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更新日:2020.03.16 / 掲載日:2020.03.16
シートベルトのねじれはどう直す?ねじれた状態で着用する危険性や注意事項

グーネット編集チーム
シートベルトを着けようとして、ねじれてしまった経験はないでしょうか。
事故が発生した時、シートベルトには非常に大きな力が加わるため、正しく着用していないと、十分な効果は発揮できません。
ここでは、シートベルトがねじれた時の直し方や、ねじれた状態で着用する危険性について解説していきます。
ねじれたままシートベルトを着けるのは危険?
ねじれた状態のシートベルトを着けることは危険なのでしょうか。
事故が起こった時の衝撃とシートベルトの役割を理解すれば、その答えが見えてきます。
事故の衝撃
車が時速50kmでコンクリート壁に激突した場合、体重の約30倍の力が乗員にかかるといわれています。
つまり、体重が50kgの場合、1.5トンもの力が加わることになるのです。
仮にシートベルトをしていない場合、身体が前方に投げ出されて、頭部の損傷や内臓破裂といった重大な怪我につながる恐れがあるのです。
シートベルトがねじれたままだと衝撃時に怪我をする可能性があり危険
シートベルトは、衝突時に乗員が前方に移動するのを防ぐ拘束装置のことです。限られた幅で身体を支えるため、ベルトには考えられないほどの力が加わります。
仮にベルトがねじれて適正な表面積を確保できないと、その部分に力が加わって怪我をする可能性もあります。
このように、事故時に発生する想像以上の大きな衝撃と、シートベルトのねじれによって怪我をする可能性があることからも、ねじれたままシートベルトを着けるのは大変危険であるといえるでしょう。
ねじれたシートベルトの直し方

グーネット編集チーム
シートベルトは車に乗る際には毎回使用するため、いつの間にかシートベルトがねじれてしまっていることもあるかもしれません。
このような場合はいつまでも放置せず、できるだけ早くねじれを直すことが重要になってきます。
ねじれの直し方
シートベルトがねじれてしまった場合の直し方の基本としては、バックルの向きを反対にすることが解決策です。
まずはシートベルトをいっぱいに伸ばして、バックルの近くでベルトを三角に折り畳むようにします。
その三角部分をバックルに通し、バックルが付いている向きを反転させるようにします。もちろん、バックルの中のベルトが通る隙間は限られているため、ある程度強い力で押し込む必要があります。
他にもある!シートベルトの注意事項
シートベルトには、ねじれ以外にも、装着方法にも注意が必要です。
シートベルトの機能を100%発揮できるように正しく装着することが重要です。
走行前に乗員全員がベルトを着用する
一般道路でも、後部座席を含め全席でシートベルトの着用は義務となっています。
そこで最も重要なのは、車が発進する前に乗員全員がベルトを着用しておくということです。駐車場から出ようとした時に衝突事故に遭うという可能性もゼロではありません。
肩ベルトは脇の下を通さない
肩ベルトが窮屈という理由で、脇の下にベルトを通す人がいますが、これは間違った装着方法です。
肩にベルトがかかっていないと、上半身を適正に拘束できずに、身体が前に投げ出される恐れがあります。
シートベルトクリップなどを使わない
ベルトで身体が締め付けられるのを防ぐために、シートベルトクリップなどを通すのもNGです。
ベルトがたるんだ状態だと、事故などが発生した時に十分な効果が得られないことがあります。
シートの背もたれを倒したまま走行しない
車のシートには通常リクライニング機能が備わっていますが、背もたれを倒したまま走行してはいけません。
必要以上に背もたれが倒れていると、衝突時に身体がシートベルトの下に入り込んでしまい、ベルトで首が圧迫される恐れもあります。
まとめ
シートベルトは、事故の際の安全を確保するうえで、最低限着用しなければならないものであり、着け方にも様々な注意点があります。
ベルトがねじれていたり、間違った使い方をしていると、自分が怪我をするだけでなく、周りにも危害を与えかねません。
ベルトのねじれを見つけたら、安全な場所に停車して、直してから発進するように心がけましょう。