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更新日:2020.06.09 / 掲載日:2020.06.09
シートベルトの効果とは?一般道でも全席着用が義務!命を守る正しい着用方法も解説

グーネット編集チーム
普段車に乗るときにはシートベルトを着用することが義務付けられていますが、実際にシートベルトをすることによってどの程度の効果が得られるのでしょうか?
今回は、シートベルトの効果や着用しなかった場合のリスク、シートベルトの効果をしっかりと得るために正しいシートベルトの着用方法をご紹介します。
シートベルトの着用効果ってどれくらいあるの?

グーネット編集チーム
シートベルトの主な役割は、事故の衝撃で身体が車の外へ飛び出してしまうのを防ぐことです。車内においても、身体が振り回されて打ち付けられる危険性を軽減します。
なお、警察庁のデータによると、シートベルト未着用の場合、着用していた場合に比べて交通事故の致死率はおよそ15倍、車外放出による致死率は22倍とされています。このように、シートベルトを着用することで交通事故の被害を大幅に軽減することができるのです。
前席にも被害が及ぶ!後部座席でもシートベルトの着用は義務

グーネット編集チーム
後部座席においても、シートベルトの着用は義務付けられています。しかし、2017年に警察庁とJAFがおこなった調査では、後部座席のシートベルト着用率は一般道で36.4%、高速道路などで74.4%と低い数値となっているのが現状です。後部座席におけるシートベルトの未着用は、どのような影響を与えるのでしょうか。
後部座席にもシートベルト着用が必要な理由
シートベルトの着用が必要な理由は、前席と同様、事故の衝撃で身体が車外へ放出されるのを防ぎ、車内で身体が振り回されてしまう可能性を下げるためです。また、事故の衝撃で後部座席に座っている人が前方へ飛び出すと、運転席や助手席に座っている人に怪我を負わせる“凶器”となってしまうこともあります。
シートベルトを着用しなかった場合のリスク
警視庁の2017年中のデータでは、後部座席での交通事故における死者数は133名で、このうち76名がシートベルト未着用であったとされています。シートベルト未着用の死者構成率は約6割を占めていることになります。後部座席だからとシートベルトを着用しないと、死亡リスクが跳ね上がってしまうのです。
シートベルトの着用が免除されるケース
現在では全席シートベルトの着用が義務付けられています。しかし、やむを得ない以下のような状況においては、着用が免除されることがあります。
・障害や怪我などによって、シートベルトの着用が困難な場合
・妊娠中でシートベルトを着用すると苦しくなってしまう場合
・座高が高すぎたり低すぎたり、肥満などでシートベルトの着用が困難な場合
・病気や怪我をした人を病院まで搬送する場合
また、以下のような業務中も着用が免除されます。
・運送業者など、作業で車から頻繁に乗り降りする場合
・消防車や救急車などの緊急車両を緊急時に運転する場合
正しい着用で効果を最大限に!シートベルトの正しい着用方法

グーネット編集チーム
シートベルトが着用の仕方を誤ると逆効果となる場合もあります。ここでは、正しいシートベルトの着用の仕方について解説します。
正しいポジションに座る。
まずは正しい位置で座席に座りましょう。位置をずらしてしまったり、座席が手前過ぎたりすると正しくベルトの着用ができません。
肩ベルトは鎖骨周辺にくることが理想。ベルトのねじれもNG。
肩にかかるベルトは、鎖骨のあたりにくることが理想です。このとき、うまく鎖骨周辺に肩ベルトが位置しない場合は、シートベルトの根本(ドア側)のアタッチメントで調整しましょう。また、ベルトがねじれていないこともポイントです。
腰ベルトは腹部ではなく、骨盤を固定できる位置にする。
腰ベルトは腹部ではなく、腰のあたりにくるようにします。腹部だと事故が起こったとき内臓破裂などの危険性があるため、必ず骨盤を固定するイメージで着用しましょう。
バックルはしっかりと留め具にはめる。
バックルの金具は確実に留め具に固定します。中途半端な状態で固定されていると、力がかかった際に抜けてしまい、シートベルトの機能を果たすことができません。しっかりとはめ込みましょう。
まとめ
今回はシートベルトの効果やシートベルトの正しい着用方法について解説してきました。
シートベルトは全席着用義務がありますが、後部座席ではいまだに未着用の人が多いのが実情です。しかし、今回ご紹介したように、シートベルト未着用だと死亡リスクが跳ね上がり、前席の人にまで危害を加えてしまう恐れがあります。
自分と同乗者のためにも、必ずシートベルトは正しい方法で着用するようにしてください。