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更新日:2019.07.04 / 掲載日:2019.05.27
車の窓ガラスの曇り止めをする重要性と取り方・解消方法

グーネット編集チーム
クルマを運転する上で「クリアな視界を充分に確保する」ことは、非常に重要なポイントとなります。安全運転をするため、そしていざというときの危険回避のためにも、常に意識しておきましょう。運転中に視界がさえぎられる原因の一つが、窓ガラスの曇りです。クルマの窓ガラスが曇ってしまう原因や、リスクが高まる気候条件、効果的な曇り止めの方法などを紹介します。
窓ガラスが曇ってしまう原因・理由・仕組みとは?
まずは窓ガラスが曇ってしまう理由について学びましょう。フロントガラスが曇る原因は、ずばり「結露」です。結露と聞くと、冬の窓についた水滴や、冷たいガラスのコップを思い浮かべる方も多いことでしょう。クルマにおいては、それほどまでに大粒の水滴がガラス面に付着することはありませんが、小さな水滴の粒が付着し、曇りの原因となってしまいます。
車内の結露は、以下の条件は組み合わさることで発生します。
・湿度
・温度
・ガラス面の汚れ
クルマの中の湿度が高ければ高いほど、結露の元となる水分が多いと言えます。このような状況で、車内と車外で温度差が激しい環境になると、ガラス面付近で冷やされた水蒸気が、水滴となって曇りを生み出してしまいます。
また発生した結露がガラス面に付着しやすいかどうかは、ガラス面の状況によっても変わってきます。埃や汚れなどが付着していると、通常は滑らかであるはずのガラス面に、目には見えないほどの小さな凹凸が生まれます。この凹凸があると、ガラス面に水滴が付着しやすくなり、曇りやすくなってしまいます。
窓ガラスが曇りやすくなる季節・環境とは?
窓ガラスの曇りは、周辺環境によっても発生リスクが変わってきます。曇りやすい季節・環境を知ることが、トラブル予防の鍵となります。
まず、注意するべき季節としては、「夏」や「冬」、そして「梅雨時」が挙げられます。夏や冬に注意が必要なのは、エアコンの使用により車内と車外に温度差が発生しやすいため。夏の場合は外の暑い空気が、ガラス面付近で冷やされることで、結露が発生してしまいます。冬の場合は逆で、室内の暖かい空気が、ガラス面付近で外気によって冷やされることで、曇りの原因になってしまうのです。
梅雨時に注意が必要なのは、湿度が高くなるためです。空気中にたくさんの水蒸気が含まれていれば、その分結露のリスクも上がることを、頭に入れておきましょう。
窓ガラスの曇り止めをすることの重要性とは?
窓ガラスの曇りは、自然現象によって発生してしまうもの。ある意味で「仕方がないこと」と捉えることもできますが、安全運転の側面から考えると、やはり危険です。「たかが曇り。少し視界は悪いけれど、全く見えないわけではないし。」と油断するのは止めましょう。ガラス面の曇りが原因で、実際に事故につながってしまうケースは、決して少なくありません。
曇りが原因で前が確認できない状況の中、運転中に事故を起こせば、完全に「ドライバーの過失」と判断されてしまいます。自分自身が加害者になる可能性があるということを頭に入れた上で、適切な対処を行う必要があります。
窓ガラスが曇ってしまった際の曇り止めの方法・取り方・解消法

グーネット編集チーム
窓ガラスの曇りは、気候条件によって突然発生するケースも多いものです。運転中に前方が見えづらくなると、焦ってしまう方も多いかもしれませんが、落ち着いて以下の対処法を実践してみてください。窓ガラスの曇りを除去できる可能性があります。
エアコンのACスイッチ(除湿機能)を使う
曇りを除去するための方法として、もっとも手軽なのが「エアコンのスイッチを入れる」というものです。エアコンを入れると、同時に除湿機能が働き始めます。車内の湿度が低くなれば、その分結露のリスクは少なくなります。曇りが除去されたあとも、エアコンの使用を続けることで、曇り・結露の予防につながるでしょう。
デフロスター(デフォッガー)を使う
デフロスターとは、フロントガラスの曇りを除去するために、あらかじめクルマに搭載されている機能となります。デフォッガーは、リアウィンドウのための同様の装置で、両者の意味を正しく把握すれば、素早く曇りを除去できます。
エアコン操作パネルの近くに三本の矢印で風を当てるようなマークが特徴的で、デフロスターには扇形の図形が、そしてデフォッガーに長方形の図形が組み合わされています。これらのボタンを押すと、温かい空気がガラス面に向けて吹き付けられます。ガラス面内側の曇りを除去することができます。
外気取り入れにする
寒さが気になるときには、クルマの中の空気を内部循環モードにしている方も多いことでしょう。これを外気取り入れモードにするだけでも、曇り除去効果が期待できます。外気取り入れで、クルマの内部の湿度を下げることができれば、曇りも発生しづらくなります。
窓を開けて空気の入れ替えをする
上の外気取り入れと同様に、クルマの中の空気を入れ替えるために、「窓を開ける」のもおすすめの方法です。特に曇りが発生しているガラス面から近い窓を開けることで、曇り除去効果が高くなります。エアコンを使いたくないときには、こちらの方法で対処するのがおすすめです。
窓ガラスをきれいに掃除・洗浄する
ガラス面の気になる曇りは、事前の対策で予防することもできます。そのためのコツは、こまめの清掃やメンテナンスです。窓ガラスは、できるだけきれいな状態で保つようにしましょう。表面の埃や汚れを除去しておくと、発生した結露がガラス表面に付着しやすくなってしまいます。きれいに掃除するだけでも、曇り予防につながります。
窓ガラスの曇り止め対策になる便利グッズ
事故防止のためには、窓ガラスの曇りを素早く除去することが大切です。ご自身での対策に限界を感じたときには、曇り止め用の各種便利グッズを活用してみるのも良いでしょう。おすすめのアイテムを2つ紹介します。
クルマ用ガラスクリーナーできれいにする
ガラス面の汚れを効率よく除去すると共に、結露を付着しづらくしてくれる効果も期待できるのが、クルマ専用のガラスクリーナーです。汚れをサッと除去できて、美しい見た目をキープしやすくなりますから、ドライバーの負担も軽減できることでしょう。曇り予防効果を期待するなら、界面活性剤やアルコールなど、親水作用のある成分が含まれている製品を選ぶのがおすすめです。さらに結露が付着しづらくなります。
クルマ用曇り止めでコーティング
よりストレートに、クルマのガラス面に曇りが生じにくくするためのコーティング剤を使用する方法もあります。表面に塗布することで、撥水効果を発揮してくれますから、曇り予防効果を期待できます。
専用のコーティング剤を塗布したあとに拭き上げるタイプの製品もありますし、シートタイプになっているアイテムもありますから、使い勝手の良いものを選択すると良いでしょう。また曇り止め効果と共に、気になる汚れや油膜を除去してくれるタイプもあります。ガラス面の内側に使用するタイプが一般的ですが、外側にも使用できる製品であれば、あらゆるトラブルに対応することができるでしょう。
まとめ
クルマに乗っているときに、ガラス面に曇りが生じてしまうケースは、決して少なくありません。冷静に、そして素早く対処することで、クリアな視界を確保しましょう。大切なのは、曇りの原因をしっかりと把握して、状況に合った適切な対処法を実践することです。また定期的なガラス面の清掃や曇り止めメンテナンスで、予防に努めることも大切です。安全運転にも関わるポイントだからこそ、正しい知識を身につけて、慌てず対処できるよう、意識してみてください。