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更新日:2022.09.21 / 掲載日:2019.10.29

ハイオクとレギュラーの違いとは?ガソリンの種類や値段の違いを解説

ハイオクとレギュラーの違いとは?ガソリンの種類や値段の違いを解説
グーネット編集チーム

 ガソリンスタンドに給油しに行くと、レギュラー、ハイオク、そしてディーゼルの3種類の中から給油する種類を選ぶことになります。

 ディーゼルはディーゼルエンジン仕様の車で利用される油種ですが、普通車の場合、ハイオクかレギュラーの油種のどちらを給油するかを聞かれることもあります。

 今回はその、レギュラーとハイオクのガソリンの違いについて詳しく見てみましょう。

ガソリンのレギュラー・ハイオクとディーゼル(軽油)の違いとは?

 ガソリンとディーゼル(軽油)との違いは原油から製油される段階での温度の違いです。

 ガソリンの場合は35度~180度で留出され、ディーゼルは240度~350度で留出されます。ガソリンのほとんどはガソリン車の燃料として使われますが、そのうち、オクタン価の高いガソリンをハイオクガソリンと言い、オクタン価の低いガソリンをレギュラーガソリンと呼びます。

レギュラーガソリンとは

 レギュラーとはハイオクに比較してオクタン価の低いガソリンであり、日本国内で広く使用されている車の燃料です。

 「オクタン価」とは、ガソリンが異常燃焼を起こさないための添加物の割合のことを言います。オクタン価が高いほど、ガソリンは効率的に燃焼し、強い力を発揮します。日本工業規格(JIS)の規定では、オクタン価96以上をハイオクとし、それ未満で89以上のものをレギュラーガソリンとしています。

 日本で生産される車の多くは、レギュラーガソリン仕様となっており、レギュラーガソリンはもっとも一般的な燃料であると言えます。

ハイオクとは

 ハイオクとはオクタン価96以上のガソリンのことであり、一般的には外国製の車やスポーツカーなどの高排気量車に使用されています。日本で通常、販売されているハイオクのオクタン価は100です。ハイオクは、プレミアムガソリンと呼ばれることもあり、価格はレギュラーガソリンより10円程度高く設定されています。

 価格がレギュラーガソリンより高い理由はオクタン価の高さにあります。オクタン価とはガソリンの異常燃焼を防ぐ指標となる数値です。添加物を増やすことにより、高い圧縮比でも異常燃焼を起こさないため、より強い力で駆動することができます。高排気量車にハイオク仕様が多いのはそのためです。

 このように、オクタン価の高いハイオクはレギュラーガソリンに比べて高性能なため、値段が高くなっています。

ディーゼル(軽油)とは

 ハイオクやレギュラーガソリンに比べてリーズナブルなのがディーゼル(軽油)です。ディーゼル(軽油)はハイオクやレギュラーガソリンと比べて、環境にも優しいということで改めて見直されてきています。

 ディーゼルエンジンでは、ディーゼル(軽油)を高温高圧で着火するため、高出力で熱効率が高いのが特徴です。荷重の重いバスやトラックなどのディーゼルエンジン車両の燃料として利用されています。

ガソリンの価格の違い

ガソリンの価格の違い
グーネット編集チーム

 

 ほとんどのガソリンスタンドでは店頭に目立つように、その日の1リットル当たりのレギュラー、ハイオク、ディーゼルガソリンの、それぞれの価格を表示しています。それを見ると、ディーゼル、レギュラー、ハイオクの順番に、1リットル当たりのガソリン価格が高くなっていきます。

 ガソリンスタンド内におけるディーゼルとレギュラー、そしてハイオクという油種間の価格差は、全国どこのガソリンスタンドへ行ってもほぼ変わりません。しかし、ガソリンスタンド間では地域による違いや店舗の立地条件によって、同じ油種でもガソリンスタンド間では大きな価格差がでることがあります。

 立地による価格差の大きな要因となっているのが、製油所からの輸送コストです。製油所から近いエリアは比較的安値で販売される傾向にあります。千葉県などのガソリン価格が安いのは多くの製油所が立地していることが理由のひとつです。長野県や岐阜県などの山間部では、比較的高値で販売される傾向にあります。

