ドライブ
更新日:2019.04.22 / 掲載日:2019.04.22
運転マナーの基本とやってはいけないNG行為とは

グーネット編集チーム
交通事故を防ぐためには、安全運転をすることが何よりのポイントとなります。運転者自身の命はもちろんのこと、クルマに同乗する大切な人の命も守ることにつながりますし、なにより交通事故により、悲しい思いをする人を減らすことにもつながります。
「自分自身は、日ごろから安全運転をしているから大丈夫!」と感じている方も多いかとは思いますが、クルマの運転において、油断は大敵です。気を引き締める意味でも、ぜひ改めて、運転マナーの基本やNG行為を確認してみてください。
運転マナーの基本とは
まずは運転マナーの基本について紹介していきます。自分にとっての「当たり前」が、実はマナー違反だった!なんてケースも、決して少なくありません。余計なトラブルを避けるため、一つ一つ確認してみてください。
交通ルールを厳守して運転する
安全運転をするための基本は、道路交通法で定められている交通ルールを守ることです。運転免許証を取得する際に、誰もがしっかりと勉強するポイントではありますが、運転生活が長くなると、つい疎かになってしまうことも多いのではないでしょうか。
交通ルールは多岐にわたりますが、具体的には以下のようなものがあります。
・悪質、危険な運転は絶対にしない(飲酒運転、速度超過運転、信号無視など)
・運転中の「ながら運転」はしない(スマホや携帯、カーナビの操作など)
・右折、左折、転回、徐行、停止、後退、進路変更などを行う際には、合図が必須
・交通弱者の保護に努める
・居眠り運転や過労運転を防ぐため、長距離運転の際には早めに休憩をとる
普段から安全運転を意識している方の場合、あえて悪質で危険な運転をするケースは少ないかもしれません。しかし日常生活の中では、「まぁいいか」と油断してしまうような場面もあるでしょう。まずは「正しい交通ルール」について、しっかりと胸に刻み込むところからスタートしてみてください。
合流地点などは相手に譲る
二本の道が合流し、クルマの流れが一つになる場所は、事故が起こりやすいスポットとしても知られています。実際に事故にならなくても、どちらが先に行くのかで迷い、ヒヤリ・ハットを経験した方も多いのではないでしょうか。合流地点における事故を避けるためのコツは、「相手に譲る姿勢」を大切にすることです。
「基本は譲る」と決めておくことで、いざというときでも判断に迷うことはありません。また「譲ろう」と思うと、自然に運転は緩やかになるもの。相手との意思疎通も取りやすくなり、スムーズな合流をサポートできます。
クルマを合流させるためにあえて減速する場合には、早めのポンピングブレーキで、後続車に自身の意思を伝えると後続車から追突されるリスクが減ります。また自分自身が道を譲ってもらった場合には、きちんと挨拶をすることで、お互いに気持ちよく運転することができます。気持ちの余裕が、事故予防につながるでしょう。
雨の日は水たまりに注意し、水が跳ねないように減速する
雨の日の運転は、特にマナーを守り、注意する必要があります。勢いよく水たまりに突っ込めば、泥水を周囲に跳ね上げてしまいます。歩行者や自転車に迷惑をかけてしまいますし、バイクや対向車への水跳ねが、事故を誘発してしまう危険性もあります。また自分にとっても、「水たまりの下に何が隠れているか、確認できない」というリスクがあります。特に安全運転を意識して、ゆっくりと走行するのがベストです。
上り坂では速度が低下しすぎないようにする
特に下り坂から上り坂へと切り替わるタイミングにおいては、意識していないと、速度が低下しやすくなります。自分としては十分な速度をキープしているつもりでも、意外なほど低速になってしまうケースも少なくありません。この場合、後続車がブレーキを踏み、徐々に渋滞が発生する原因にもなり得るのです。渋滞が発生すれば、その分事故のリスクが高まってしまいます。意識してアクセルを踏み、適切な速度をキープしましょう。
適切なタイミングでウインカーを出す
自身の行動を周囲に示すための方向指示器は、適切なタイミングで使用することが大切です。道路交通法では、「交差点の30m手前」「進路を変更する3秒前」に、ウインカーを出すよう定められています。
またウインカーによる合図は、当該行為が完了するまで、出し続けていなければいけません。「合図を出すのは、早ければ早い方が良い」というのは間違いで、早すぎる合図が周囲を混乱させてしまう可能性もあります。適切なタイミングで合図を出すことが重要です。
右折時には中央線に寄る
道路を右折する際には、あらかじめ中央線に寄り、徐行する必要があります。こちらも後続車に右折の意志を知らせるためのサインであり、事故を防ぐための重要なポイントとなっています。
注意をしたい運転時にやってはいけないNGな行為とは?
