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更新日:2020.07.03 / 掲載日:2020.07.03
マンションの車庫証明には種類がある?賃貸と分譲での車庫証明の違い

グーネット編集チーム
車庫証明とは、自動車の保管場所を確保していることを証明する書類のことであり、車を購入するときに申請します。
しかし、「マンションの車庫証明ってどうしたらいい?」「賃貸と分譲で方法が違うの?」など、車庫証明の取得に関してさまざまな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、マンションの車庫証明の方法についてマンションのタイプ別に紹介するとともに、必要な書類や申請時に満たすべき条件について解説します。
分譲マンションの駐車場には2種類のタイプがある

グーネット編集チーム
分譲マンションの駐車場には、「賃貸方式」と「分譲方式」の2種類が存在します。
まずは、それぞれの駐車場の違いについて理解しておきましょう。
賃貸方式の駐車場について
賃貸方式の駐車場では、駐車場を区分所有者全員の共用部分とし、マンションの管理組合が管理と運用を行います。駐車場は、区分所有者から住宅を借りている居住者でも使用することができますが、駐車場の利用者は管理組合に毎月利用料金の支払いが必要です。そのお金をもとに、マンションの管理組合が駐車場を適正に管理します。
分譲方式の駐車場について
分譲方式の駐車場の場合は、さらに「所有権を購入する場合」と「専用使用権を購入する場合」の2つのタイプに分けられます。どちらの場合であっても、駐車場は購入した個人の専用部分または所有物と見なされるため、毎月の駐車場利用料は発生しません。
しかし、所有権を購入する場合、駐車場が所有財産となるため固定資産税が課せられます。また、自身がもつ共用部分の割合が増えるため、管理費や修繕積立金など所有者の経済的負担が増えるケースがほとんどです。
マンションによって違いはあるものの、分譲方式は駐車場利用者にとって利点が少なくトラブルも多いため、現在はほとんどのマンションで賃貸方式が採用されています。
マンションのタイプ別!それぞれの車庫証明発行手順とは?
次に、賃貸マンションと分譲マンション、それぞれの車庫証明の発行手順について解説していきます。
賃貸マンションの車庫証明発行手順
賃貸マンションの場合、物件を管理している不動産会社に依頼するか、自分で警察署に出向いて手続きを行います。不動産会社に依頼をした場合は、書類の作成や発行に手数料がかかることがあるので、事前に確認しておきましょう。
分譲マンションの車庫証明発行手順
分譲マンションでは、マンションの管理員または管理会社を通じて手続きを行います。
マンションの管理組合によって運用方法が異なるため、場合によっては事前に「発行申請書」の提出が求められる可能性があります。まずは、管理組合に問い合わせをして、必要な書類や手続きについて確認しておくとよいでしょう。
マンションで車庫証明を取る場合の書類や条件
マンションで車庫証明を取るためには、必要になる書類や満たすべき条件がいくつか存在します。1つでも欠けてしまうと車庫証明が交付されないので、気を付けましょう。
まずは車庫証明の取得に必要な、以下4つの書類について解説します。
・自動車保管場所証明申請書
・保管場所標章交付申請書
・保管場所使用承諾証明書
・保管場所の所在図と配置図
自動車保管場所証明申請書と保管場所標章交付申請書は、警察署で入手可能です。残りの2つについては、賃貸マンションの場合は不動産会社、分譲マンションの場合は管理会社に依頼するのが一般的です。書類の発行手数料が必要になるケースもあるため、事前に確認しておきましょう。
そして、以下の3つが満たすべき条件です。
・自宅から半径2km以内に車の保管場所がある
・道路から問題なく出入り可能で、車全体が収まる保管場所である
・保管場所の使用権を、車の保有者が持っている
これらの取得条件も、不動産会社や管理会社に問い合わせすることで確認できます。
まとめ
今回はマンションの車庫証明について解説しました。分譲マンションの駐車場には「賃貸方式」と「分譲方式」の2つがあり、賃貸マンションとでは車庫証明の取得手順が異なります。
マンションの居住形態や駐車場のタイプを確認し、必要な書類や手順に従って手続きを進めましょう。