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更新日:2020.06.16 / 掲載日:2020.06.16
トラックの積載可能な荷物の高さを小型・中型・大型ごとに紹介!

グーネット編集チーム
トラックと一口にいっても、車体の寸法と積載量、荷台の形状でさまざまな種類に分類されます。また、それぞれのトラックに対して荷台に積める荷物の高さにも制限が定められており、超過すると違反になるので注意が必要です。
今回は、トラックの大きさと種類、トラックの高さ制限、高さ制限を超過してしまう場合の対処法について解説します。
トラックの大きさと荷台の形状
トラックを分類する車体の大きさと積載量、荷台の形状と床の高さの違いを確認しましょう。
貨物用トラックの小型・中型・大型の寸法と積載量
荷物を運ぶ貨物用トラックの分類には、小型・中型・大型があります。それらの寸法と最大積載量は次のとおりです。
・小型トラック(2トン・3トントラック)
全長:4,700mm以内、全幅:1,700mm以内、全高:2,000mm以内、最大積載量:3,000kg以内、車両総重量:5,000kg以内
・中型トラック(4トントラック)
全長:12,000mm以内、全幅:2,500mm以内、全高:3,800mm以内、最大積載量:6,500kg以内、車両総重量:5,000~11,000kg以内
・大型トラック(10トントラック)
全長:12,000mm以内、全幅:2,500mm以内、全高:3,800mm以内、最大積載量:6,500kg以上、車両総重量:11,000kg以上
中型トラックと大型トラックの車体の寸法は同じですが、大型トラックは最大積載量と車両総重量が大きく増えます。
トラックの荷台の主な形状
トラックの荷台は、屋根がないフラット型の平ボディや、荷台が箱型のバンタイプ、バンの両側が開くウィングボディ、幌で荷台を覆うことで重量を軽くしている幌車などが主流です。他にも冷蔵冷凍車やクレーン車、タンクローリー、ダンプ車、ミキサー車など、用途に合わせて荷台の形状も多岐に渡ります。
また、地面から荷台までの高さにより、全低床トラック・低床トラック・高床トラックに分類されます。荷台の高さはタイヤのサイズが影響するため、すべてのタイヤが小さい小型トラックは全低床、タイヤのサイズが大きい大型トラックは高床になることが一般的です。
低床トラックは超低床トラックとも呼ばれ、後輪のタイヤを小さくしたり、厚みをなくしたりして荷台部分を低くしたものを指します。
トラックにおける高さ制限とは?

グーネット編集チーム
トラックの高さ制限があるのは、トンネルや歩道橋などの建造物がある道路を安全に走行するためです。公道を走行する際の高さ制限を守るためにも、トラックの積み荷の高さを確認していきましょう。
小型~大型トラックの積み荷の高さ制限
公道や高さ指定道路を走行する場合、トラックの積み荷の高さを制限内に収める必要があります。小型・中型・大型トラックそれぞれの積載できる荷物の高さは次のとおりです。

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公道を走行する際の高さ制限
一般公道における車の高さ制限は「3.8m」が原則です。
しかし、平成16年の道路法改正にともない、道路の構造や保全、交通の危険に支障がない一部の道路を「高さ指定道路」として、高さ制限が「4.1m」まで引き上げられました。加えて、所定の手続きをおこなうと、「4.3m」の高さまで走行が許可されます。
このように、公道におけるトラックの高さ制限は、3つの段階に分かれていることを覚えておきましょう。
トラックの高さ制限を超過するとどうなる?
公道の3.8m、高さ指定道路の4.1mを超過した場合、道路法違反として「100万円以下の罰金」が科せられ、道路交通法違反として「違反点数1点」が加算されます。
車両と積み荷を合わせた高さが制限を超える際は、4.3メートルまで走行可能な「制限外積載許可」の手続きをおこないましょう。手続きは出発地を管轄する警察署や交番で申請できます。また、制限外積載許可は積み荷の高さだけでなく、トラックの幅や長さを超える荷物を積む場合も申請が必要です。
まとめ
公道や高さ指定道路では、走行できる車両の高さが法律で決められています。トラックにおいては積み荷によって法律で定められた高さを超えてしまう場合があり、その場合、罰金と違反点数の両方が科されるため注意が必要です。
また、高さ制限を超えた積み荷を運ぶ際には、4.3mの高さの車両まで走行可能になる制限外積載許可の手続きなどもあるため、どうしても高さ制限を超える積み荷を運ぶ際は手続きを忘れずにおこないましょう。