カーライフ
更新日:2020.06.09 / 掲載日:2020.06.09
車の座席の高さを調節して正しい運転姿勢で運転する方法
グーネット編集チーム
車を運転する際に正しい運転姿勢をとることは、適切な運転操作をするうえで非常に重要です。また、そうすることで快適に運転できるだけでなく、事故を未然に防ぐことにもつながります。
この記事では、車を運転する際に正しい運転姿勢をとることの重要性を踏まえ、座席を正しく調節する方法について解説します。
正しい運転姿勢をとるためには、運転席の位置や座席の高さを調節することがポイントとなりますので、ぜひ参考にしてください。
正しい姿勢で車を運転することの重要性
正しい運転姿勢をとることで、ハンドルやペダルなどの操作がしやすくなり、場面に応じた適切な運転操作をおこなうことができます。運転中はカーブや段差などで体が上下左右に揺れてしまいがちですが、正しい運転姿勢をキープすることで体の揺れが最小限に抑えられます。
また、姿勢が悪いことによる操作ミスが、事故の原因になってしまうこともあります。運転に慣れてくると運転姿勢が崩れやすくなる方も多いため、事故を未然に防ぐためにも、必ず座席の調節をおこなうようにしましょう。
座席に安定して座ることで腰痛や疲れを軽減でき、長時間でも快適に運転することができます。
車の座席の前後・高さを調節する方法
グーネット編集チーム
運転姿勢の基本となる、座席の前後・高さの調整方法と、正しい運転姿勢になる位置を紹介します。
シート下のレバーで位置を調整
座席の前後調整は、シートの座面下のレバーでおこないます。座席に深く座った状態でブレーキペダルを奥まで踏み、ひざが軽く曲がる状態になる位置にセッティングしましょう。ひざが伸びた状態で座席をセッティングしてしまうと、万が一の際にブレーキを強く踏めないため非常に危険です。
また、右足で強くブレーキを踏む場合、左足も同時に踏ん張る必要があります。ペダル操作をしない左足は、ハンドル下の左側にあるフットレストに置き、右足と同様にひざが軽く曲がる位置かどうかを必ず確認するようにしましょう。
背もたれの角度を調整
座席の背もたれのリクライニング調整は、運転席の右側にあるレバーでおこないます。また、調整をする際は、座席にしっかりと深く腰掛け、背中をシートバックに付けた状態でおこないましょう。
背もたれは、背筋を伸ばした状態でハンドルの最上部を握った際、背中が背もたれから離れず、肘が少し曲がるのが適切な角度です。肩を動かさなくてもハンドル操作ができるよう、必要に応じてハンドルの高さも調整しましょう。
高さはシートリフターで調節
座席の高さ調整は、目線を高い位置にすることで視界をより広く確保することが目的です。
座席の高さを調整する際に利用するシートリフターには、運転席の右側にあるレバーを自分で動かして調整する手動タイプと、スイッチを押すだけで調整できる電動タイプがあり、車種によって異なります。
座席の高さを調節する際は、視線を高くするだけでなく、ハンドルとペダルの操作が無理なくできる位置を確認しながらおこなうことがポイントです。
車の座席の高さ調節ができない車はどうする?
座席の高さを調節するシートリフターは、車種によって標準装備ではなくオプションの場合があります。
シートリフターがない車に機能を後付けするのは難しいことが多いため、その場合は、座席に敷くシートクッションを活用して高さを調節すると良いでしょう。特に、身長が低い女性や、長時間運転すると腰が痛くなる方はシートクッションを使うと運転が楽になります。
シートクッションは大きく分けて、座面に敷く座布団タイプをはじめ、座席と腰のすき間を埋めるタイプ、背もたれのあるシートタイプ、頭と首を固定できるタイプの4種類があります。また、通気性が良く蒸れにくいものや、温度調節機能が付いたものなど、より快適に運転できるシートクッションも選ぶことができます。
高さ調整だけでなく、腰痛予防や疲労軽減など、目的に合わせてクッションを選ぶと良いでしょう。
まとめ
正しい運転姿勢は体の疲労や腰痛の軽減だけでなく、正しい運転操作ができることで事故防止にもつながります。
座席の適切な位置は身長や体格によって異なるため、これまでに挙げたポイントを参考に、運転前には必ず座席を調節するようにしましょう。
この機会にぜひ一度、自分の運転姿勢について見直してみることをおすすめします。