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更新日:2022.09.26 / 掲載日:2020.01.30
エンストとは?マニュアル車でエンストする原因や発進するコツを解説

「マニュアル車を運転していたら、エンストしてしまった…」なんて経験がある方は多いのではないでしょうか?また、そもそもエンストすることを諦めてしまって「マニュアル車はエンストしてしまうもの」という認識の方もいらっしゃるかもしれません。しかし、エンストすることなく運転している人も多くいるので、車だけが原因というわけではありません。
そこで本記事では、マニュアル車でエンストしないコツをご紹介します。エンストする原因やエンストした際の対処法も併せてご説明するので、マニュアル車のエンストに悩んでいる方は是非参考にしてみてください。
マニュアル車がエンストする原因とは?
確かにオートマ車に比べて、マニュアル車はエンストする頻度がとても高い傾向にあります。マニュアル車がエンストしてしまう原因は、エンストする仕組みに起因します。
そもそもエンストとは、車を動かすために必要な力がエンジンの力では賄えていない状態です。つまり、エンジンの回転数が足りていないということです。
オートマ車であればアクセルを踏み込むことにより、自動でギアが切り替わって問題なく発進できますが、マニュアル車にはオートマ車にはないクラッチによって、自分でギアを切り替える必要があります。
クラッチはエンジンとトランスミッションを繋いだり切り離したりする役割があるので、しっかりアクセルを踏み込んでからクラッチを繋げないと、上手にエンジンの回転数が上がらないのです。
特に発進時や坂道走行時はアクセルの踏み込みが足りず、エンストしてしまうことがしばしば発生します。また、気温が低いときもエンジンオイルが固くなることでエンジンの動きが鈍くなるので、エンストが起こりやすくなります。
マニュアル車でエンストしないようにするコツ

それでは、マニュアル車でエンストしないようにするには、どのようにすれば良いのでしょうか?ここではクラッチ操作や踏み込みなど、エンストしないようにするコツをご説明します。
やり方をしっかり守ればエンストする可能性はかなり低くなるので、チェックしておきましょう。尚、以下でご紹介するのは発進時の手順です。
1.左足はクラッチ、右足はブレーキに置いてそれぞれしっかり踏み込んでおく
2.左足はそのままにして、右足でアクセルをゆっくり踏んでいく
3.メーターを確認してエンジンの回転数が2000から2500になったら、その状態で右足を維持する
4.クラッチを踏み込んでいた左足を徐々に離していく
5.車が動き出したら、その状態で左足を維持する(半クラッチの状態)
6.一瞬下がったエンジンの回転数が上がり始めたら、ゆっくりとクラッチから足を離す
以上の操作に慣れてきたら、クラッチからゆっくりと足を離す動作とアクセルをゆっくり踏み込む動作を同時に行ってみましょう。どちらもゆっくりと操作をすることが重要です。
マニュアル車でエンストしてしまったときの対処方法
ここまでエンストする原因やしないコツを説明してきましたが、マニュアル車に乗りたての頃はエンストしてしまうこともあるでしょう。その場合、どのように再始動すれば良いのかをご紹介します。
1.まずは必ず停車させる
2.クラッチを目一杯踏み込んでからエンジンを再始動させる
3.上の項で説明した発進方法で発進する
エンストした場合に最も危険なのは、焦ってしまうことです。できるだけ早く進まなければと、しっかり停車させずにいると車種によっては車のコントロールが難しくなるため、危険な走行になりかねません。
さらに、焦るとクラッチ操作が雑になる可能性もあります。その場合、エンストにエンストを重ねてしまうことにもなりかねません。必ず落ち着いて操作しましょう。
まとめ
マニュアル車は自信でギアチェンジを行う必要があるので、エンストが起こりやすいのが特徴です。しかし、クラッチとアクセル操作を手順通りに行えば、エンストのリスクは大幅に軽減できます。今回ご紹介したエンストしないコツを押さえて、スムーズな走行を楽しみましょう。
また、もしエンストしてしまっても焦りは禁物です。クラッチ操作を素早く行うのもNGです。後続車に多少迷惑はかかってしまいますが、エンストしたら1度深呼吸するなどして気持ちを落ち着けましょう。