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更新日:2019.06.21 / 掲載日:2016.12.12
高速道路のルールとマナー・走行の注意点とは

goo-net編集チーム
高速道路は一般道とは違うルールがいくつかあり、
それらを知らずに走行することは大変危険です。
また、高速で車が走行しているため、
ちょっとした不注意でも大事故に発展する恐れがあります。
では、安全に高速道路を走行するためには、どのようなルールを守れば良いのでしょうか。
高速道路で禁止されていること
高速道路では次のような行為は禁止されており、違反した場合の罰則もあります。
1.制限速度を超えて走行する
道路標識により速度が指定されている場合はそれに従います。
標識がない場合は法定速度に従います。
高速道路の法定速度は最高100km/h(大型・普通自動車、大型・普通二輪車の場合、
それ以外の自動車、および、他の車両を牽引する場合は80km/h)、
最低速度は50km/h以上となっています。
ただし、50km/h程度で走ると周囲にとって邪魔になり逆に危険なので、
基本的には周囲を走行している車のスピードに合わせた方が良いでしょう。
尚、高速道路の中でも対面交通区間は一般道と同じ60km/hで走りましょう。
2.追い越し車線をずっと走る
追い越し車線は他の車を追い越すための車線ですので、
追い越しが終わったら速やかに走行車線に戻ります。
追い越し車線をずっと走っていると速度超過になりやすく危険である他、
後続車の邪魔になり渋滞の原因にもなります。
3.逆走する
目的のICを通り越した、落とし物をしたなど、
焦って「戻りたい」と思う場合があるかもしれませんが、
どんな理由があろうと逆走はしてはいけません。
また、SA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)から車道に戻る際にも、
方向を間違えないように十分注意しましょう。
4.駐停車する
車道や路肩への駐停車は、道路交通法によって禁止されています。
高速道路において停車できるのは、料金所・PA・SAだけだと思っておきましょう。
ただし、車の故障などの緊急時(発煙筒などで後続車に知らせる必要があり)や、
警察官によって停車命令を受けた場合は除きます。
5.路側帯や路肩の通行する
路肩は、警察車両や救急車などが緊急時に走行する場合や、
車の故障時などに一時停止する際に使用されるため、
通常時・渋滞時問わず走行は禁止されています。
6.車間距離を十分にとらない
車間距離は速度と比例して距離をとります。
例えば、100km/hで走行中は約100m、80km/hで走行中は約80mの距離をとります。
しかし、雨で路面が濡れていたりタイヤがすり減っていたりすると制動距離が伸びてしまいますので、
上記の距離よりもさらに2倍程度の車間距離をとるようにしましょう。
高速道路を走る上でのマナー・ルール
次は、罰則とまではいかなくとも気をつけるべきマナーや注意点です。
1.速度
強風の時は速度を落としましょう。
横風にハンドルをとられる恐れがあります。
また、トンネルの入り口付近や出口付近は速度が変化しやすい傾向にあります。
スピードが落ちたからといって、
無理にアクセルを踏んでしまうと衝突事故に繋がる危険性もあるため、
周囲の車の状況に合わせて一定の速度を保つようにしましょう。
2.急ブレーキをしない
高速道路での急ブレーキは、後続車との衝突の恐れがあり大変危険です。
また、不用意にブレーキをすることは後続車の減速の連鎖となり、渋滞発生の原因にもなります。
速度を落とす際は、エンジンブレーキやフットブレーキを併用して徐々に減速しましょう。
3.渋滞最後尾につく際や異常事態発生時にはハザードランプを点灯する
渋滞の最後尾につく際や、前方に落下物・車両事故などの異常事態を発見した場合は、
ハザードランプを点灯し後続車へ注意を促します。
4.合流
合流する際は本線車道を走っている車が優先となるので、
その邪魔にならないようスムーズに合流する必要があります。
そのため、本線車道へ合流する時は、ウィンカーで合図を出し十分に加速をして合流しましょう。
5.進路変更
みだりな進路変更や、
後続車が急ブレーキや急ハンドルで避けなければならないような、無理な割り込みはNGです。
重大事故に発展する恐れがあるので、進路変更は車間距離をしっかりとり、
バックミラーや目視で前方・後方の安全を確認した上で行いましょう。
高速道路走行中にトラブルが起きた際の注意点
高速道路を安全に走行するためには、事前の準備やトラブルが起きた時の対応の仕方も重要です。
まず、出発前には車の十分な点検・整備を行いましょう。
そして車には発煙筒や三角停止表示板を装備し、万が一に備えます。
万が一走行中に故障などトラブルが発生した場合は、
ハザードランプを点灯させ後続車へ合図をし、急ブレーキはせずにゆるやかに路肩に寄せます。
ハザードランプは点灯させたままにしておきます。
車を停めたら、車の後方50メートル以上の位置に発煙筒や三角停止表示板(機材)を設置します。
この際、本線を走ってくる後続車には十分注意しましょう。
停止表示機材を設置したらガードレールの外側など車が来ない場所に避難し、
高速道路脇に設置されてある非常電話で道路緊急ダイヤル「#9910」か「110番」へ通報、
または、ロードサービスへ救援依頼をします。
高速道路を走行する際は、事故防止の観点からルールやマナーを守ることが重要となります。
ルールを守って安全運転を心がけましょう。