ドライブ
更新日:2019.06.20 / 掲載日:2015.11.26
フォグランプの意味や効果は?色にはどんな違いがある?

goo-net編集チーム
ヘッドライトには、フォグランプという種類があるのはご存知ですか?
フォグランプにはヘッドライトとは違う効果や意味を持ちますので、
上手に使って運転時の安全性を向上させましょう。
フォグランプは本来どういう意味を持つランプなの?
フォグランプとは道路運送車両法では「前部霧灯」と呼ばれる、自動車のライトの一種です。
英語で「霧」の意味を持つ名の通り、
もともとは霧が発生した際につけることを目的に造られたものであり、
濃霧が発生し運転が困難に感じる際に使う補助灯としての役割を持ちます。
フォグランプの特徴は、霧の中での安全な視界確保とともに、
他の車からの被視認性を向上させることが可能な点です。
フォグランプにはどういう効果があるのか
霧の中でも濃霧の状況下では、視界の確保が難しくなってしまいますが、
この時に通常の前照灯(ハイビーム)で遠くまで見ようとすると、
霧の水分に光が乱反射してしまいかえって見えづらくなってしまいます。
そこで、フォグランプの出番です。
これは、上下の照らす範囲を通常のライトよりも狭め、
左右に広く照らし出すような構造になっており、
光の乱反射を防いで視野を確保できるためです。
さらに、左右の視界が取れる分、
周りの自動車からも自分の自動車が視認しやすくなるという効果を持っています。
また、霧の中でなくとも該当が少なかったり、
細い道で視界を確保したりする場合にもフォグランプは有効です。
より広い範囲を照らせるため、夜道で歩行者の確認をしやすくなることも覚えておきましょう。
フォグランプの色の違い
フォグランプは、現在は白いものがほとんどですが、
昔には黄色のものも良く見かけられました。
これらの色による違いは、視認性にあるといわれ、
一般的には波長の長い光は霧をはじめとした水の反射に強い色とされます。
そのため、本来は赤いランプが霧の中でも遠くまで見通せる光だと考えられましたが、
ブレーキランプやパトランプと混同してしまうために、
次に波長の長い黄色が取り入れるようになったようです。
ところが、現在はランプの性能が向上したことや、
色が付いたランプだと特定の色が認識しづらくなってしまったり、
距離感がつかみづらくなってしまったりする懸念から、白色の割合が増えたといいます。
フォグランプは、ついている車と付いていない車があるため、今まで付いていなかったのに、
急についている車に乗ると「どのような時に使えばいいのかわからない」と感じるかもしれません。
しかし、普段は特段利用する必要がないものですので、あわてる必要はありません。
使い方を覚えてより安全な運転を目指しましょう。