ドライブ
更新日:2019.12.20 / 掲載日:2019.12.20
アイドリングストップでの正しいブレーキの踏み方や解除方法

グーネット編集チーム
燃費の向上や環境への配慮の観点から、今や多くの車に搭載されているアイドリングストップ機能。自動的にエンジンの停止・再始動をおこなってくれる便利な機能ですが、ブレーキの踏み方によっては作動しないケースがあることをご存知でしょうか?
本記事では、アイドリングストップの仕組みから、作動させるための正しいブレーキの踏み方までご紹介します。また、アイドリングストップ機能の解除方法についてもご説明するので、アイドリングストップ車に初めて乗る方、機能について詳しく知らない方は是非チェックしてみてください。
アイドリングストップの仕組み
「アイドリングストップ=燃費が良くなるエコな機能」という大まかなイメージはあっても、実際の仕組みをよく知らないという方は多いのではないでしょうか?そこでここでは、アイドリングストップの仕組みをご紹介します。
そもそもアイドリングストップとは、停車した際に自動的にエンジンが停止する機能のことです。逆にブレーキペダルから足を離したり、ハンドルを動かしたりすると自動的にエンジンは再始動し、発進します。つまり、アイドリングストップはエンジンの停止と再始動を自動的に繰り返しおこなう仕組みになっているのです。
主に渋滞や赤信号で停車した際に使用され、停車中の余計な燃料を消費しないメリットがあるのがアイドリングストップです。エンジンの再始動にかかる時間はメーカーや車によって異なりますが、最短0.4秒とエンジンが停止していたことを感じさせないほどにスムーズに発進できます。
ただし、短時間での発進を実現するために多くの電力を必要とするため、アイドリングストップの発動にはエアコンの設定温度と車内温度の差が少ない、などの一定条件があります。説明書に記載されているので、事前に確認しておくと良いでしょう。
アイドリングストップでのブレーキの踏み方
便利で人気も高いアイドリングストップ機能ですが、ブレーキの踏み方によっては正常に作動しないケースがあるので注意が必要です。以下でご紹介するアイドリングストップを作動させるためのブレーキの踏み方を確認し、アイドリングストップ機能を上手に活用しましょう。
ただし、ここでご紹介するのは一部の車種に該当する正しいブレーキの踏み方です。アイドリングストップの作動条件や正しいブレーキの踏み方はメーカーや車種によって異なるので、詳細は乗っている車のマニュアルなどを確認してください。
1.セレクトレバーがDまたはLであることを確認
2.ブレーキペダルを踏み込む
この際に注意したいのが、ブレーキペダルの踏み込み具合です。ブレーキペダルの踏み込みが甘いと作動しない場合があります。
停車時の衝撃を和らげようと、止まる寸前にブレーキペダルを少し戻してしまうとアイドリングストップは作動しないので、必ず止まりきるまでブレーキペダルを強く踏み込んだままにしておきましょう。
アイドリングストップ機能の解除方法

グーネット編集チーム
停車時間が5秒以内など、あまりにも短い時間である場合は、アイドリングストップ機能を作動させない方がバッテリーのために良いことがあります。その際は、アイドリングストップ機能を解除して運転するようにしましょう。
アイドリングストップ機能の解除方法で代表的なのは、以下の2つになります。ただし、こちらもメーカーや車種によって詳しい手順が異なります。詳細は所有している車のマニュアルをご確認ください。
運転席付近にあるスイッチパネルの「OFFボタン」を押す
一般的に、運転席付近にアイドリングストップ機能を解除するボタンが設置されているので、こちらを押しましょう。ただし、これは一時的なキャンセルに過ぎません。エンジンを停止・再始動するとアイドリングストップ機能はONになるので、注意しましょう。
アイドリングストップキャンセルキットを使用する
もしバッテリーへ負荷をかけたくない、などの理由でアイドリングストップ機能を使用したくない場合には、アイドリングストップキャンセルキットを使用しましょう。
これは、1度OFFボタンを押せばその状態を記憶し、エンジンを始動する度にOFFボタンを押す必要がなくなるものになります。一々ボタンを押す面倒さがなくなりますし、OFFボタンの押し忘れもなくなります。カー用品店などで販売されているので、手軽に購入・導入できるでしょう。
まとめ
今やほとんどの車に搭載されているアイドリングストップは、人気の機能です。一定条件下で停車したときに、自動的にエンジンを停止・再始動してくれる仕組みで、燃費向上や排気ガスの排出量減少などのメリットがあります。
ただし、ブレーキの踏み込みが甘いと上手く作動しないこともあります。最後までブレーキを踏み続けて、アイドリングストップ機能の恩恵を最大限受けられるようにしましょう。また、走行シーンによってはアイドリングストップ機能を使わないことが良いこともあります。
今回ご紹介した解除方法を参考にして、上手にアイドリングストップ機能を活用しましょう。