カーライフ
更新日:2020.05.25 / 掲載日:2020.05.25
携帯(スマホ)ナビを見ながらのながら運転に要注意!違反せず安全にナビを使う方法

グーネット編集チーム
車での地図確認の手段として、純正ナビやポータブルナビなどの従来のシステムに加え、携帯(スマホ)のナビゲーションアプリを利用する方が増えています。
しかし、運転中にスマートフォンを操作するながら運転に対しての罰則が強化されたこともあり、「携帯ナビを使うことはながら運転になるのか?」という疑問を持つ方もいるでしょう。
また、スマートフォンをホルダーに設置すれば手に持ちながらの操作を防げますが、ホルダーの設置場所には注意が必要です。
今回は、携帯ナビとながら運転の関係、スマホホルダーの正しい設置位置、ながら運転を防ぐ携帯ナビの使い方について解説します。
携帯(スマホ)ナビの操作はながら運転になるの?
ながら運転の罰則強化の概要と、携帯ナビを使う影響を見ていきましょう。
ながら運転による違反に対する罰則は厳しい
ながら運転の罰則強化は、スマートフォンが原因の交通事故や死亡事故の増加が背景にあります。スマートフォンを手に持ちながらの操作や通話、画面を2秒以上見る注視、手に持つ保持といった行為がながら運転の罰則の対象です。
改正前の罰則と比べて違反点数が増えたうえに、保持に対する罰則に懲役を追加、交通の危険(交通事故になる違反行為のこと)では懲役の年数と罰金の上乗せ、反則金を適用外にして刑事罰を適用する、といった厳しい罰則が科されます。
スマートフォンはホルダーに設置すればながら運転にはならない?
結論からいうと、スマートフォンをホルダーに設置すれば、ながら運転の「保持」に該当しません。ただし、ホルダーに設置したとしても、走行中にスマートフォンを操作したり、画面を注視したりする行為は罰則の対象になります。もしもスマートフォンを操作したい場合は、安全な場所に完全に停車する必要があります。
車での携帯(スマホ)ホルダー設置場所

グーネット編集チーム
スマートフォンを固定するホルダーの種類と、違反にならない正しい設置場所を紹介します。
車に設置できるスマホホルダーの種類
スマホホルダーの種類は、設置方法で以下の5つにわけられます。
・吸盤タイプ……ダッシュボード、フロントガラスに取り付ける
・エアコン吹き出し口タイプ……エアコンの吹き出し口に固定する
・クリップタイプ……ダッシュボード、またはメーター部分に設置し、クリップでスマートフォンを横向きに挟みこむ
・マグネットタイプ……ダッシュボードに土台を固定し、マグネット部分にスマートフォンを装着する
・ドリンクホルダータイプ……ドリンクホルダーに土台を設置し、アームについているホルダーにスマートフォンを装着する
また、USBから電気を供給し、スマートフォンを設置すると充電も同時にできる「ワイヤレス充電機能」がある機種も登場しています。
違反にならないスマホホルダーの設置場所
車内にスマホホルダーを設置すれば、ながら運転に該当しないのは確かです。しかし、運転席の視界を遮るような場所や、フロントガラスに直接設置すると、取り締まりの対象になることがあります。
フロントガラスに設置できるものは車検シールやETCのセンサー、ドライブレコーダーで、上端から20%以内、下端から15センチ以内と場所が決められています。スマホホルダーは対象外のため、ダッシュボードやハンドル付近に設置しましょう。
ながら運転を防ぐ!音声操作ができるおすすめ携帯(スマホ)ナビアプリ
音声操作が可能な携帯ナビは手動の操作を省けるため、ながら運転防止対策に効果的です。
音声操作ナビは、行き先をアプリに告げると複数のルートを選定し、複数の選択肢の中から最適なルートを選ぶことができます。
また、ドライブ中にコンビニを探したい場合でも、現在地からもっとも近いコンビニを案内することも可能です。ただし、ルートの選択も音声操作でできるアプリと、手動でおこなうアプリにわかれているので、事前に確認しておくといいでしょう。
また、AI(人工知能)アシスタントを導入したアプリでは、ルート選択のほかに、カーオーディオの操作や選曲、自宅の家電を操作することも可能です。ながら運転を予防するだけでなく、さまざまな付加価値があるアプリで生活が豊かになるでしょう。
まとめ
スマートフォンを手に持って操作や通話をしたり、画面を注視する行為は、ながら運転の対象となる一方、ホルダーに携帯を固定して使用する携帯ナビアプリは対象外になります。ホルダーに設置することによってながら運転の「保持」になることはありません。
とはいえ、操作と注視で違反になりかねないので使用時には注意しましょう。
また、スマホホルダーの設置位置は運転者の視界を遮らず、フロントガラスに設置しないことがポイントです。音声操作が可能な携帯ナビは、ながら運転の予防対策に加え、生活が便利になるメリットもあります。
スマホホルダーを正しい位置に設置し、音声操作が可能なアプリを使って安全運転に務めましょう。