ドライブ
更新日:2015.04.09 / 掲載日:2015.04.03
雪国で軽自動車を運転するのに適しているのはFFか、四駆(4WD)か

goo-net編集チーム
降雪量の多い雪国で軽自動車を運転する場合、
FFと四駆(4WD)のどちらが適しているのでしょうか。
雪道走行の特徴とは
まずは、雪道を走行するときに、
どのようなことが起きるかを考えてみましょう。
雪道と言っても、様々な状況があります。
雪が降ったばかりで圧雪されていない場合、
タイヤが雪にはまりこんで動けなくなる、
「スタック」という状態に陥ることがあります。
轍(他の車が通過して残った車輪のあと)がある場合は、
轍の上を運転した方が安心ですが、
轍と雪との境目で車輪をとられてスリップすることがあります。
降った雪が一度解けたあとに寒さで凍結した、
「アイスバーン」もスリップには注意しなければなりません。
坂道発進も、雪で思うようにすすまないことがあります。
このような特徴を踏まえて、
FFと四駆での走行時にどんなことがおきるか、考えてみましょう。
FFで雪道を走行する場合
FFとは、前のタイヤ2本を動かして進む前輪駆動のことです。
現在日本で販売されている新車の大半はこのタイプです。
雪道=四駆のイメージが強い方もいますが、
実際はよほどの悪路でなければ、
スタッドレスを着用していれば、FFでも充分力を発揮すると言われています。
四駆(4WD)で雪道を走行する場合
四駆は、全てのタイヤを動かして進む方式ですので、
安定した駆動力を持っています。
これは、山道などの整備されていない道は勿論、
未圧雪の道路や発進(特に坂道での発進)などで強い力を発揮します。
一方でFFに比べて車体が重くなるため、停止距離が長くなったり、
カーブなどでスピンしてしまったりすることもあります。
FFよりも本体価格が高くなる、燃費性能が落ちるなど、
コストパフォーマンスが悪くなる面も存在します。
雪国で軽自動車を選ぶならどっち?
FFと四駆の特徴から、雪国であっても、
路面の状況によっては、必ずしも四駆ではなくても大丈夫と言えます。
軽自動車のメリットは、
価格の安さ、燃費の良さ、コンパクトさなどが挙げられると思いますが、
それを最大限生かすならば、FF車を選びたいところですよね。
雪国の中でも交通量の多さは異なるので、
状況に応じて選ぶことをお勧めします。
雪は降るが市街地などで比較的交通量が多く、
除雪車が頻繁に除雪を行うような地域であればFF、
山間部などで坂道が多く、交通量、除雪頻度の少ない地域では、
四駆を選ぶ…というような考え方です。
その地域に以前から住んでいる人に、
どちらに乗っているかを聞いてみるのも多いに参考になるでしょう。
どちらを選ぶにしても、過信は禁物です。
きちんとスタッドレスタイヤを装着し、
安全走行を心がけることが最も重要ということを忘れないようにしましょう。