ドライブ
更新日:2021.03.31 / 掲載日:2020.06.30
【運転できない!】クルマの運転が上手いと言われるには?上達ポイントを紹介

グーネット編集チーム
みなさんは自分のクルマの運転をどう自己評価していますか?
自信がない、特に支障はないので問題ない、事故を起こしたこともないので優秀だ、など人それぞれのことと思います。
自信がない人の中には、何らかの体験・経験によりトラウマになっている方、よくクルマを擦ってしまう、どこへ行っても駐車に時間がかかってしまうなど感覚的なものから、目に見えるものまであり、一概には言えないでしょう。
とはいえ、当人にとっては大きな悩みであり、何かをきっかけに克服したい身近な問題です。
ここでは運転が下手な人の特徴や原因を検証し、どうすれば上達するのかについて説明します。
運転が下手・できない人の特徴とは?
運転が下手と言っても、運転を苦手(下手)と思う本人か周囲の人からの見え方なのかによっても内容や特徴も異なるでしょう。
ここでは周囲から見て、運転が下手と思われる(判断される)人の特徴について例を挙げてみましょう。
歩行者との距離を取れていない
交差点や横断歩道、歩行者を通過する際の距離など歩行者に対する配慮が足りない。
車間距離が適切ではない
車間距離が適切ではない。近づき過ぎていても、離れ過ぎていても割り込みをかえって誘発する。
判断力に劣る、判断が遅い
青信号から赤信号の切り替わるタイミングや側道から合流してくるクルマの見切りなど、判断が遅いばかりか誤った判断を下すことが多い。
また、本線への合流ができずに止まってしまう、車線変更がスムーズにできない。後続車両がいるのに合流しようとする。
クルマの流れについていけない
信号が変わって発進する際に周囲のクルマと明らかに速度差がある。
センターライン、もしくは歩道側に寄ってしまう
車道の中心付近ではなく、明らかに左右偏ったところを走行する。
カーブの途中でブレーキを踏み、外側へ膨らむ
乗り心地が悪いばかりか、同乗者は身体が大きく傾き怖く感じます。
運転がスムーズではない
減速時、加速時がスムーズではなく、頭がガクガクする。ブレーキを踏むのが遅い。
一定のスピードを維持できない。
なかなか駐車できない
縦列駐車、車庫入れがなかなかできず、周囲のクルマにも迷惑をかける。
ドライビングポジションがおかしい
不自然なほどシートを前にスライドさせ、ドアミラーやバックミラーが見えていない。
よくクルマを擦る、ぶつける
車幅感覚・クルマの動きを理解できていない。
運転操作が雑
ハンドル、アクセル、ブレーキ操作がぎこちなく雑である。ウィンカーを出すのが遅い。ウィンカーを出さないで曲がる。
以上、いくつか運転が下手な人の特徴についての例をご紹介しました。
これらのことが重なってしまうと、どうしても運転がぎこちなくなってしまい、上手に運転することが難しくなってしまいます。
自分がどの項目を持ち合わせているのかを把握して、一つずつ克服していくようにしましょう。
運転が下手・できない原因とは?

グーネット編集チーム
運転が下手な原因は人それぞれですが、例えば以下のような原因が考えられます。
過去の事柄からのトラウマ
かつて周囲のクルマや歩行者から怒鳴られた。人身事故、自損事故を起こした(事故を起こしそうになった)。運転中、何度もヒヤッとした。
運転への慣れ
どこでステアリングを切って良いかわからない。車線のどの辺りを走っているのかわからない。たまにしか運転しために経験不足。運転するクルマのサイズが、自分のイメージと合っていない。
思い込み
自己流が悪い方向で形骸化している。動作やドライビングポジション、判断基準などがずれている。
これらのように、過去の経験・体験やペーパードライバーを含めた運転経験の不足、自己中心的な運転になりやすい思い込みなどが主に考えられます。
運転が上手い人の特徴とは?
