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更新日:2016.09.16 / 掲載日:2016.09.08
車のエンジンの種類にはどんな違いや特徴があるのか

goo-net編集チーム
現在もガソリンエンジンが主流ですが、最近では、
ハイブリッド、プラグインハイブリッド、水素、電気自動車など、
様々なエンジンが開発されています。
車のエンジンにはどのような種類があるのか、
また、それぞれの特徴について見ていきましょう。
車のエンジンの種類にはどんなものがある?
現在、実用とされているエンジンは大きく分けて、
ガソリン・ディーゼル・ハイブリッド・プラグインハイブリッドの4種類があります。
その他にも電気自動車や水素エンジンがありますが、
電気自動車はその名のとおり電気のみを使い、モーターのみで動くものですし、
水素エンジンは現時点ではまだまだ市販車として普及していないので、
ここでは先に挙げた4種類について解説します。
ガソリンとディーゼルは、エンジンの燃焼行程と使用する燃料に違いがあり、
ディーゼルは軽油を燃料としています。
ハイブリッドはガソリンエンジンとモーターを組み合わせたものであり、
走りながら充電する構造です。
プラグインハイブリッドは直接蓄電池に充電するタイプです。
またハイブリッドと同様にエンジンと組み合わせることで、
長距離航続性能を持たせることが可能です。
それぞれの車のエンジンの特徴や違いは?
ガソリンエンジンの特徴は、
ディーゼルエンジンと比較して振動やノイズなどに対して静粛性が高く、
より高回転まで回わし出力を得ることです。
また、比較的軽量で構造が単純であるため、
製造コストが安く車体価格も低く抑えることができます。
ディーゼルエンジンは、着火性に優れる軽油を燃料とし、
軽油と空気を混ぜた混合気体を圧縮させることで自然着火させることができます。
この特性により、ガソリンと比べて混合気体をより圧縮することができるため、
低回転から太いトルクを発生させることができます。
使用する軽油はガソリンより安価なことが大きなメリットです。
ハイブリッドの特徴はなんといってもその燃費の良さです。
エンジンおよび減速時に発生する回生エネルギーで充電を行うため、
エネルギーロスが少なく、環境に優しいのも特徴です。
車種によって制御方式が異なりますが、
モーターのみの走行、エンジンのみで走行、エンジンとモーターを同時に使用して走行と、
細かく制御されるのが一般的です。
プラグインハイブリッドは、外部電源から充電することができるため、
通常のハイブリッドに比べてさらに優れた燃費を誇ります。
制御は非プラグインハイブリッドカーとほぼ同じですが、
大容量の蓄電池を搭載しモーターの依存度を高めているタイプが一般的です。
それぞれの車のエンジンのメリット・デメリットとは
ガソリンエンジンのメリットは、比較的安価で車体価格が抑えられることですが、
燃料としては最も高価であるため、ランニングコストは高くなってしまいます。
ディーゼルエンジンのメリットは軽油が燃料であるため燃料代が節約でき、
またトルクが太いため坂道などでパワフルな走りができることです。
一方で、構造上振動が大きく、またガソリン車に比べるとエンジン部分のコストが高くなり、
併せて車体価格は高くなるデメリットがあります。
ハイブリッドとプラグインハイブリッドのメリットは燃費の良さであり、
一般的なガソリン車と比べると目安として1.5倍~3倍程度燃費が良いのが特徴です。
一方で、ガソリン車に比べるとモーター部分や複雑な制御システムから車体価格は高価であり、
また蓄電池は消耗品であり、交換時にはかなりの費用がかかる場合があります。
また、プラグインハイブリッドは短時間で効率よく充電するには、
おおよそ数十万円ほどする専用の充電設備を用意する必要があります。
共同住宅の場合、充電設備を備えることは困難であり、
充電設備のある施設へ出向いて充電する必要があります。
まだまだインフラの整備に課題があると言えるでしょう。