ドライブ
更新日:2019.08.20 / 掲載日:2019.08.20
クルマの運転が苦手な女性必見!運転がうまくなるコツについて

グーネット編集チーム
運転免許を取得しているということは、運転免許の試験に合格しているということで、交通ルールに対しての知識はもちろん運転の技術についても、公道を走る上で問題の無い技術を備えているということになります。
しかし、実際に運転免許を取得してクルマの運転をはじめても、なかなか自分の運転に自信がもてないと言う方は多いのではないでしょうか。
ここでは、特にその傾向が強い女性ドライバーに焦点をあて、クルマの運転がうまくなるコツについて解説します。クルマの運転が苦手と感じている女性ドライバーの方は是非参考にしてください。
一般的に女性の方が運転が下手な人が多いと言われる理由とは?
なぜ、女性は運転を苦手、運転が上達しない(下手)と言われることが多いのか、その理由について見ていきましょう。
空間認識能力の違い
物体の大きさやカタチ、位置や間隔などが3次元のイメージとして、素早く処理できる能力である「空間認識能力」が、女性に比べて男性の方が優れているとの研究結果が米国ユタ大学で発表されています。「空間認識能力」が低いと、速度差、車間距離を素早く判断する必要がある車線変更や合流が苦手と感じるケースがあると考えられます。
クルマは移動手段との見方をする人が多い
クルマの運転を楽しみ(趣味)とする男性ドライバーが多いのに対して、クルマは移動手段にすぎないと考える女性が多い傾向があると見られています。この意識の違いが、運転に対して苦手意識をうむ原因として挙げられます。
クルマの運転が苦手な女性に見られる運転の特徴・傾向とは
クルマの運転が苦手な女性の運転に見られる特徴や傾向には、どのような点があるのか解説します。もちろん、クルマの運転が苦手な男性にも言えることです。
・後輪を縁石に乗り上げる
・ブレーキやハンドルを切るのが遅い
・なかなか合流や車線変更ができない
・車線変更や車庫入れでミラーを活用していない
・運転がギクシャクしていて、加減速時に同乗者の頭や身体が大きく前後する
・車線の中心を走行していない
・適切な車間距離が取れていない
上記の通り、運転が苦手と言う人の特徴や傾向は、決して運転技術の優劣だけではなく、判断力や対応力、運転マナーが起因している場合があるようです。また、運転する本人だけではなく、同乗者も不安に感じているかもしれません。
女性ドライバーに多い事故とは
女性ドライバーに多い、運転に不安や苦手意識を感じている人に多い事故を紹介します。下記で挙げた事故は、ほんの一部であり、他にもさまざまな事故のパターンが考えられます。軽度な接触から、重大な人身事故に繋がる追突事故の可能性もあるので留意しましょう。
・狭い道路でのすれ違い時の接触事故
・合流や車線変更時の接触事故
・交差点での自転車や歩行者の巻き込み事故
・ブレーキが間に合わずに先行車への追突事故
・急ブレーキをかけ後続車から追突される事故
・ブレーキとアクセルの踏み間違えによる追突事故
・カーブで膨らみ対向車との追突事故
・交差点の出会いがしらの衝突事故
・発見の遅れによる、衝突・接触事故
無理をしないことも大事ですが、交通の流れを乱すような走りや判断力、操作ミスによる事故も考えられます。
運転が上手になるポイント

グーネット編集チーム
運転が上手になるポイントとして、どのような点に注意を払い、どのような運転を心がけるべきかについては、次のようなポイントが考えられます。
・クルマの運転に慣れる
・クルマの車幅感覚を身につける
・クルマの特性や構造、仕組みを理解する
・運転技術の向上に努める
・スムーズな運転を心がける
・運転マナーを身につける
・交通の流れに乗る意識を高める
・安全確認を怠らない
・自分の運転方法を客観的に理解する
・適切な運転姿勢を確認し実践する
・運転に適した服装、靴を選ぶ
・イライラせず平常心で運転する
上記運転が上手になるポイントは運転行動の3要素として「認知」「判断」「操作」のいずれかに当てはめることができます。自動車教習所に入校して、最初の学科で覚える、クルマの運転の基本中の基本です。「運転行動の3要素のミス」つまり、認知ミス・判断ミス・操作ミスが事故に繋がると言うことを意味します。
それらのミスの分類を参考に自分の運転方法や苦手と感じるポイントを客観的に理解し、できるだけクルマに乗る回数を増やし、クルマに慣れることが重要です。そうすることで、クルマを運転する上で必要な車両感覚や実践的な運転マナーが身につくでしょう。
また、最適な運転姿勢を取ることも安全でスムーズな運転を行う上で重要な要素です。
運転に慣れてない女性が運転しやすいクルマとは
運転に慣れてない女性が運転しやすいクルマとは、どのようなタイプのクルマでしょうか。ポイントを説明しますので、是非参考にしてください。
視界性の良いクルマ
運転に慣れていない女性であれば、クルマそのものの性能よりも、運転する際に周囲がよく見渡せる視認性の良いクルマがおすすめです。慣れないクルマで最適な運転姿勢が取れなかったり、そもそもクルマの構造として女性の座高では周囲の状況を確認することが難しければ、ただでさえ不安な運転がさらに不安になってしまうかもしれません。
視認性の良いクルマとしては、背の低いクルマより、見晴らしの良い、やや視線の高いクルマがおすすめです。さらに最適な状態で運転できるようにするためには、運転席シートリフターを装備していて、座面の高さを調整できるクルマや、ハンドルの位置や角度が調整できるチルトステアリング機構がついたクルマがおすすめです。
クルマの車幅感覚がつかみやすい形状のクルマ
運転席からボンネットの先端や両隅が見れば、車両感覚がつかみやすくなりおすすめです。また、ボンネットが短いクルマの方が先端部が把握しやすい他、狭い道での幅寄せ、すれ違いでのハンドル操作が楽にできるので運転しやすく感じる傾向があります。
小回りの利くクルマ
ボディの全長・全幅、ホイールベースにより、小回り性能が異なります。車両のカタログに記載されている最小回転半径を参考にしてください。最小回転半径が小さいほど、小回りが利き、狭い道路や縦列駐車、車庫入れがスムーズにできるためおすすめです。
ボディサイズのコンパクトなクルマ
最初からボディサイズの大きなセダンやミニバンよりも、軽自動車やコンパクトカーなどで、運転のしやすさに定評のある車種で運転に慣れることをおすすめします。理由としては、小さいクルマは狭い道も余裕をもって走行することができ、駐車に関しても大きいクルマに比べると視界が広いという理由からボディサイズのコンパクトなクルマが運転慣れしていない女性には向いていると言えます。
運転を支援してくれる装備が付いているクルマ
車庫入れを支援してくれるパーキングアシストやクルマの頭上から見ているような映像をモニターへ映してくれる機能は、利便性や実用性も高くおすすめの機能です。
クルマの運転が苦手と感じる女性ドライバーは、なぜ苦手なのか、何が苦手なのかを客観的に認識することが、克服への第一歩です。その上で運転方法や運転に対する意識や運転マナーの改善をはかる必要があります。
特に普段あまり運転をしない女性の方は、運転する回数を増やし、クルマに慣れることが重要です。そうすれば、判断力や運転技術がおのずと向上するでしょう。是非、運転の苦手を克服して、充実したカーライフをお楽しみください。