運転が上手い人のクルマに乗った場合に、あまりの快適さで客観的に何が違うのかを判断できないことがあります。
運転が上手いと言われる人には、どのような特徴があるのでしょうか?主な特徴を挙げますので、参考にしてみてください。
最適なドライビングポジションが取れている
しっかりした無理のない適正なドライビングポジションを取ることで、正確なアクセル&ブレーキ操作やステアリング操作が可能となります。
それにより自然と運転にも余裕が生まれ、周囲のクルマや歩行者の動きを把握しやすくなり安定した運転が可能となるでしょう。
運転経験が豊富である
単に運転時間だけでなく、的確な状況判断やスムーズなクルマの操作ができるようになります。
様々なシチュエーションでの運転経験は、運転に余裕を生み出し、細かい安全確認や操作につながります。
適度な緊張感を持っている
常に適度な緊張感を持つことは、周辺のクルマの動きや自分の動作を客観的に見るためにも必要なことです。
例えば見通しの悪い信号機の無い交差点においても「誰も飛び出してこないだろう」という運転ではなく、「人や車が飛び出してくるかもしれない」という意識で運転をすることで、自然と減速したり一時停止したりすることができます。
安全運転を強く意識することで、無理や無駄の無い運転となります。
無理な走りをしない
「急」のつく動作である「急発進」「急加速」「急ハンドル」「急ブレーキ」をしないような、スムーズな走りを実現する基本操作はとても大切です。
常に先を予測していれば、余裕を持った正確な運転操作をすることができるため、穏やかで快適な運転につながります。
適度な車間距離を取る
適度な車間距離は自車の安全のためだけではなく、周囲のクルマにとっても重要です。車間距離をつめることで前走車に接近してしまい、その前の様子が見えなくなります。
車間距離が不十分な場合には急減速、急加速をすることにもつながり、自車の追突事故だけではなく、追突されるリスクも高めます。
車幅感覚がしっかりしている
歩行者や自転車を追い越す際の間隔や縦列駐車、車庫入れにも共通して車幅感覚を正確に認識できているかは大切なポイントです。
車線の中央を走る場合も、クルマの中心はどこで、車線のどの辺りを走っているかを理解できていないと、カーブや合流などにおいて、スムーズでなめらかな運転はなかなか実現できません。
このように運転が上手い人は、適度な緊張感を持ちながらもリラックスした状態で運転し、安全運転を強く心がけながら冷静に余裕を持った運転をしているのがわかります。
そして確かな運転技術や運転経験が裏付けとなり、一層素晴らしい運転につながっていくのです。
【確認事項】車を運転する際の基礎知識
運転が上手い人の特徴について理解した上で、改めて基礎的なところも再確認していきましょう。
シートポジションの調整の仕方
シートに深く腰掛け、まずはアクセルやブレーキなどのペダル操作に影響する前後のスライド調整を行います。基本はブレーキペダルを踏み込んだ時に膝が少し曲がる程度の距離です。
次に背もたれ(バックレスト)の角度調整を行います。
ステアリング(ハンドル)をスムーズに操作するために、背中をシートにつけたままでもステアリングの12時の位置を無理なく握れる位置にする必要があります。両肩がバックレストから離れない角度が適切です。
また、座面の高さや角度が調整できる場合には、視界を確保できるように調整してください。
上体の位置を変えずに、ペダルと足の位置関係をより細かく調整することができ、座面の角度が適切な場合には、減速時にも安定して体が保持できるようになります。
ミラーの調整の仕方
ルームミラー、サイドミラーの調整を行います。ポイントは、きちんとしたシートポジションに調整してから、しっかりと背中をつけた状態でミラーの見え方をチェックすることです。
ルームミラーは、右ステアリング車の場合には左手で調整するといいでしょう。
ルームミラーはなるべく後方窓の景色が全体的に見えるように調整してください。また、サイドミラーは内側に車体が1/4程度映る位置で、空と地面の比率が半々になるように調整するのがベストです。
ヒール、サンダル、ブーツはNG
不安定な靴はかかとを床面に固定できなくなるため、誤ったペダル操作の原因となり事故にも直結します。
運転時は靴底の平らなスニーカーなど、安定感のある靴で行ってください。
【必見!】運転技術の上達ポイント

グーネット編集チーム
運転技術を上達させるには練習あるのみですが、以下のポイントを意識すれば上達スピードが上がるでしょう。
苦手意識をなくす
本人自身が「自分は運転が苦手・下手」だと思うのであれば、過去にその原因を作った事柄を思い出し、克服して自信を取り戻すことに意識を向けることです。
