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更新日:2018.09.26 / 掲載日:2018.08.03

危険な「あおり運転」対策!事故を防ぐ3つの対処法・煽り運転は罰金、一発免停も

高速道路の様子

「あおり運転」とはどんな行為のこと?

あおり運転は前方を走行する車に対して車間距離を必要以上に詰めて異常接近する、追い回す、幅寄せ、パッシング、クラクションを鳴らして相手を威嚇するといった嫌がらせをする行為のことです。

2017年6月に起きた「東名高速夫婦死亡事故」での危険なあおり運転に対して世間の関心が集まりました。

また、大阪府堺市でもあおり運転でバイクの男性が死亡する事故が起き、故意に事故を起こした疑いがあるとして大阪府警は7月4日、殺人と道交法違反(ひき逃げ)の容疑で容疑者を再逮捕したと発表しました。

このような事故から警視庁でも厳罰化が検討され、あおり運転は飲酒運転と同様、悪質な違反行為として認識されるようになりました。

全国の警察が取り締まり強化!違反だらけのあおり運転は「一発免停」も

あおり運転は、重大な交通事故につながる悪質で危険な行為です。また、車間距離保持義務違反、進路変更禁止違反、急ブレーキ禁止違反等の道路交通法違反のほか、危険運転致死傷罪(妨害目的運転)や刑法の暴行罪に該当することもあります。

あおり運転は交通違反

前車との車間距離を必要以上に詰める行為は、車間距離不保持(道路交通法第26条)にあたります。3月以下の懲役又は5万円以下の罰金(高速自動車国道等)、5万円以下の罰金(その他の道路)と走行している道路によって処分内容が異なります。

車間距離は何mといった明確な基準はありませんが、高速道路では走行スピードと同じメートル数だけの車間距離をあけておくのが一般的になります。80kmで走行していれば車間距離は80m、100kmなら100mとなります。

急な割り込みや幅寄せ等をする行為は進路変更禁止違反(道路交通法第26条の2)により5万円以下の罰金、急ブレーキ禁止違反(道路交通法第24条)は不要な急ブレーキを禁止したもので3ヶ月以下の懲役又は5万円以下の罰金となります。

安全運転義務違反(道路交通法第70条)は、車を運転する全ての人に課せられているもので、他人に危害を及ぼさないように運転しなければならないと定められていて、そうでない場合は3ヶ月以下の懲役又は5万円以下の罰金となります。

左側から追い越しをする行為は、追越し違反(道路交通法第28条)により、3ヶ月以下の懲役又は5万円以下の罰金。追い越し禁止の標識がある時は、原付などの追い越しも禁止されていますので注意しなければなりません。

パッシング、警音器を鳴らす行為は、減光等義務違反(道路交通法第52条)により5万円以下の罰金、警音器使用制限違反(道路交通法第54条)によりこれも5万円以下の罰金となります。

一発免停もある「あおり運転」

警視庁は2018年1月、全国の警察にあおり運転の取り締まりを強化し、あおり運転に暴行罪等が適用される場合、またはあおり運転等に起因し暴行、傷害、脅迫、器物損壊等が伴う場合には交通違反による点数の累積がなくても最長180日間の免許停止処分にするよう指示しました。

これにより、悪質だと認められれば一発で免停となります。
覆面パトカーのほか、都道府県警によってはヘリコプターで上空からの監視をし、6月1~7日に高速道路で初のあおり運転一斉取り締まりを実施した結果、1,088件を検挙したと警察庁が発表しました。

あおり運転から身を守る3つの対処法

車を走らせていれば、1度や2度は車間距離を詰められる、パッシングをされたといった経験があるかもしれません。
もし、あおられてしまった時には、どのように対処すればいいのでしょうか。

道を譲る

安全に注意して道を譲ります。あおりを仕掛けてきた人はイライラしている場合が多いので、やり返すようなことはせず、先に譲るのが最善策の撃退法です。挑発するような態度を見せたり、負けん気を出したりしてはいけません。

ドライブレコーダーに記録する

トラブルになりそうな時や、万が一のためにドライブレコーダーに録画しておくのも有効です。後方にもドライブレコーダーを装備すれば万全です。
「ドライブレコーダー搭載車」「前後方録画中」といったステッカーを貼るのも一策です。

高速道路で煽られた場合、まずは安全な場所に避難する

何度もあおられて、特に高速道路上では追越し車線等で停止したりすると、「東名高速夫婦死亡事故」のように別の後続車から追突されるといった2次事故の危険性が高まります。あおられたらそれ以上走行を続けるのは危険なので、まずはパーキングエリアやサービスエリアに避難して安全確保。その上で通報しましょう。

あおられて感情的になってしまってはいけません。それで事故を起こしてしまったら損をするのは自分なので、どんな時でも安全運転を心掛けるようにしましょう。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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