ドライブ
更新日:2019.06.20 / 掲載日:2016.04.29
サイドブレーキを下げ忘れて走った時はどうなるのか

goo-net編集チーム
急いで車を発進させた時や、運転免許を取ってすぐの時、
サイドブレーキを下げ忘れて走ってしまった経験をお持ちの方も多いかもしれません。
すぐに気がついてサイドブレーキを下げることが多いですが、
気づかずにそのまま長時間走ってしまった場合、何かトラブルやリスクはあるのでしょうか?
サイドブレーキを下げ忘れて走った時に起こりうることをまとめました。
サイドブレーキの仕組み
サイドブレーキは後輪とワイヤーケーブルでつながっており、
サイドブレーキを引くとワイヤーが引っ張られて後輪のブレーキが作動する仕組みです。
後輪のブレーキ自体はディスク式とドラム式が多く用いられています。
サイドブレーキを下げ忘れて走った時に起こりうるトラブル
サイドブレーキを下げ忘れて走行し続けると、
ブレーキが作動した状態でタイヤが動くため、摩擦熱が生じます。
この摩擦熱によって部品が熱され溶解や破損した結果、
焦げついた臭いや煙が出てくることがあります。
さらに熱量が大きくなると、火災につながることもあります。
また、摩擦熱によって発生した蒸気がブレーキオイルやブレーキ部品内に入り込み、
ブレーキの利きが悪くなる、ペーパーロック現象やフェード現象が起こることもあります。
サイドブレーキを下げ忘れて走行するとすぐ故障するわけではありませんが、
走行時の状況によっては、ブレーキ系統等に、何らかのトラブルが起こる可能性もあります。
何かおかしいと感じたら整備工場などプロの専門家に点検してもらいましょう。
サイドブレーキの下げ忘れを防ぐには
サイドブレーキを下げ忘れて走行しても法的には問題はありませんが、
ブレーキ部品の焦げつきや破損などが生じ、大きな事故につながりかねません。
サイドブレーキを引いている時は赤いブレーキ警告灯が点灯します。
発進前にブレーキ警告灯が消灯したのを確認するようにしましょう。
坂道や信号待ちなどの短い時間サイドブレーキをかける場合は、
下げるまでサイドブレーキを握っておくと、下げ忘れの防止になります。
サイドブレーキは上手に使用すると交通事故防止にとても役立ちます。
必要な時はしっかり使って、下げ忘れを防止するようにしましょう。