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更新日:2020.03.25 / 掲載日:2020.03.25
軽油はなぜ凍るの?軽油の特徴から凍る理由と対策を調べてみた
グーネット編集チーム
軽油は、気温が低い場所で保管すると凍ってしまう可能性があります。特に軽油を燃料とするディーゼル車においては、燃料となる軽油が凍ってしまうと、エンジンが掛からなくなってしまうので注意が必要です。
そこで今回は、そもそもなぜ軽油は凍るのかという理由を説明しつつ、軽油が凍ってしまわないようにするための予防方法についても紹介したいと思います。万が一の状況に備えて、覚えておくと良いでしょう。
軽油が凍る理由とは?
軽油が凍る理由は、低温になると軽油の中に含まれる成分が、結晶として分離してしまうからです。
軽油には、さまざまな成分が配合されており、その中でもパラフィンという成分は結晶化してしまいやすく、その結果フィルター詰まりの原因にもなります。
また、軽油は、ガソリンと比べると発火温度が高く火がつきにくいことが特徴としてありますが、温度が低くすぎると軽油の粘度が高くなることも、凍ったような状態になる要因にもなっています。
車の中で軽油が凍るとどうなるの?
軽油が凍ってしまうと、エンジンに燃料が供給されなくなり、動かなくなってしまいます。
「凍る」と表現するとガチガチに固まってしまうイメージがありますが、粘度が高くなりドロドロとした状態になります。
また、運転中はエンジンが温まっているので、軽油が凍ることは少ないと言えます。
軽油が凍るのを防ぐためにすべきこと
グーネット編集チーム
軽油が凍るのを防ぐためにすべきことをまとめました。
万が一軽油が凍ってしまい、エンジンが動かなくなってしまったときの対処方法も合わせてご確認ください。
寒冷地に行くときは現地で給油する
一般的に冬に使われる軽油は2号・3号が多く、北海道のように気温が極端に低い場合は特3号が販売されているケースが多いです。
また、軽油を凍りにくくするために、給油残量は半分くらいになったら、近くのガソリンスタンドに行きましょう。現地で販売されている軽油は、その土地の気候に合わせ凍りにくい配合になっていますので、覚えておくと安心です。
ちなみに軽油にはいくつか種類があり、製油所で作り分けて生産されています。JIS規格で特1号、1号、2号、3号、特3号に分類されており、特3号が最も凍結しにくい作りになっています。
寒くない地域では一般的に1号~2号が使用されていますが、冬になると山岳部や、東北地方で3号が使われます。
前述しましたが、運転中はエンジンが動いて温まっているので、軽油が凍ることは少ないと言えるでしょう。注意すべき点として、寒冷地で長時間車を放置したときです。特に寒冷地の朝や夜は冷え込むので、キャンプをする場合などは注意しましょう。
暖機運転を行う
暖機運転とは、寒い季節にエンジンを動かしてから、停車したまま低回転させ、エンジンの各部分が温まるまで待つことを指します。
長時間車を放置した場合、適宜暖機運転を行うことで、エンジンを温め、軽油が凍りにくくなるようにしましょう。
軽油凍結防止剤を使う
軽油凍結防止剤は3,000円以下で購入することができるので、予め準備しておくのも良いでしょう。
軽油を温めるうえで重要な低温流動性を強化することで、低温による凍結を防ぎます。お手頃な値段で買えるので一つ持っておいても良いでしょう。
万が一、軽油が凍ってしまった場合は
エンジン構造に詳しい方は、燃料フィルター付近や軽油が通るパイプを温めてみると、車が動き出す場合があります。
エンジンの内部構造がよく分からなかったり、温めても変化がない場合は、ロードサービスを呼んで修理工場まで運んでもらうのも一つの方法になります。
一般の方が修理を行うと、ケガやさらなる故障につながる場合もありますので、十分に注意することが必要になります。
まとめ
軽油は土地ごとに合わせた特徴があり、寒冷地に行った際は、その土地で販売されている軽油を入れると凍る心配も少なくなります。
特に地方だと、ガソリンスタンドが早く閉まっていたり、店舗数も少ないので注意が必要になります。