 また、幹線道路沿いで多くのガソリンスタンドが寄り集まっているような場所では、競争率が高いため価格が低く設定されていることが多くなっています。逆に、幹線道路から外れ、地域に1軒しかないようなガソリンスタンドでは比較的高値で販売されていることもあります。

オクタン価とは

 オクタン価とはガソリンの発火のしにくさを数値にてあらわしたものとも言えます。

 ご存じの通りガソリンは非常に発火しやすい液体ですので、取扱いには十分な注意が必要になります。エンジン内部でガソリンが発火してしまうと、エンジンを損傷する原因になってしまうため、ガソリンを精製する過程で添加物を混合して発火しにくい状態にして、オクタン価を高めているのです。

 ガソリンを燃やして大きなパワーを生み出すためには、圧縮比を高くするスパークプラグの発火時期を遅くする必要があるのですが、それを行ってしまうとレギュラーガソリンではガソリンの発火を早めてしまい、正常にガソリンが燃焼しなくなってしまうのです。

 そこでオクタン価の高いハイオクガソリンを入れることで、ガソリンの異常燃焼を防いで、力強い走りをアシストしてくれるのです。

車の仕様にあった油種を入れること

 車のエンジンはそれぞれ、ディーゼル、ハイオク、レギュラー仕様に応じて製造されていますので、それぞれに適した油種を給油することが、車の性能を最大限に生かすことにつながります。

 例えばレギュラー仕様のエンジンにハイオクガソリンを入れたとしても、油種が変わっただけでガソリンの性能が大きく向上するわけではありません。

 その逆に、ハイオク仕様の車にレギュラーガソリンを入れてしまった場合、エンジンの異常燃焼を起こす危険性が高まってしまうので注意が必要です。

誤給油に注意!ガソリンを給油する際の流れをチェック

 近年ではセルフのスタンドが増え、フルサービスのスタンドに比べ安価なこともあり、利用する方が増えています。セルフスタンドでは自身で給油作業を行うため、利用者の増加に伴い、誤給油やガソリン等の吹きこぼれによる引火騒ぎなどのトラブルも発生しています。ご自分で給油する際には、手順をしっかりと把握し、慎重に給油することが大切です。

ガソリンを給油する際の注意点

 セルフスタンドでのトラブルに多いのは「誤給油」と「ガソリン等の吹きこぼれ」です。

 誤給油に関しては、エンジンの異常燃焼などから車がノッキングを起こしてしまったり、やがて車両火災にまで発展することもあるので注意しなければなりません。

 誤給油を防ぐための油種の判別方法として、給油ノズルの色を確認する方法があります。すべてのガソリンスタンドでレギュラーは赤、ハイオクは黄色、ディーゼルは緑色に統一されています。給油をする際には、ガソリン計量機に書かれた案内を確認よく確認するとともに、給油ノズルの色にも注意し、誤給油を防ぎましょう。

 ガソリン等の吹きこぼれは、ひとつ間違うと大災害を引き起こしかねないため、十分な注意が必要です。よそ見をしながらなどの給油など、注意を怠って吹きこぼれたガソリンが静電気火花に引火し、火災となったケースもあります。

 ガソリンは揮発し、引火しやすいものです。「エンジンを止めてからの給油」や「静電気除去シートへのタッチ」は必ず守らなければならない手順と言えます。少しでも異変を感じたら、すぐにスタッフを呼びましょう。

ガソリンを給油する際の流れ

 セルフスタンドで給油する際、まずは操作パネルで支払方法の選択と油種を選びます。自身の車に適している油種については、車検証や給油口にも表示されているので、不安がある場合などはそこで確認するようにしましょう。

 油種を選んだら、車のエンジンが止まっているのを確認し、静電気除去シートにしっかりとタッチします。そして、給油口を開け、油種を間違えないように給油ノズルの色などを確認して給油を開始します。

 給油は給油ノズルのレバーを引くと始まり、定量、あるいは満タンになると自動的に停止しするようになっています。ノズルを給油口から引き抜く際には、できるだけ雫が垂れないよう上向きにすみやかに引き抜くなどの注意をしましょう。

 その後、ノズルを元の位置に収納したら、給油キャップを閉めます。給油口のキャップは、カチッと音がするまでしっかりと閉めるようにしましょう。給油が終わった時点で、精算金額が表示されているので、その分を支払い完了です。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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