ドライブ
更新日:2019.10.25 / 掲載日:2019.10.18
サイドミラー(ドアミラー)の正しい位置や角度の合わせ方、調整方法

グーネット編集チーム
車の運転中、右左折のときの巻き込みの確認や、車線変更、バックなど、サイドミラーを使用する機会はとても多くあるものです。サイドミラーなしでは、車の運転はでき無いと言っても過言ではありません。
では、サイドミラーの正しい位置や角度というものはご存知でしょうか?今回は、サイドミラーの正しい位置や角度を、調整方法とともにご紹介しますので、参考にしてみてください。
車の運転席からの死角について
サイドミラーの正しい位置を決めるときに重要となるのが、死角をどのようにカバーするかということです。
運転中、特に注意が必要な死角には、次の3種類があります。
ウィンドウ(窓)から下は死角になりやすい
まず窓の高さより低い位置は、基本的に死角になりやすいと考えられます。
しかしながらサイドミラーの調整によって、ウィンドウから下の死角を減らすことは可能と言えそうです。
ピラー(支柱)が死角になりやすい
車の窓枠から伸びているピラーと呼ばれる柱も、運転席からの死角になりやすいです。
車種にもよりますが、1台の車には、次のようなピラーが存在します。
・Aピラー:フロントガラスの左右にあるピラー
・Bピラー:運転席・助手席ドアと、後部座席の間にあるピラー
・Cピラー:後部座席のドアとサイドガラス、リアガラスの間にあるピラー
・Dピラー:リアガラスとバックドアガラスの間
これらのピラーにより死角が発生しやすくなるため、目視で注意をする必要があります。
体の小さな子供などはピラーの陰に隠れてしまう可能性もありますので、ひとつひとつがそれほど大きくなくても軽視しないようにしてください。
バックモニターがあっても後方は死角だらけ
バックモニターがあったとしても、後方の左右においては確認が難しく、死角になりやすいと言えます。
そのため、バックモニターを注視するだけではなく、ミラーや目視で周囲の状況を確認するように心掛けましょう。
サイドミラー(ドアミラー)の正しい位置・角度

グーネット編集チーム
サイドミラーの正しい位置・角度<上下>
道路の映る位置が、サイドミラーの下半分以下になるような角度が適正だと言われています。
上下の位置・角度は、できるだけ後方の車が確認できる高さが良いようです。
サイドミラーの正しい位置・角度<左右>
サイドミラーの左右の正しい位置・角度は、自分の車のボディが、少しだけ映る位置です。
ボディが全く映っていないと、自分の車と、他の車などとの位置関係がつかみづらくなってしまいます。反対に、車のボディばかり映ってしまうと、死角が増えてしまうので、安全性が低くなってしまいます。そのため、ほんの少しだけ映る位置が、正しい左右の位置となります。
サイドミラー(ドアミラー)の位置と角度の合わせ方、調整方法
サイドミラーの位置と角度は、次の流れで正しいドライビングポジションをとってから、調整をする必要があります。
正しいドライビングポジションのとり方
まずシートの前後調整をします。
シートとお尻に隙間ができないように深く座り、左足をフットレストに置きます。
その後、右足でブレーキペダルやアクセルペダルをいっぱいに踏んだ状態で、シートを前後に調整をしてください。
ここでのポイントは、膝に少し余裕のできるぐらい違和感のない位置にすることです。
次にシートのリクライニング調整をします。
背中をシートバッグにつけた状態で、ハンドルの最上部に両手を合わせたときに、肘が伸び切らないポジションで調整するのが理想です。ちなみにカーブ走行や加減速時に前後の揺れが生じることを考えると、背中や腰をしっかりシートに固定させる位置を探すことも正しいドライビングポジションのとり方としては重要です。
またシートのリクライニング位置の調整時には、ハンドルとの距離感の他に前方がきちんと見えているかも意識してみてください。
自分に合う位置で深くシートに腰掛けられると、目線が自然と高くなることで良好な視界も確保しやすくなります。
サイドミラーの合わせ方・調整方法
サイドミラーの調整するためにはまず、正しいドライビングポジションに座ります。
正しいドライビングポジションがとれたら、上記で説明した位置・角度を参考に、運転席側のサイドミラーの上下の位置・角度から調整していきます。そして上下の調整が終わったら、次に、同じく運転席側の左右の位置を調整します。
運転席側が終わったら、次は助手席側を運転席側と同様に上下から左右の順番で調整します。助手席側のサイドミラーを合わせることは運転席側に比べると難しいかもしれませんが、できるだけ正しい位置・角度になるように調整してみてください。
サイドミラー(ドアミラー)が動かないときの対処法
サイドミラーが動かず調整ができないときには、次の方法で対処をしてみてください。
【走行中】落ち着いて路肩に停止する
走行中にドアミラーが動かなくなったときには、焦らず落ち着いて車を路肩に停車させます。
このときは必ずハザードランプを点灯させ、後続車に合図をしながら、急ブレーキなどをせずに減速していき、車を停めるようにしましょう。
エンジンをかけなおしてみる
エンジンをかけなおしてみて、サイドミラーの調整ができるかどうかの確認をしましょう。
車種によっては、エンジンをかけたときのみサイドミラーの角度を変えられる車もありますし、配線の断線や機器の故障ではなく、単純な不具合等であった場合などでは、エンジンのかけ直しでミラーが動くこともあります。
ディーラーや整備士に点検・修理してもらう
サイドミラーを動かす配線が本格的に断線している場合は、エンジンのかけなおしなどでは動作が復旧することはありません。
この場合は、自分で直すことが難しくなりますので、早めに近くにあるディーラーや整備工場などへ行き、速やかに点検・修理をしてもらいましょう。
まとめ
運転席からの死角をカバーしてくれるサイドミラー(ドアミラー)は、バックモニターの普及した現在でも、ドライバーの安全運転に欠かせない存在です。サイドミラーは、正しいドライビングポジションをとり、上下左右ともに適切な位置と角度に合わせるようにしましょう。
ミラーが動かず調整ができないときには、安全運転にも支障が出ますので、速やかに点検や修理をすることが大切です。
サイドミラーを活用しながらも、それだけに頼るのではなく、目視もしっかりと行いながら運転するように心掛けましょう。