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更新日:2023.09.26 / 掲載日:2016.09.15
車のインパネとダッシュボードの違いは?何を指しているの?
車の部分の名前で混同しやすいのがインパネとダッシュボードです。
場所的に同じものだと見られがちですが、実はそれぞれ指し示す場所は異なっています。
インパネとダッシュボードを混同している方も多いのではないでしょうか。
その違いを理解し使い分けできると、車に対する愛着が一層増すことでしょう。
ここでは、車のインパネとダッシュボードの違いについて見ていきましょう。
車のインパネとは?

正式名称はインストルメントパネルと言い、省略してインパネと呼ばれています。
自動車におけるインパネとは、運転席の正面に設置されているスピードメーターを始め、
様々な計器類を指します。
計器モジュールは車種や型式によって様々なタイプがありますが、
スピードメーターやタコメーター、警告ランプなどが備わるコンビネーションメーターの他、
エアコンやオーディオなど、車に備わる機能の状態を表示する重要な計器類と言えます。
メーカーや車種によって実に多種多様なデザインがあり、
車内のイメージやインテリア性を決める重要な要素となっているため、
メーカーはより先進的でデザイン性に優れたインパネの開発に力を入れています。
インパネとダッシュボードのそれぞれの場所
メーカーによって範囲や設置場所は異なりますが、
一般的にダッシュボードとは運転席や助手席の前方に位置する部分のことを指しています。
ただ、人によっては助手席前の収納スペースをダッシュボードと呼び、
それ以外の部分をインパネと呼ぶこともあります。
明確にどこからどこまでがインパネでダッシュボードかという取り決めはありませんが、
ダッシュボードにはめ込まれたメーター類やオーディオ類のみをインパネと呼ぶことが多いです。
これまではインパネが運転席の目の前にあることが多かったのですが、
近年は運転中の視線の移動を少なくするために、
ミニバンを中心に運転席と助手席の中間部分にメーター類を設置するデザインが増えてきました。
インパネとダッシュボードの役割の違いとは
インパネとダッシュボードの範囲や設置場所は、
各自動車メーカーや車のコンセプトなどによっても様々に異なるため、
これと言って明確な定義はありません。
それぞれの役割もはっきりしており、
インパネの場合は速度やガソリン残量など車の情報を運転者に伝えるために存在しています。
安全に車を運転する上では欠かせない存在で、
いかに見やすくて分かりやすい表示やデザインにするかが追及されています。
また、ダッシュボードは本来運転席や助手席の前方に位置することから、
万が一事故が起こった際に衝撃から人を守るというのが本来の重要な役割になっています。
また、ダッシュボード内の空間を活かし、
グローブボックスなどの収納スペースとして活用されているケースが一般的です。