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更新日:2020.01.30 / 掲載日:2020.01.30
ハイオクって本当に燃費がいいの?ハイオクガソリンの特徴について解説

グーネット編集チーム
ハイオクガソリンは燃費がいいイメージがありますが、実際のところはどうなのでしょうか。レギュラーガソリンとの違いや、車との相性なども気になるところです。
ここでは、「ハイオクは本当に燃費がよいのか」「レギュラーガソリンとの使い分け」など、今さら聞けないハイオクガソリンについてのあれこれをわかりやすく解説しています。ハイオクのブランドによる違いについても説明していますので、ガソリン選びの際、参考にしてみてください。
ハイオクは燃費がいいって本当?
ハイオクとは「ハイオクタン」を略した言葉で、オクタン価が高いガソリンを意味しています。オクタン価とは、自己着火しにくい性質を数値であらわしたもので、この性質は「アンチノック性」とも呼ばれます。
オクタン価の高いハイオクガソリンは、レギュラーガソリンに比べると異常燃焼を起こしにくいため、エンジン内の圧縮比を高めることができます。
ただし、どの車でもハイオクを入れた方がよいわけではありません。燃費のよさはガソリンよりもエンジン性能に起因するところが大きく、ガソリンだけで燃費の良し悪しを判断することはできないのです。
では、ハイオクとレギュラーはどのように使い分けるべきなのでしょうか。
ハイオクとレギュラーはどう使い分けるべき?

グーネット編集チーム
日本の規格では、オクタン価89以上のガソリンがレギュラー、96以上がハイオクに分類されます。どちらも同じ原油であるため、ハイオク車にレギュラーガソリンを入れたり、その逆を給油したりしても特に問題はありません。
燃費性能を考えてガソリンを選ぶ場合、エンジン性能を高めることが大切です。ハイオク仕様車はハイオクガソリンを、レギュラー仕様車はレギュラーガソリンを使うことを前提に設計されていますから、基本的にはそれぞれの仕様に合ったガソリンを使うとよいでしょう。
ハイオク仕様車にレギュラーガソリンを入れると燃費が落ちる可能性がありますが、レギュラー仕様車にハイオクガソリンを入れた場合、ハイオクに添加されている清浄剤の影響で、エンジン内のカーボンなどが少なくなり、燃費性能がよくなる場合もあります。
繰り返しますが、燃費性能はガソリン以上に、エンジン性能に拠るところが大きいため、そのことを踏まえた上でガソリンを選ぶとよいでしょう。
ハイオクはブランドによっても燃費が違う!?
日本で販売されているレギュラーガソリンは、基本的にどこのガソリンスタンドで給油しても性能は同じで、オクタン価91程度となっています。世界的に見ても、ガソリンのオクタン価は一部地域を除き90~100の間でほぼ統一されています。近年ではレギュラー仕様の外車も出回っているため、レギュラーに関しては、国内にいる限り、特にこだわる必要はないでしょう。
ハイオクガソリンの場合は、ブランドによってオクタン価や添加されている清浄剤の洗浄力が違います。オクタン価が100のものは100に満たないものより値段が高くなりますし、洗浄力の高さも価格に影響してきます。
各ブランドによってアピールポイントや価格は異なるため、ハイオク派の人はブランドにこだわって選んでみるのもよいかもしれません。また、レギュラーとハイオクを混ぜて使うとハイオクの効果が低減する可能性があるので、ハイオクを選ぶなら最初から使い続けることをおすすめします。
まとめ
ハイオクとはオクタン価を高めたガソリンのことで、オクタン価が高いと異常燃焼やエンジン内の堆積物を減らせる効果がありますが、燃費のよさはエンジン性能に起因するため、一概に「ハイオクは燃費がよい」といえない部分もあります。
レギュラーはどこで給油しても変わりませんが、ハイオクにはブランドごとの違いもあるため、車の仕様に合わせてベストなガソリンを選ぶようにしましょう。