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更新日:2019.12.20 / 掲載日:2019.12.20

アイドリングストップは短時間だと燃費効率が悪くなる?効果的な活用方法も紹介

アイドリングストップは短時間だと燃費効率が悪くなる?効果的な活用方法も紹介

グーネット編集チーム

近年広く普及しているアイドリングストップ機能ですが、燃費が向上すると聞いて、良いイメージを持っている方も多いでしょう。しかし、停車時間によっては燃費効率が悪化してしまう可能性があることをご存知でしょうか?

本記事では、アイドリングストップの時間別効果を紹介します。アイドリングストップに最適な時間や効果を高める運転方法、有効時間の設定変更の可否についてもご紹介致します。

時間を気にせずアイドリングストップを使用していた方は、是非チェックしてみてください。

アイドリングストップの時間別効果

そもそもアイドリングストップとは、車が停車した際にエンジンを自動的に停止させる機能のことを指します。エンジンが停止するので、停車している間の燃料代が節約されます。

節約できる燃料の量は、10分間のアイドリングストップで約0.15L~0.2Lです。金額に直せば、毎日1時間のアイドリングストップで年間2万円~4万円の燃料代節約になります。

また、排気ガスも10分間で70~100g削減することが可能になります。割合にすると約40~50%の削減をしていることになるので、環境への配慮という点でも大きな効果が得られるといって良いでしょう。

カタログ上の燃費でも、アイドリングストップ未搭載車が21.6km/L(JC08モード)なのに対し、アイドリングストップ車は24.0km/L(JC08モード)と2.4km/Lもの差があります。さらに、理想的にアイドリングストップを活用すれば、年間14%の燃費改善に繋がるというデータもあるそうです。

このことから、数値だけでいえば、アイドリングストップはすればするほど効果が得られるということが分かります。

アイドリングストップをした方が良い停車時間や効果的な方法

アイドリングストップをした方が良い停車時間や効果的な方法

グーネット編集チーム

アイドリングストップ機能は停車してから1秒後に発動するので、あまり短い停車時間だと作動時間が短すぎて思うような効果が得られません。さらに、エンジンは始動時に最も燃料を必要とするため、短い停車時間だとアイドリングストップによって削減できる燃料よりも、始動時に使う燃料の方が多くなり、結果的に損をしてしまうこともあります。

一般的に、アイドリングストップが効果を発揮するラインは5秒だといわれています。一般財団法人・省エネルギーセンターがおこなった調査によると、2000ccの車の場合、エンジン始動時に必要となる燃料は1.05ccです。アイドリングストップ時にかかる燃料は1秒当たり0.221ccなので、5秒以内にエンジンの再始動をおこなうと損になってしまいます。

ただし、これは燃料だけを考えた場合の数値になります。エンジンの停止・再始動を繰り返すアイドリングストップは、バッテリーに大きな負荷がかかってしまう機能でもあります。メーカーの保証は一般的に「18ヶ月または3万km」とされていますが、使い方によってはこの期間もたないこともあります。寿命が来てしまったバッテリーは交換が必要になるので、節約した燃料代以上の金額がかかってしまうかもしれません。バッテリーへの負荷を考えると、3分以上停車する場合に使用するのが良いでしょう。

アイドリングストップの効果を高めためには、急発進や急加速などのバッテリーに大きな負荷をかける行為は厳禁といえます。緩やかなアクセル操作を心がける運転にしましょう。

アイドリングストップの有効時間は変更できる?

自動的にエンジンの停止・再始動をおこなってくれるアイドリングストップはとても便利な機能ですが、実は有効時間が定められています。その有効時間を超えてアイドリングストップをし続けていると、誤発進抑制などの安全機能が作動してエンジンが再始動しなくなるのです。

一般的にアイドリングストップの有効時間は、約6分とされています。ただし、使用状況や外気温などによって異なります。メーカーからも明確な時間が示されていないので、あくまで一般的な数値であることは理解しておきましょう。

基準となる6分を超えてアイドリングストップ機能を使用したい、という方も多いでしょうが、今のところ有効時間の設定変更方法はありません。アイドリングストップ中に1度ブレーキを緩めて踏み直すなど、動き出したときにスムーズにエンジンが再始動できるように工夫すると良いでしょう。

まとめ

アイドリングストップは直接的に燃費向上に影響を与えることのできる、とても有用性の高い機能です。しかし、停車時間が短すぎると逆に燃費の面で損をしてしまうので、停車時間によって作動させるかさせないかを見極める必要があります。

今回ご紹介した効果が得られる時間や、効果を高める運転方法を参考にして、最大限アイドリングストップの効果を享受できるようにしましょう。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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