カーライフ
更新日:2022.09.09 / 掲載日:2020.06.29
【免許一覧】それぞれの車の運転に必要な免許の種類について解説!

ドライバーの仕事を考えている方やバイクを趣味にしてみたい方など、自分が乗りたいと考えている車両に対して免許を取得しようと考えている人もいらっしゃると思います。
しかし、免許にはさまざまな種類があるため、どの免許を取得すれば良いのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな疑問を解決するために、運転免許の種類や、各免許の取得でどの車両を運転できるのかについて解説します。運転できる車両や取得条件がそれぞれ変わってきますので確認しておきましょう。
運転免許の種類と区分について
第一種運転免許 | 第二種運転免許 | |
運転免許の種類 | 普通免許、準中型免許、中型免許、大型免許、原付免許、小型特殊免許、普通二輪免許、大型二輪免許、大型特殊免許、牽引免許 | 普通二種免許、中型二種免許、大型二種免許、 大型特殊二種免許、牽引二種免許 |
大型自動車 |
車両総重量11t以上、最大積載量6.5t以上 |
車両総重量11t以上、最大積載量6.5t以上 |
中型自動車 | 車両総重量7.5~11t未満、最大積載量4.5t~6.5t未満、 乗車定員11~29人 |
車両総重量7.5~11t未満、最大積載量4.5t~6.5t未満、 乗車定員11~29人 |
準中型自動車 | 車両総重量7.5t未満、最大積載量4.5t未満、 乗車定員10人以下 |
- |
普通自動車 | 車両総重量3.5t未満、最大積載量2t未満 および乗車定員10人以下 |
車両総重量3.5t未満、最大積載量2t未満 および乗車定員10人以下 |
運転できる車 | 自家用車、原動付自転車 ※自家用車(白ナンバー)だと、人を乗せることや荷物を運ぶことも可。 ※旅客車(緑ナンバー)でも、回送や私的運用であれば運転可。 |
バス、タクシー、ハイヤー、介護タクシー、商業目的の旅客車 ※無料送迎車は含まれない。 |
取得可能な年齢 | 普通免許:満18歳以上 準中型免許:満18歳以上 中型免許:満20歳以上経歴2年 大型免許:満21歳以上経歴3年 |
満21歳以上 ※他の第二種運転免許をすでに受けているか、 普通自動車・準中型自動車・中型自動車・大型自動車・大型特殊自動車 のいずれかの第一種免許取得者で、運転経歴が 3年以上経過していること(免許停止期間中を除く)。 |
運転免許は、「第一種運転免許」「第二種運転免許」「仮免許」の3種類に区分されています。「第一種運転免許」は、日本の道路で車を運転する際に必要な免許で、18歳以上から免許取得が可能です。
「第二種運転免許」は、おもにバスやタクシーなどを運転するために必要になります。第一種運転免許との違いは有償で旅客を乗せるかどうかという点で、取得には第一種運転免許を取得してから通算3年以上の運転実績が必要です。また、第二種運転免許は21歳から取得可能になります。
「仮免許」は第一種運転免許の取得にあたり、路上で自動車の運転教習を行うために必要な免許です。
以上のように、運転免許は大きく3つに分けられていますが、「第一種運転免許」と「第二種運転免許」については、自動車や自動二輪車の種類に応じてさらに免許の種類が分けられています。
それぞれの免許でどんな車が運転できる?
運転免許の種類は、運転する車両の排気量や乗車定員によって変わります。例えば、自動車であれば「普通免許」「準中型免許」「中型免許」「大型免許」、自動二輪車であれば「普通二輪免許」「大型二輪免許」のように分かれています。
それぞれの免許でどういった車両が運転できるのかを、見ていきましょう。
自動車の免許の場合
普通免許は、軽自動車を含めた一般の乗用車と小型特殊自動車、原動機付自転車の運転が可能です。一般的に家庭などで利用される自動車はオートマチック(AT)車であることが多いですが、軽トラックやスポーツカーなど一部の自動車の運転には、マニュアル(MT)免許の取得が必要になることがあります。
準中型免許は、2017年の道路交通法改正で新たに設定された運転免許です。準中型免許では普通免許で運転できる自動車や2tトラックなどが運転でき、運転経歴がない方でも18歳以上から取得できます。
中型免許では、4tまでのトラックやマイクロバスの運転が可能です。取得の条件として、20歳以上かつ普通免許、準中型免許、大型特殊免許のいずれかの免許取得から通算2年以上経過している必要があります。
大型免許を取得すると、大型のトラックやダンプカー、ミキサー車などが運転可能になります。取得の条件は、21歳以上かつ普通免許、準中型免許、中型免許、大型特殊免許のいずれかの免許取得から通算3年以上の運転経歴があることです。
その他、「小型特殊免許」「大型特殊免許」といった特殊な自動車を運転するための免許や、750kg以上の車をけん引するときに必要な「牽引免許」もあります。
自動二輪車の免許の場合
普通自動二輪車は、総排気量50cc超で400cc未満の二輪車と小型特殊自動車、原動機付自転車を運転でき、16歳以上から取得可能です。一方、大型自動二輪車は400cc以上の二輪車を運転でき、18歳以上から取得可能となります。
特定大型(普通)自動二輪車とは?

自動二輪車のなかには「特定大型(普通)自動二輪車」という、二輪車の運転特性に近い三輪バイクもあります。特定大型(普通)自動二輪車は、車体の大きさによって大型二輪車または普通自動二輪車に区分され、トライクなど一部の三輪バイクは普通自動車に区分されます。
二輪免許で乗車可能な三輪自動車の条件について、以下で詳しく見てみましょう。
二輪免許とみなされる三輪の自動車の条件
・3個の車輪で走行していること
・車輪が車体の中心に対して、左右対称の位置にあること
・同一線上の車軸における車輪の設置部中心点を通る直線の距離が460mm未満であること
・車輪および車体の一部または全部を傾斜して旋回する構造を有すること
宅配業務などでよく使われる三輪バイクや、ヤマハのトリシティなどは二輪免許の区分に該当します。
まとめ
今回は、それぞれの車の運転に必要な免許の種類について解説しました。運転免許の区分は「第一種運転免許」「第二種運転免許」「仮免許」に分けられており、「第一種運転免許」「第二種運転免許」は自動車か二輪車かによってさらに細分化されていきます。
取得するための条件も免許の種類によって異なるため、免許を取得したいと考えている場合は、事前に確認しておくことが大切です。本記事を参考に、取得すべき免許を見つけてみてください。