車にかかるお金&維持費
更新日:2024.06.13 / 掲載日:2024.06.01
フォレスターの燃費はどのくらい?実際どうなのか、調べてみた
スバルを代表するモデルの一つであるミドルSUV・フォレスター。大型SUVとワゴンの良さを掛け合わせたクロスオーバーモデルとして1997年に誕生し、2018年より販売されているモデルで第5世代を迎えました。
スバル独自の四輪駆動システム・シンメトリカルAWD、ブランドの代名詞である水平対向エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステム・e-BOXERを搭載するなど走行性能を追求する一方、運転支援システム・アイサイトを全車に標準装備するなど安全性も高められています。
使い勝手や走りの良さが注目されるフォレスターですが、愛車として使うとなると気になるのが燃費性能。e-BOXERと従来のBOXERエンジン搭載車との燃費の差も気になるところです。
本記事では、そんなフォレスターの燃費をリサーチ!新旧モデルを比較してみました!
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まずはカタログ燃費をチェック!
はじめに、現行型である5代目フォレスターのカタログ燃費を見てみましょう。
カタログには「市街地モード」「郊外モード」「高速道路モード」という区分での数値も掲載されていますが、今回は基準となる数値をピックアップしています。
e-BOXER車 グレード名 | 燃費 | 通常車 グレード名 | 燃費 | |
Touring | 14.0km/L | SPORT | 13.6km/L | |
X-EDITION | 14.0km/L | XT-EDITION | 13.6km/L | |
X-BREAK | 14.0km/L | STI Sport | 13.6km/L | |
Advance | 14.0km/L | – | – | |
平均値 | 14.0km/L | 平均値 | 13.6km/L |
表のうち、Touring、X-EDITION、X-BREAK、Advanceはe-BOXER搭載モデル。未搭載車と比べると数値はわずか0.4ポイントの差で、以前リサーチしたセレナやハリアーのように、ハイブリッドシステムの有無による燃費性能の差が大きく表れていないのが特徴的です。
また、13.8km/Lという平均値そのものは、過去にリサーチした中ではステップワゴンのガソリンエンジン車(13.38km/L)に近い数値でした。
気になる現行型・5代目フォレスターの実燃費は!?
では、実燃費はどうなっているでしょうか。調査の結果、以下のような数値が出ました。
e-BOXER車 | 燃費 | 通常車 | 燃費 | |
サンプルA | 11.50km/L | サンプルA | 10.70km/L | |
サンプルB | 11.70km/L | サンプルB | 10.87km/L | |
サンプルC | 12.33km/L | サンプルC | 11.67km/L | |
サンプルD | 11.70km/L | サンプルD | 11.00km/L | |
平均値 | 11.81km/L | 平均値 | 11.06km/L |
e-BOXER車のカタログ数値との差は2.19ポイントで、燃費達成率は84.4%。達成率はまずまずの数値ですが、12.0km/Lのカベを超えられなかったのが惜しまれます。
一方の通常モデルは、カタログ数値との差が2.54ポイントとe-BOXER車よりも開きがありました。燃費達成率も81.3%でe-BOXER車を下回る結果となっています。
先代モデル(SJ系)のカタログ燃費と実燃費は!?
次に、先代の4代目モデルを見てみましょう。
まずはカタログ燃費ですが、今回参照した2017年のカタログではJC08モードという測定方法で算出しており、現在使われているWLTCモードに比べるとやや数値が高くなっています。
グレード名 | 燃費 |
X-BREAK カラーアクセント仕様 | 16.0km/L |
X-BREAK | 16.0km/L |
S-Limited | 16.0km/L |
2.0i-L アイサイト | 16.0km/L |
2.0i-L | 13.4km/L |
2.0i アイサイト | 16.0km/L |
2.0XT アイサイト | 13.2km/L |
平均値 | 15.2km/L |
続いて実燃費です。
燃費 | |
サンプルA | 11.18km/L |
サンプルB | 12.00km/L |
サンプルC | 10.72km/L |
サンプルD | 11.40km/L |
平均値 | 11.33km/L |
平均値のカタログ燃費との差は3.87ポイントで、燃費達成率は74.5%。JC08モードで算出された数値が現行のWLTCモードよりも高くなってしまう分、実燃費との差が大きくなってしまっています。
現行型(通常モデル)の実燃費と比べてみると、ほぼ同等の結果になりました。e-BOXER車ともそれほど差に開きがないことから、燃費面に限って言えば先代型と現行型とで差はないと言えるでしょう。
新旧モデルを選ぶカギは乗り心地か。中古車もチェックして賢いお買い物を!
今回の調査では、先代型と現行型とで燃費性能がほぼ同等であるという結論に至ったフォレスター。ハイブリッドシステムであるe-BOXER搭載車を選択するメリットは、燃費面よりも運転しやすさや爽快感といった、数値に現れない面にあると言えそうです。購入の際には、可能であれば新旧モデルで乗り比べてみて、自分の感覚に合うものを選ぶのがベストかもしれません。
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フォレスターの中古車登録台数:1,874台
(台数は2024年5月現在)