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更新日:2020.01.08 / 掲載日:2019.10.25

セダンに乗るメリットとデメリットについて

セダンに乗るメリットとデメリットについて

グーネット編集チーム

以前は、街中をよく走っていたセダンですが、最近では、コンパクトカーや軽自動車などのタイプの方がよく見られます。しかし、セダンは現在でも教習車やタクシー、パトカーなど、業務用の車として活用されることも多い車です。

セダンに乗るメリット・デメリットとは、どのようなところにあるのでしょうか?

セダン車の定義とは

セダンの定義

セダンとは、ボンネット、キャビン、トランクがそれぞれ独立しているノッチバック型(3ボックス)の乗用車のことを指します。現在でも教習所やタクシーとして広く普及しているため、車の基本的なシルエットといえば、セダンを思い浮かべる人も多いと思います。

セダンの特徴を細かく見ていくと、2列シートでドアが4枚装備され、4名以上がきちんと乗車できることがポイントです。また、キャビン(乗車室)とトランク(荷物置き)はハッチバックのように一体になっていないことも重要です。さらに、車高は一般的に低く、トランクについてもルーフラインよりもかなり下に位置していることになります。

セダンの歴史

日本で最初に普及した乗用車がセダンモデルであり、かつては日産ブルーバードやトヨタコロナ、日産サニーとトヨタカローラが熾烈な販売競争を繰り広げた時代がありました。しかし、2000年代以降になると、室内が広く使い勝手が良いワンボックスのミニバンや、実用的なハッチバックのコンパクトカーが販売の主流になっていきました。

世界的に見ると、BMWやメルセデスベンツをはじめ、高級車メーカーの基幹車種はセダンがメインであることに変わりはありません。日本におけるセダンのラインアップは減ってきたものの、トヨタクラウンや日産スカイラインなどの上級セダンはいまだに健在です。また、レクサスなどの高級車ブランドにおいても、セダンモデルが数多くラインアップされています。

セダンに乗るメリット

セダンに乗るメリット

グーネット編集チーム

運転のしやすさ

セダンの運転席は、SUVやミニバンなどに比べて、低い位置にあります。そのため、死角が少なく、運転しやすいつくりになっています。また、重心が高いミニバンよりも車高が低い分重心も低くなっているため、コーナーリング時に不安定になることが少ないなどの走行安定性も良く、クーペやスポーツカーに次ぐ、高い走行性能でがあることもセダンのメリットといえます。

安全性の高さ

エンジンルームとトランクルームに十分なスペースが確保されているので、前後どちらから衝突したとしても、衝撃を吸収するためのクラッシャブルゾーンを大きく取れるというメリットがあります。
また、ボンネット、キャビン、トランクがそれぞれ独立しているので、ワンボックスなどと比べて車全体のボディ剛性を高めることができます。

高級感がある

メルセデスベンツ、BMW、アウディ、ロールスロイス、ジャガーをはじめ、世界の名だたる高級車ブランドのフラッグシップモデルはセダンであり、世界中の要人がセダンに乗る例も多くあります。そのため、セダンは大衆車というより、高級車として認識される傾向もあり、セダンの高級なイメージにつながっています。

静粛性の高さ

ボンネット、キャビン、トランクがそれぞれ独立しているので、キャビン内にエンジン音が入ってきにくい構造になっています。また、車高が低く、空力性能も高いので、風切音なども抑えることができます。

駐車場の高さが気にならない

機械式駐車場には、車高が1,550mmまでの車しか入れないという制限があるところが多いですが、セダンの多くは車高が低いので、機械式駐車場の車高制限を気にすることなく利用できます。そのため、車高が高い車に比べて選択肢が多い分、街中などでも駐車場が探しやすくなることがメリットとしてが挙げられます。ただし、一部の高級セダンは車幅が大きく、機械式駐車場によっては入れないこともあるので注意が必要です。

セダンに乗るデメリット

車内の狭さ

メリットでもある車高の低さは、残念ながら、デメリットにもなっています。
最近では、軽自動車やコンパクトカーなどでも、天井の高い車が増えているので、天井の低いセダンでは、狭く感じてしまう人も多いでしょう。また、ミニバンなどと比べてしまうと、天井の高さだけではなく、全体的なサイズに差があり車内スペースとしても歴然の差がでてきます。
そのため、身の回りの荷物が多くなるファミリー層などからすると、セダンの車内の狭さはデメリットになってしまいます。

乗り降りのしづらさ

シートの位置が低く天井も低いため、身長の高い人には乗り降りしづらいというデメリットもあります。
高齢者の中には、セダンでは足腰に負担がかかってしまうので、乗り降りが辛いという方もいらっしゃるようです。
また、最近のミニバンは大きなスライドドアを備えている車種が多く、ステップも低床になっているので、セダンのような乗り込み口の狭い車種は、乗り降りがしづらいと感じることもあります。

小回りが利かない

セダンには独立したボンネットとトランクがあり、ハッチバックなどと比べると全長が長い傾向があります。そのため、狭い路地などで、その長いボディによって小回りが利かないと感じこともあるでしょう。
すべてのセダンが小回りが利かないというわけではありませんが、どうしてもボディが大柄になればなるほど、小回りが利きづらくなってしまいます。

積荷のスペース効率が悪い

トランクルームもそれほど広くないため、大きな荷物やたくさんの荷物を積むのにもあまり向いていないようです。
ミニバンであれば、3列目を折りたたんだり、シートをスライドさせるなどして、トランクルームの大きさを調整できますが、セダンは基本的にトランクの大きさは変動しないため、スペースの融通を利かせることはできません。ワンボックス車と比べると、長尺物を積むのもセダンは苦手といえます。

大人向けというイメージ

現在のセダンのラインアップが高級車や年配向けの車種構成になっていることが多く、年配者のユーザーが多い傾向にあります。そうしたことからも、セダンは大人向けというイメージを持つ方が多くなっています。

まとめ

今回は、セダンについて、その定義や歴史、メリットやデメリットについて解説してきました。日本で自動車が大衆に普及したころは、セダンが一般的であり、いまだに教習車やタクシー、パトカーなどはセダンを採用し続けています。また、海外の自動車メーカーの多くも、セダンをフラッグシップモデルとして位置付けており、走行性能やスタイリングをはじめ、セダンにはメリットが数多くあります。

日本ではコンパクトカーやミニバンの人気に押されているセダンですが、安定した運動性能や高い静粛性、高級感を与えてくれる印象など、魅力の多い車であるといえるでしょう。セダンのメリットとデメリットをよく比較検討し、自動車選びの候補に加えてはいかがでしょうか。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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