ドライブ
更新日:2020.07.03 / 掲載日:2020.07.03
マニュアル車でカーブを上手に曲がる方法!クラッチはつなぐ?それとも切る?

グーネット編集チーム
日本の乗用車の販売数におけるマニュアル(MT)車の比率は非常に少なく、オートマチック(AT)車が圧倒的に優勢となった今では、全体の2%弱といわれています。
しかし、スポーツカーなどを中心に運転そのものを楽しむ車種では、MT車の比率は依然として高い状態です。最近では、マツダやトヨタなどがMT車の設定を拡大するなど、運転する楽しさを意識したラインナップが目立ち始めています。
そんな中今回は、MT車の運転において避けては通れないカーブの攻略方法に注目し、カーブを上手に曲がる方法を解説します。
免許取得で苦戦!マニュアル車でカーブを曲がる方法
AT車の運転では、おもにハンドル、アクセル、ブレーキの3つを操作します。それに対して、MT車の運転の場合はそれらにシフトとクラッチが加わり操作するものが5つになるため、難易度が上がります。
特に自動車教習所でMT車の運転免許を取得する際は、カーブにおけるクラッチとシフト操作、速度コントロールなどが難しいため、苦戦する教習生は多いでしょう。
これらを解決するために、クラッチをつないだ状態でスムーズにカーブを曲がる方法として低速と中速の2パターンで解説します。
速度を出して曲がる方法(中速20~40km/h)
一般的な道路の制限速度は、30~50km/hがほとんどです。見通しの良い、緩やかなカーブであれば、極端に速度を落とさなくても曲がることができます。
この場合には無理にシフトダウンをせず、カーブの手前で減速して、クラッチは切らずにカーブに進入しましょう。カーブを曲がり終えたら、アクセルを踏み込んで加速することでスムーズに走行できます。
速度を出さずに曲がる方法(低速5~20km/h)
次は、山道でのヘアピンカーブや市街地でのきついカーブ(交差点ではない)のような場合で、速度を出さずに曲がる方法を解説します。
この場合でのポイントは、カーブに差しかかる前にブレーキによる減速とシフトダウンを完了させることです。あらかじめ2~3速までギヤを落とし、クラッチをつないで速度をコントロールしてカーブを曲がります。
このとき、ギヤを落とし過ぎるとエンジンブレーキが効きすぎてしまいますので、注意しましょう。慣れも必要ですが、最適なギヤにシフトダウンをしてください。
マニュアル車だと街中のカーブ走行でクラッチを切る?

グーネット編集チーム
前項では、クラッチをつないだ状態でカーブを曲がる方法を解説しました。しかし、実際にMT車で市街地を走行するときなどでは、クラッチを切る場面も少なくありません。
その理由は、交差点などではカーブと異なり、安全のために一時停止をすることがあるからです。MT車の場合は停止する前にクラッチを切り、場合によってはシフトをニュートラルに戻す必要があります。
クラッチを切らずに曲がる場合はすぐに加速・減速ができますが、クラッチを切ることによってすぐに停止することができるようになります。交差点や見通しの悪いカーブ、きついカーブでは必要に応じてクラッチを切り、いつでも停止できる状態にしておくと安全です。
見通しの悪い下り坂のカーブの走行はどうする?
さらに難易度の高いシチュエーションとして、速度が出やすい下り坂のカーブがありますが、この場合も基本の操作は同様で、カーブの手前で適切な減速やシフトダウンを行います。
速度が出やすい下り坂のカーブは見通しが悪いので、いつでも危険回避や停止ができるような運転が求められます。カーブを曲がっている最中はなるべく余計な操作をせず、減速とハンドル操作に集中することで、スムーズに走行できるでしょう。
まとめ
運転操作の難しいMT車で上手にカーブを走ることは簡単ではありませんが、コツをつかめば誰でも操作できます。
解説したとおり、カーブの途中でシフト操作や加減速を行うのではなく、事前に減速やシフトダウンを行うことで、安全にカーブを曲がることができるはずです。
丁寧でスムーズな運転を心がけながら、MT車で安全なドライブを楽しんでください。