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更新日:2020.07.03 / 掲載日:2020.07.03
子供の車酔いは何歳から?子供が車酔いしやすい理由と対処法

グーネット編集チーム
子供がいる家庭の中には、家族と車で出かけるときなどに子供がよく車酔いをしてしまって、困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
基本的に、子供は大人より車酔いしやすく、その理由としては、子供の年齢と脳の発達が深く関係していると言われています。
今回は子供の車酔いに対応できるようにして、家族での車でのお出かけがしやすくなるように、子供の年齢と車酔いの関係性、子供の車酔いを予防する方法について解説していきます。
子供の車酔いの原因
子供が大人よりも車酔いしやすいのは、揺れに慣れていないこと、前庭小脳の発達が未熟ということが原因とされています。
そもそも車酔いは、耳の奥にある三半規管が察知する動きと、目から入る情報にズレが生じ、平衡感覚と自律神経が乱れることで起こります。
子供は前庭小脳が発達しはじめる段階であるため、車の揺れやスピードに過敏に反応してしまいます。そのため、子供は大人よりも車酔いをしやすくなるのです。
子供の車酔いは何歳からはじまる?
子供の車酔いは、4歳前後からはじまるとされています。前述の通り、子供の車酔いは、小脳にある前庭小脳の発達が関係しています。前庭小脳は身体のバランスを平衡に保つ機能を担っており、4歳頃から12歳頃の間にかけて成長します。
成長段階にある前庭小脳は外部からの刺激に敏感になっているため、車の揺れや速度の影響で車酔いをしやすいのです。
一方、0歳から3歳頃は前庭小脳の発達がはじまっておらず、外部からの刺激に対してあまり反応しないため、車酔いをしにくいといわれています。
子供が車酔いしやすい理由

グーネット編集チーム
子供が車酔いする原因は、前庭小脳の発達だけではありません。
そこで、子供が車酔いしやすくなる条件と、その理由について紹介します。
車の揺れやスピードの経験が少ない
子供は車に乗り慣れていないと、車の揺れやスピードを予知しにくいことで車酔いを招きます。大人になって車酔いをしなくなるのは、これまでの経験から車の揺れや動きを予知できるためです。
揺れに慣れる方法として、ブランコやシーソーで遊ぶ方法が効果的といわれています。
車酔いの経験による不安がある
過去に車酔いをした経験があるとトラウマになり、「また車酔いする」を不安になることが車酔いを招きます。
車酔いはメンタルが大きく関係しており、酔った記憶を思い出すことで同じ症状を引き起こすのです。
体調や車内の状態の影響を受けやすい
睡眠不足で車に乗ると自律神経が乱れ、吐き気やめまいが起きやすくなります。車内のよどんだ空気、ガソリンの臭い、車内の温度が蒸し暑く不快、といった車内の環境も車酔いの原因です。
また、体を締め付ける服装やパンツのベルトも、車酔いしやすくなるため注意しましょう。
酔いやすい行動をしてしまう
子供は車のなかで動き回ったり、後ろを向いたりと、車酔いしやすい体勢になりがちです。
また、テレビを見る、スマートフォンなどでゲームをすることも、車酔いの原因になります。
子供の車酔い予防法
子供の車酔いを予防するには、車内の環境や体勢を工夫することがポイントです。
つらい車酔いを防ぐため、次の方法を実践しましょう。
体調を整える
車で旅行やレジャーに出かける場合、前日は興奮して寝付けない子供も多いはずです。睡眠不足は車酔いの原因になるため、少しでも車内で眠れるようにしっかり見てあげましょう。
どうしても車内で子供が寝付けない場合、酔い止め薬を飲ませてあげると車酔いを予防できます。酔い止め薬は車に酔ってから飲んでも効果があるので、出かける際は携帯しておくと安心です。
また、空腹や満腹でも車酔いしやすくなるので、家を出る前に軽く食事を取りましょう。
車内の環境を快適にする
子供の車酔い予防として、車内の環境を整えることも大切です。こまめに窓を開けて車内の空気を換気すると、車内の臭いによる車酔いを予防することができます。
車内を掃除して臭いを減らすこと、香りの強い芳香剤を使わないことも有効な予防方法です。
また、車内が蒸し暑いなどの不快な環境も車酔いを招くので、エアコンで快適な温度に調節してあげましょう。
なるべく横になる
子供をシートに座らせず、横に寝かせてあげましょう。寝た状態になると耳のなかで車のスピードを感じにくくなり、車酔いの予防効果が期待できます。
また、車内でマンガを読む、スマートフォンを見るといった行為も避けるようにしましょう。遠くを眺めさせたり、子供と一緒に歌を歌ったりなど、気を紛らわすようにすることも車酔いの予防につながります。
まとめ
子供が車酔いしやすい原因は、前庭小脳の発達や車内の環境や体勢、車酔いのトラウマなどが挙げられます。4歳以降は前庭小脳が発達しはじめるため、車酔いしやすくなるので注意が必要です。
車内の臭いや温度を快適にする、前日は睡眠を取る、シートに横にすることで車酔いを予防できます。対策を講じても車酔いをする場合に備え、酔い止め薬を用意しておくのもおすすめです。
子供と車に乗る際には、できうる限りの対策をしてあげましょう。