ドライブ
更新日:2021.03.31 / 掲載日:2016.06.21
車のギアの種類と使い方とは?
goo-net編集チーム
車のギアには【P】や【N】やなどの様々な表記があります。
普段乗っている車のギアなら意味は分かりますが、
知らないギアに遭遇してしまうと何がどう動くのか分からないという人は少なくないでしょう。
そんな方のために、ここでは一般的な「AT車」と「MT車」のギアの種類と、
その基本的な使い方について紹介していきます。
AT車のギアの種類と名称
ギアの並びは上から順に【P】【R】【N】【D】【S】【L】と並んでいるのが一般的です。
【P】【R】【N】【D】 の他に、【D1】【D2】【D3】と表記されている車種もあります。
それでは、それぞれどの様な役割があるのか見ていきましょう。
【P】パーキング
車を駐車する時に使用します。
【P】の状態にしても車が絶対止まるというわけではないので、
必ずパーキングブレーキも併用してください。
【R】リバース
車をバックする時に使用します。
【N】ニュートラル
エンジンをかけたまま止まることができます。
エンジンとタイヤが切り離された状態を作ることにより、
動力がタイヤに伝わらなくなるために車が停止します。
【D】ドライブ
運転時にギアをDに入れると車が前進します。
横に1~3まで数字がある場合は、1速、2速、3速とギアチェンジするという意味です。
【2】または【S】セカンド(2速固定)
ギアが2速から上にならないので、長い下り坂でエンジンブレーキをかけたい時に使用します。
【L】ロー(1速固定)
ギアが1速から上にならないので、
急な下り坂などでセカンドより強くエンジンブレーキをかけたい時に使用します。
【OD】オーバードライブ
AT車のギアの中では最速のギアで、ON/OFFの切り替えが可能です。
ONにしておくと自動的にODモードにシフトします。
MT車のギアの種類と名称
MT車のギアの種類はAT車よりも単純で、数字=ギアの大きさの目安となります。
ギアの大きさは、1速が一番小さく、5速が一番大きくなっています。
【1】1速・ローギア
【2】2速・セカンドギア
【3】3速・サードギア
【4】4速・トップギア
【5】5速・オーバートップギア
【R】リバース・バックギア
AT車の基本的なギアの使い方
AT車の足元はアクセルとブレーキしかペダルはありません。
【D】【R】【2】【1】など「車を走行するため」のレンジに入れたら、
自動的に動き出してしまいます。
これを「クリープ現象」といい、上手に使うことで急発進せずに発進することができます。
ただし、ブレーキを踏まない限り止まることはないので、
赤信号や一時停止の場所など、必ず止まらなければならない場所では、
しっかりとブレーキを踏みましょう。
AT車を発進させる時はギアが【P】の位置にあることを確認し、
ブレーキを踏みながらエンジンを回してください。
そのままギアを【D】に入れ、ハンドブレーキを解除したらブレーキペダルを緩めます。
そのまま車がスーっと動き出すのでアクセルを踏んで加速させます。
その時アクセルペダルは徐々に速度を加えていく感じでアクセルを踏むと、
なめらかに発進ができます。
停止する時はアクセルペダルを戻し、
ブレーキペダルを徐々に強く踏んで最後に緩めるとスムーズに止まることができます。
車が完全に止まったらしっかりブレーキを踏んで、
ハンドブレーキをかけ、ギアを【P】に入れてエンジンを切りブレーキを離します。
MT車の基本的なギアの使い方
MT車のギアの意味は単純ですが、その操作方法はAT車よりもひと手間かかります。
AT車の足元のペダルはアクセルとブレーキのみですが、
MT車にはそれに「クラッチペダル」が追加されます。
クラッチペダルはMT車に欠かせないペダルで、
エンジンとトランスミッションを繋いだり切り離したりする制御装置の役割があります。
MT車の基本的なギアチェンジは、以下の手順で行います。
・クラッチを切ると同時にアクセルをOFF
・シフトノブでギアのチェンジを行う
・クラッチを繋ぐ
「クラッチを切る」というのは、左足で左端にあるクラッチペダルを一番奥まで踏み込む動きです。
深く踏み込まなければギアが入らないのでしっかり踏んでください。
クラッチを切ることにより、ギアチェンジを動かせる仕組みとなっています。
ただし発進時のみ「半クラッチ」という踏み方をします。
踏み込んだクラッチ状態でエンジンをかけると、逆にエンジンが止まってしまうので注意が必要です。
MT車のギアチェンジをスムーズに行うには、つま先を使って強烈なブレーキングをし、
かかとを使ってアクセルを踏むヒールアンドトゥをマスターしましょう。
以上のように、AT車もMT車もギアにはそれぞれの役割があります。
先ずは基本操作を覚えてたくさん運転し、テクニックを身につけるようにしましょう。