トラウマはすぐには克服できないかも知れませんが、焦らず取り組むことで少しずつでも必ず上達するでしょう。
クルマに慣れる
運転そのものの経験値が低いのであれば、運転する機会・時間を増やして、クルマに慣れましょう。ベテランドライバーと言われる人もたくさん運転して、物事を経験して上達したケースがほとんどでしょう。
いきなりは上達しません。とにかく練習あるのみ、運転することです。
アドバイスをもらう
できれば運転に精通した人を乗せ、ドライブできれば運転のコツや操作方法などのアドバイスが得られるでしょう。
客観的に意見や感想を言ってもらえる家族や友人がおすすめです。周りに適当な人がいない場合は、自動車教習所で「ペーパードライバーのための講習」を集中的に受けることも、検討してはどうでしょうか。プロの的確なアドバイスが得られます。
対して、本人が自分は運転が下手だと意識していないケースがあります。この場合は自分で気づいていないケースが考えられえるので少々厄介です。運転が上手くないと感じた周りの人が、真摯に指摘、アドバイスしてあげないと、いつか事故に繋がるかも知れません。
特に思い込みにより不安な運転をしている場合は、極端な運転を加速させないためにも、早く修正する必要があります。なおさら周囲の助けが必要となるでしょう。
運転が下手な人のメンタル・精神面を克服するポイント
苦手意識から精神的な負の連鎖によって、運転が上手くならないと言う人はどうすれば良いのでしょうか。
前述の通り、かつて怖い思いをした、クルマを擦った・ぶつけた、周囲のクルマのドライバーと意思疎通が取れず、クルマの流れに乗れないなど、理由はさまざまでしょう。
まず、「クルマの流れに乗る」ことを意識して運転してみることをおすすめします。独りよがりではなく、譲り合いの気持ちを持って、余裕のある運転に心がけ、安定感のある運転の経験を積むことで、メンタル・精神面の苦手意識も克服に向かうでしょう。
そのためにも、運転の上手な人を助手席に乗せて、アドバイスなどをもらいながら落ち着いた運転を心がけてみましょう。
バックでの駐車・車庫入れを上達させるポイント

グーネット編集チーム
最後に、苦手な方も多いバックでの駐車や車庫入れのポイントについて解説します。
十分なスペースがあるか確認する
バックで行う車庫入れは、どこを見たら良いのかわからず、何度もミラーを使いながら周囲の安全確認をして、切り返しをするため苦手だと言う方は多いかと思います。
まず駐車スペースに自分のクルマに対して十分余裕があるかを見極めてください。停めようとするスペースの両側のクルマが寄っている可能性もあるからです。
進行方向左側の駐車スペースにクルマを停める場合について説明します。十分に停める余裕があると判断したら、空きスペースに対して直角に、内輪差を考慮して駐車スペースの先端から約50cm離れた場所に停めます。
この時、自分の座っている場所が停めようとしている駐車スペースを左に見て、前よりの白線の内側辺りを目安にしてください。ステアリングを右にいっぱいに切ってゆっくり後進します。
左側のドアミラーを見て、左側に停まっているクルマと自分のクルマが被らない、少し余裕がある位置でクルマを停めます。今度はゆっくり真っすぐにバックをして、左側の後輪が隣(内側)のフロントバンパーの角を過ぎた辺りからゆっくりステアリングを戻し始めます。
駐車スペースに対してクルマが並行になったら、ステアリングを真っすぐにして停止位置に若干余裕を残し完了です。
焦らずに操作する
ポイントとしては焦らず、AT車の場合はアクセルを踏むのではなく、ブレーキを放すと自動にクルマが動く、クリープ現象を上手く使って駐車することです。
また、バック時は前進時とステアリングの向きが逆になりますが、あまり考え過ぎると混乱するので、周囲のクルマの迷惑にならないように空いている駐車場で練習してみてはいかがでしょうか。考えて頭で理解するも大事ですが慣れることがいちばんです。
駐車に慣れるまでは、アラウンドビューモニターやバックカメラに極力頼らず、感覚を身に付けるように心がけてください。バックの仕組みの基本を体得しないと、クルマを乗り換えた際に苦労するからです。
まとめ
クルマの運転が最初から得意な人はほとんどいません。運転に大切なことは安全運転の心がけと、ドライビングポジションやミラーの調整なども含めた基本的なことです。
正しく運転操作ができるようになると余裕が生まれ、周囲の車とスムーズに走行することができるはずです。
そのためにも苦手意識のある方は、運転の上手な友人や家族を乗せ、客観的なアドバイスを受けながら、悪いクセや運転を修正することも必要でしょう。
ぜひ、安全で上手な運転で楽しいカーライフを過ごしてください。