アウトドア・キャンプ・車中泊
更新日:2020.01.08 / 掲載日:2019.10.29
夏に車中泊する際の暑さ対策や注意点とは?

グーネット編集チーム
夏の長期休暇に車で遠くに出掛ける人は多く、宿泊費の削減として車中泊をする人も多いのではないでしょうか。しかし、夏場の車中泊は注意を怠ると死亡事故に至るケースもあります。
ここでは、夏に車中泊をする場合の注意点や、暑さ対策について紹介していきます。
車中泊のメリットとは?
ホテルや旅館に宿泊せず、あえて車中泊での旅を選択する人もいます。ホテルや旅館では味わえない、車中泊ならではの魅力がそこにはあります。次の項目では、車中泊のメリットについて説明します。
宿泊費や交通費の節約
旅費を最大限にまで節約したいなら、車中泊を選ぶのも一つの方法です。車中泊であれば、ホテルや旅館などの宿泊費が不要となります。また、宿泊施設から観光スポットにかかる移動費を気にする必要がありません。宿泊費や交通費を節約した分を、食事やアクティビティなど、他の楽しみに回すことができます。できるだけ旅全体の費用を抑えつつ、アクティブに観光を楽しみたい人にとって、車中泊は有効な方法と言えるでしょう。
時間に縛られない
車中泊の場合は、宿泊施設までの移動時間を気にする必要がなく、時間に縛られません。というのも、ホテルや旅館で宿泊するとなると、チェックイン時間に合わせてスケジュールを組む必要性が出てきます。宿泊施設に向かうために、電車や新幹線など交通機関の時刻を気にしておかなくてはなりません。車中泊であれば、気の向くままに宿泊場所やスケジュールを決められるため、より自由度の高い旅を満喫できるでしょう。
ペットと一緒に旅ができる
ペットと一緒に過ごせる宿泊施設も存在するとはいえ、数はそれほど多くはありません。ペット不可の宿泊施設ばかりで悩んでいる場合は、車中泊での旅を検討してみましょう。ただし、普段と異なる環境にペットが戸惑ってしまう場合もあるので、リラックスできる空間を整えてあげる必要があります。また、長時間の移動が負担とならないように、休憩をこまめに取るなどの配慮が必要です。人間とは気温の感じ方が異なるので、暑さ・寒さ対策にも気を遣いましょう。
車中泊時に暑さ対策でエンジンはつけておく?止めておく?
夏の暑い時期には、熱中症を防ぐためにも車内のエアコンは欠かせません。しかし、車中泊の場合はどのように暑さ対策をすれば良いのでしょうか。次の項目では、暑さ対策でエンジンをつけたままにしても良いのか、止めておくべきかについて解説します。
安全面での問題
車中泊の際にエンジンをかけっぱなしにすると、車内に排気ガスが溜まってしまう可能性があります。一酸化炭素中毒による死亡事故を引き起こすリスクがあるため、車内で長時間過ごす際には十分に気を付けなくてはなりません。また、寝ている間に誤操作でレバーに触れたり、アクセルを踏んでしまったりする危険性もあります。重大な事故につながるリスクを避けるためにも、車中泊中は極力エンジンを切っておきましょう。
マナー面での問題
エンジンを止めなければ、エンジン音が周囲に響き渡り、近隣に住んでいる人に迷惑をかけてしまう可能性があります。また、大気汚染の原因となる排気ガスが延々と排出されるのも問題として挙げられます。アイドリングを禁止しているパーキングエリアもありますが、それ以外の場所であっても、基本的にマナーとしてエンジンを切るのが望ましいです。
安全面とマナー面を考えると、車中泊ではエンジンを止めた方が良いということが分かります。とはいえ、真夏にエンジンをかけなければ、車内温度が上がってしまい、体調を崩してしまうかもしれません。車内での熱中症のリスクを避けるためにも、適切な対策を知っておきましょう。次の項目では、車内の暑さ対策についてご紹介します。
車中泊する場合は、換気と防犯対策が必須
車中泊の際は暑さ対策として、エンジンをかけてエアコンを作動させて睡眠を取ることも多いかと思いますが、排気ガスが車の中に入り込むと一酸化炭素中毒を起こす危険性があります。
さらに窓を完全に閉めている状態だと気密性が高く、酸欠状態や脱水症状に陥るリスクを高めてしまうのです。
このような車内での死亡事故は多いので、最低でも2箇所は窓を少し開けて換気するようにしましょう。
【暑さ対策】夏に車中泊する際の注意点

グーネット編集チーム
1.駐車場所
夏場はエアコンをつけたまま寝たいところですが、騒音など周りへの気配りとしてエンジンを切ることが車中泊の基本になります。
そのため、涼しく快適に寝るためにも日陰になる場所を選んで駐車すると良いです。
特に夏場は、ダッシュボードなどに太陽光が当たることで車内温度が高温になってしまうので、朝起きた時に車内に日差しが入ってこない場所を選ぶことがおすすめです。
また、駐車場の隅の方に駐車すると、他の人の目が届きにくくなり、防犯上危険となりますので、窓にカーテンなどをつけて車内を隠すといった防犯対策は必須になります。
2.熱中症、脱水症状への対策
夏場の気温によっては、日陰であっても暑さを感じてしまいます。熱中症や脱水症状を起こさないためにも、水分補給はマメに行いましょう。
さらに、直射日光を避けるためにサンシェードで日光を遮ると良いです。
3.服装
車中泊の場合は、暑さをしのぐためにも通気性の良いゆったりした服装が理想です。
通気性が良いと汗をかいても乾きやすいので、不快感を少なくして睡眠を取ることができます。
【暑さ対策】夏に車中泊する際に用意しておきたい便利グッズとは
1.サンシェード
サンシェードは日差し避けに必須であり、車内の温度を上げない効果もあるのです。
さらに車内の目隠しとなるので、車上荒らしなどの防犯対策にも効果的です。
2.車用網戸
車中泊では換気が大切ですが、窓を開けたままだと虫が入りやすくなり、防犯上もよくありません。
その場合は、車用網戸を窓に取り付けることで換気したまま虫よけ対策もできますし、第三者の車内への侵入を防ぐこともできると言えます。
3.キャンプ用マット
車中泊であると便利なのがマットになります。
マットを敷くことで車内のデコボコをカバーすることができ、快適に睡眠を取ることが可能になります。
まとめ
車中泊には宿泊費用の節約など多くのメリットがありますが、エンジンのつけっぱなしには十分に注意しなければなりません。マナー面だけでなく安全面においても注意する必要があり、命に関わるリスクがあることを知っておくことが大事になります。
また、車中泊は睡眠を十分に取りづらく、疲労感の蓄積により事故を起こしてしまう危険性が高まります。夏場に車中泊を行うのであれば、さまざまなリスクを頭に入れた上で、暑さや防犯対策をしっかり行うことが大切です。