マナーを守って安全にクルマを運転するためには、やってはいけない行為というものも存在しています。具体的にどのような行為が対象となるのか、チェックしていきましょう。
・むやみにクラクションを鳴らす
・窓からごみのポイ捨てや唾などを吐く
・煽り運転
・車間距離をつめる
道路交通法においては、クラクションは危険防止する目的でやむを得ず使用する場合を除き、使ってはいけないと決められています。「歩行者にどいて欲しい」「前の車が遅い」など、特に危険とは言えないような場面において、クラクションを鳴らすことは認められていません。また車間距離をつめて運転すると、前方で何らかのトラブルがあった場合に、衝突リスクが高まってしまいます。こちらも適切な距離を保てるよう、意識しましょう。
近年社会問題化しているのが、煽り運転です。ほかのドライバーに恐怖感を与えるだけではなく、さまざまなトラブルの原因になってしまいます。具体的には、以下のような行為が、煽り運転となります。
・異常にクルマを近付ける、幅寄せする
・進路を譲るよう、パッシングなどで強要する
・追いまわし
・急な割込みとその後の急ブレーキ
・ハイビームや執拗なクラクション
・相手に罵声を浴びせかける行為
煽り運転をする側にも「理由がある」と主張するケースも少なくありませんが、実際にはマナー違反です。気持ちが昂ったときなど、「ついやってしまった」なんてことがないよう、注意しましょう。また自分自身が煽り運転の被害者になってしまったときにも、冷静に対処することが大切です。車間距離をしっかりと開けて走行し、事故リスクを軽減しましょう。
相手がさらに攻撃的な姿勢を見せるときには、クルマのロックをかけて自身の身を守った上で、警察に通報してください。むやみやたらと応戦しないことも、安全運転のために必要なポイントとなります。
運転マナーとして譲り合いの心で運転することが大切

グーネット編集チーム
安全運転を心掛ける上で、もっとも大切なのは「譲り合いの心」です。この心を持っているだけで、避けられる事故は非常に多くあるのです。とはいえ人間誰でも心に余裕がないときには、焦りの気持ちから「自分本位」な運転をしてしまいがちです。だからこそ、クルマを運転する際には、自分が焦らなくて済む環境を整えることも重要だと言えるでしょう。たとえば以下のような行動は、ゆとりを生み出すことにつながります。
・時間に余裕を持って出かける
・目的地までのルートを、あらかじめ確認しておく
・周囲の状況に、しっかりと目を配る
・危険予測をする
どのような状況下で「譲り合いの心」を持てなくなってしまうのか、という点については、個人差がある問題でもあります。自分がどのような場面で焦りを感じ、譲り合いの心を持てなくなるのか、自覚するところからスタートしてみてはいかがでしょうか。
クルマの事故は、重大な事故にもつながりがちです。自分自身や周囲の人の命を、危険にさらしてしまう可能性もあるということを、しっかりと頭に入れておきましょう。
事故を防ぐための基本は、交通マナーを守った安全運転にあります。「普段からしている!」という方も、何度も繰り返し確認することで、より安全意識が高まるでしょう。