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更新日:2016.05.20 / 掲載日:2016.04.20
車のエンジンブレーキへの負担と多用することの影響について

goo-net編集チーム
エンジンブレーキは、その名の通り、
エンジンを利用したブレーキで車を減速させる現象を指しますが、
このエンジンブレーキを多用することで、エンジンへの影響はあるのでしょうか?
エンジンブレーキの燃費への影響と併せて見ていきましょう。
エンジンブレーキを多用するとエンジン自体に影響はあるか
現在のAT車であれば、エンジンブレーキを多用したとしても、
エンジンへの影響はほぼないと言われています。
しかし、MT車の場合は、例えば4速から1速にシフトチェンジをするなど、
過度なシフトチェンジをすることで、エンジンの回転数が大きくなりすぎる状態になってしまうと、
エンジン等に負担がかかる場合もあります。
AT車にしろ、MT車にしろ、適切なシフトチェンジによるエンジンブレーキであれば、
エンジンへの影響はほぼないと考えられます。
燃費に影響を与えるため加減速は繰り返さないようにする
エンジンブレーキだけではなくフットブレーキも含めて、加減速を繰り返してしまうと、
その度にエンジンも高回転・低回転を繰り返し、それに合わせてガソリンが消費されるため、
燃費は悪くなってしまうと考えられます。
そのため、フットブレーキよりもエンジンブレーキの方が燃費に良いと言っても、
あまりの頻繁な加減速は控えた方がいいでしょう。
急な加減速をせず、常に余裕を持った運転を心がけることが、燃費の削減にも繋がります。
平坦な道でエンジンブレーキを使う必要性
充分に余裕を持って車を運転しているのであれば、
信号や前の車の減速に合わせてエンジンブレーキを使用し、
徐々に減速をしながら、最終的にフットブレーキで停止させることで、
無理のない、自然なブレーキが可能になります。
また、ブレーキパッドの消耗や燃費などを気にする方は、
シフトチェンジによるエンジンブレーキを使い、エンジンへ供給されるガソリンを止めることで、
燃費の向上に繋げたり、ブレーキパッドの減りを抑えたりすることがあるようです。
このように、エンジンブレーキを上手に活用することで、
無駄な燃料の消耗や、車自体の消耗を減らしてくれる、メリットのある減速方法と言えます。
しかし、エンジンブレーキは車のブレーキランプが点灯しないため、
高速で走行している時に急に減速すると、後続車両に追突される恐れがあります。
また、エンジンブレーキの中でも、シフトチェンジを活用したエンジンブレーキは、
アクセルから足を離すエンジンブレーキなどに比べて、
強いエンジンブレーキがかかることになります。
そのため、場合によっては思わぬ衝撃を受けてしまうこともありますし、
シフトチェンジに集中するあまり、ハンドル操作などにも影響してきます。
その時の状況に合わせて、バランスよく使用するようにしましょう。