カーライフ
更新日:2020.06.01 / 掲載日:2020.06.01
甘酒を飲むと飲酒運転になる?アルコールが運転にもたらす影響
グーネット編集チーム
お正月に初詣に出かけた際、参拝者に甘酒をふるまっている光景をよく目にします。独特な甘味で子供でもおいしく飲める甘酒ですが、「酒」という名前がついた甘酒を車を運転するドライバーが飲んでもいいのか、気になったことはありませんか?
結論としては、ほとんどの場合、甘酒を飲んでも飲酒運転になりませんが、アルコールに弱い方などは注意が必要です。
今回は、甘酒で飲酒運転にならない理由と注意点、安心して甘酒を飲む方法について解説します。
甘酒を飲んでも飲酒運転にならない理由
甘酒は子供でも飲めるため、アルコール分を含まないと思う方もいるでしょう。
甘酒の原料は米麹と酒粕の2種類があり、米麹の甘酒はアルコールが含まれておらず、酒粕の甘酒は1%未満のアルコールが含まれています。つまり、米麹の甘酒の場合は大量に飲んだとしても、酒気帯び運転の基準を上回ることはあり得ないのです。
なお、酒粕の甘酒は微量のアルコールを含みますが、基本的には少量であれば飲んだところで飲酒運転はなりません。ただし、大量に飲んだ場合は、呼気中のアルコール濃度が酒気帯び運転の規定値以上になる可能性があります。
1%未満のアルコールが含まれている酒粕で作られた甘酒やノンアルコールビールなどを大量に飲み、酒気帯び運転で検挙された実例もあるので、アルコール度数だけで判断しないことが大切です。
甘酒を飲んで車を運転する際の注意点
グーネット編集チーム
酒粕の甘酒を飲んだあとに運転する場合、以下のことに注意しましょう。
極端にお酒に弱い人は避ける
アルコールの分解能力が極端に低い方は、アルコール1%未満の甘酒でも運転に悪影響を及ぼす可能性があります。例えば、注意力が散漫になる、ハンドル操作ミス、視線の固定ができなくなる、反応時間が遅くなるといった影響が考えられます。安全運転に支障をきたすことで事故のリスクが上がるため、極端にお酒に弱い自覚がある方は運転をする必要があるときは甘酒を飲まないと意識しましょう。
酒粕の手作り甘酒は避ける
酒粕の甘酒は、お湯に酒粕と砂糖を入れて加熱するだけで簡単に作ることができます。基本的には、加熱の工程で8%前後ある酒粕のアルコール分のほとんどが飛んでアルコール分は1%以下になります。しかし、手作りゆえに正式なアルコール度数を判断するのは難しく、場合によっては通常よりも高いアルコールが残っている可能性があります。そのため、運転する予定がある場合は、手作りの甘酒をすすめられても遠慮しましょう。
前日の飲酒量に要注意
体重60キロの成人の場合、アルコール20(※)グラムを分解するまで約4時間かかります。そのため、深夜まで大量にお酒を飲んだ場合、翌日の午前中まで体内にお酒が残った状態になるのです。そこに甘酒を飲むとアルコールを追加されるので、飲みすぎた翌日は運転そのものを中止する必要があります。
(※ビール中びん1本、日本酒1合、ウィスキーダブル1杯が目安)
グーネット編集チーム
車の運転者さん必見!安心して甘酒を飲む方法
「運転するけど甘酒を飲みたい」という方に向けて、安心して甘酒を飲むポイントを紹介します。
アルコールが含まれていないの米麹の甘酒を飲む
冒頭でお伝えした通り、米麹の甘酒はアルコール分0%なので安心して飲むことができます。美容と健康を目的に甘酒を手作りする方も増えていますが、米麹が原料なら運転前に飲んでも問題ありません。
酒粕の甘酒は一度沸騰させる
酒粕の甘酒を飲みたい場合は、一度沸騰させてアルコールをさらに飛ばす方法がおすすめです。もしもアルコール度数を0に近付けたい場合、甘酒に日本酒を入れて沸騰させ、ライターで火をつけて燃やすとアルコールを飛ばすことも可能です。
まとめ
甘酒は米麹と酒粕の2種類があり、米麹の甘酒はアルコールが含まれていないので運転前でも安心して飲めます。
一方、酒粕は1%未満のアルコールが含まれているため、アルコールの分解能力が極端に低い方は運転に支障をきたす可能性も否定できません。
大量に甘酒を飲むと酒気帯び運転の規定値を超えることもあるので、運転しないときに甘酒を飲みましょう。
また、運転者でも甘酒を飲みたい場合、米麹の甘酒にすること、酒粕の甘酒は沸騰させてアルコールを飛ばすのがポイントです。