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更新日:2019.06.20 / 掲載日:2016.05.13
車の運転中に起きる蒸発現象の対策とは

goo-net編集チーム
夜間や雨天時の運転中は蒸発現象が起こりやすくなっています。
ただでさえ視界が悪い夜間や雨天時に運転する時、
蒸発現象によるトラブルを避けるためには、どのような対策を行ったら良いのでしょうか。
蒸発現象の対策についてまとめてみました。
蒸発現象とは?
蒸発現象とは、夜間や雨天時の車の走行時に、
横断歩道を横切る歩行者や自転車が、蒸発したように見えなくなる現象のことで、
グレア現象、ホワイトホール現象とも言います。
また、高速道路などでトンネルを走行して出た瞬間に、
前方の車が光に包まれたように見えにくくなる現象も蒸発現象の一種です。
蒸発現象によって、歩行者や前方車両が突然視界から見えなくなってしまう結果、
歩行者や自転車の巻き込み事故や、急ブレーキによる追突事故が起こりやすくなると言えます。
蒸発現象はどうして起こるのか
夜間走行時はヘッドライトをつけて走行しますが、
対向車のヘッドライトと自車のヘッドライトが重なる位置、
つまり、光が反射し合って強め合っている部分に歩行者が入り込むと、
突然視界から消えて見えなくなります。
これは、ライトの光が強まることでドライバーの目がまぶしさを感じ、
光があたっている部分にあるものが見えにくくなることが原因です。
特に雨天時は路面の雨滴にライトの光が乱反射しやすく、
センターラインなどの道路標示が見えなくなるなどの蒸発現象が起こりやすいため、
さらに事故を起こす危険性が高くなります。
蒸発現象の対策方法
前述した通り、蒸発現象は光が反射し合って起こるため、
ヘッドライトを点灯して走行している際は、いつでも発生する可能性があります。
蒸発現象そのものをなくすことは難しいため、
事故を回避するために以下のような対策を行いましょう。
運転時は左右に目を配り、歩行者や自転車がいないか常に意識するようにしましょう。
ヘッドライト点灯時に対向車が見えてきたら、
左右をよく見て歩行者や自転車がいないかを確認します。
視線を動かすことで、対向車のヘッドライトの光でまぶしく感じるのを回避する効果もあります。
また、道路を横断する歩行者や自転車に気づいたら、
すぐにブレーキをかけられるように、スピードを出しすぎないことも大切です。