が盛り込まれることがほぼ確実となり、成立すれば2020年中にも施行されることになります。
あおり運転被害に遭わないための対策法
あおり運転の被害に遭わないようにするには、安全運転を心がけることです。あおられていると感じたドライバーが執拗にやり返そうとして、あおり運転に発展する場合もあります。
急加速や割り込みをしない
急加速や急ブレーキ、割り込みのような運転は、周囲のドライバーを「あおっている」印象を与えかねません。車間距離を十分に保ち、余裕を持って運転することが大切です。
2車線以上ある道路では、右側が「追い越し車線」です。追い越し車線を通常速度で走っていると、追い越せない後続のドライバーがいら立ってあおり運転を起こすこともあります。
追い越す車両がないのに追い越し車線を走行していると「通行帯違反」に該当する場合もあるので気をつけましょう。
被害にあったときの備えがあると安心!
あおり運転の被害に遭った場合を想定した対策には、ドライブレコーダーの導入が有効です。運転中の映像を記録しておけば、あおり運転の被害に遭ったときの証拠になります。
ステッカーを貼るなどして、ドライブレコーダーの導入を周囲のドライバーに認識させるのも効果的です。
まとめ
あおり運転の厳罰化は、早ければ2020年中に施行されます。取り締まりが強化されるのはほぼ確実ですが、あおり運転の被害に遭わないようにするには、節度を守り、余裕のある運転が大切です。
急加速や割り込みなど、周囲のドライバーにストレスを感じさせない運転を心がけましょう。