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更新日:2016.08.29 / 掲載日:2016.08.26
車のピラーの役割とは

goo-net編集チーム
皆さんは「ピラー」という名前を聞いたことはあるでしょうか。
名前は聞いたことはあるけど分からないという方や、
名前もまったく知らないという方もいらっしゃるかと思います。
今回はそんな車のピラーとはどんなものなのか、ご紹介していきます。
ピラーは車のどこの部品なのか
ピラーと「柱」と言う意味で、車においても柱のような重要な役割を持っている部分です。
ボディとルーフ(車の屋根部分にあたるところ)を繋いでいる部分がピラーです。
車を側面から見て、前方側からA、B、Cの順に定義されます。
Aピラー(フロントピラー)は、フロントガラスの両端に位置する柱です。
次にBピラー(センターピラー)は運転席または助手席と後部座席の間に位置する柱です。
Bピラーは前の座席のシートベルトを支えていたり、
フロントドアの衝撃も耐えられるように強度の高いもので、ボディ全体の重要な骨格部分と言えます。
Cピラー(リヤピラー)は、サイドガラスとリヤガラスの間の柱のことを言います。
こちらも十分な強度を得るために必要です。
ピラーの役割とは
ピラーがあることで自動車の屋根を支え、
さらに衝突した時の衝撃を抑えてボディの剛性を高めるために大切な部分となります。
しかし、強度を高めようとピラーを太くしすぎてしまうと死角が増えてしまい、
思わぬ事故に発展してしまう可能性があります。
BピラーやCピラーの無い車の特徴
強度のために大切なピラーですが、BピラーやCピラーの無い車もあります。
ハードトップやオープンタイプのカブリオレなどが該当します。
この様な車は、相対的にボディの剛性が下がってしまうため、
他の部分で補強しなくてはならないのですが、
その分、柱が無いため乗り降りするスペースが広く取れるメリットがあります。
車の乗り降りがしやすくなったり、荷物を持ったまま乗っても広い間口になっているので、
わざわざ物を先に置いてから座るというようなことをしなくても良くなります。
強度のために大切なピラーですが、
ボディを補強したBピラーを取り除いた、乗降性に優れた種類の車も出ています。
ピラーの名前はもちろんですが、どんな働きをしているのか、
どんな特徴を持っているのかが分かっていただけたのではないでしょうか。
どの車種も強度計算をしっかりしているので、
ピラーの違いによるデメリットはほとんどありませんが、
ぜひピラーの重要性に少し目を向けてみましょう。