車とお金
更新日:2023.08.21 / 掲載日:2023.08.15
「KINTOって実際どう?」利用者に本音を聞いてみた

文●ユニット・コンパス 写真●ユニット・コンパス、KINTO 取材協力●KINTO
百聞は一見にしかずという言葉があるけれど、サービスのことは利用者に聞いてみるのがいちばん。ここ数年、クルマを取り巻く環境が色々と変わってきて、クルマのある生活を送るのに、購入・所有だけでなく、利用という方法が加わった。なかでも、KINTOが提供しているクルマのサブスクリプション「KINTO」は、トヨタ系ということもあって利用者も増加傾向にある。
KINTOが利用者向けに実施したキャンプイベントを取材
今回、KINTOが契約者向けに実施したイベント「KINTO presents モビリティキャンプ」に注目。イベントに参加しているKINTO利用者をインタビューして、ユーザーならではのホンネを聞いた。
なお、「KINTO presents モビリティキャンプ」が行われたのは北軽井沢のキャンプ場。参加者は、サイト内に愛車を停め、そのかたわらにテントを張ってアウトドアを楽しんだ。また、イベントやアクティビティなども企画されており、参加者おのおのが自然との触れ合っていた。また、会場にはKINTOが取り組んでいる旧車を楽しむためのコミュニティ「Vintage Club by KINTO」がレストアした70系スープラも登場。試乗もできるとあって、かなりの人気となっていた。
声その1:「わたしの使い方だとKINTOの方がお得でした」

KINTOでカローラ クロスを契約してちょうど1年が経過したという久保さん。所有とサブスクのコストを算出して比べ、メリットがあるKINTOを選んだ。
「わたしは通勤でクルマを利用するので、年間の走行距離が多いんです。そこで費用を計算したときに、KINTOのほうが安くなるとわかったので選びました。実際に使ってみると、税金や車検などの整備費用が全部オールインワンのパッケージになっていて、クルマにかかる費用が月々いくらというのが明確にわかるのがいい。クルマ関係の出費は額が大きいので、それがないというだけで精神的に楽ですね。契約するときにノアとカローラ クロスで比較したのですが、ノアだと月7万円くらいで、カローラ クロスだと月4万5000円くらい。それならミニバンでなくてもいいじゃないかと」
また、KINTOは納車が早いのもありがたかったと振り返る。新車の納期問題はまだ解消されず、人気車では半年から1年待ちが当たり前のような状況。にもかかわらず、2カ月ほどで納車されたと久保さん。
自分のカーライフを分析しKINTOを選んだ久保さんだが、そのチョイスは成功だったようだ。
声その2:「bZ4Xに乗るためにKINTOを選びました」

会場には、電気自動車のbZ4Xで参加しているユーザーも2組ほどいた。荒井さんは、これまでプラグインHVに乗った経験があり、モーターならではの力強い加速や静粛性の魅力を体験済み。bZ4Xについても、発売を楽しみにしていたという。そして、bZ4XがKINTOのみでの取り扱いということで、KINTOユーザーになったのだとか。
「仕事の関係でリースを使い慣れていたこともあり、KINTOは違和感なく利用できました。この6月には、九州をひとまわりする旅行に、このbZ4Xで出かけきました。クルマはいいですよ。かなり満足しています。あとは充電設備だけ。出先で急速充電をしたいとなると、まだまだ設備が少ない。販売店にも導入していくという話ですが、今後に期待します」
一方で、KINTOを使ってみて満足度が高いというのが、任意保険の内容だという。
「5万円の免責で補償はフルカバー。とくに運転者が限定されないのは、自分が運転できなくなったりすることを考えたらいいよね」と、補償内容が手厚く安心感があると教えてくれた。
声その3:「次はレクサス! いろいろ乗りたい自分にはぴったりです」

本来契約しているハリアーが修理中のため、今回のキャンプには代車のヴォクシーで参加していた三輪さんと友人の皆さん。
KINTOを選んだ理由について尋ねると、「自分は短期間で色々なクルマに乗ってみたいタイプなんです。所有だと1台をずっと乗ることになりそうなので、KINTOにしました。ハリアーを選んだときは、ランドクルーザー プラドも候補に上がりましたが、納期の関係でハリアーを選びました。つぎはレクサスに乗ってみたいですね」と教えてくれた。
実際に2年ほどKINTOを利用してみた感想はとの質問には、「いい意味で普通でした。クルマのサブスクは初めてだけど、イメージと違ったということもありません。クルマに関する出費が月々にいくらと決まっているのがいいですね」
一方で、任意保険については、免責が一律5万円と定められているところに不満があるという。「免責の有無や金額については、選択できると嬉しいかな」
声その4:「愛着が出ちゃって乗り換えたくない!」

岩田さんがKINTOを利用したのは、KINTO専用の特別仕様車「ヤリス G“KINTOツーリングセレクション”」に心を惹かれたから。
「このヤリス、普通のヤリスとはちょっと違うんです。ルーフやドラミラー、ホイールなどが専用装備になっていて、ブラックで統一できる。ボディ補強やサスペンションも専用セッティングになっていて、普通のヤリスと乗り比べたら、コーナーでの安定感も違った。こういった仕様のヤリスは販売されていないから、とても満足しています。逆に、気に入ったのに、3年契約にしたので、もう少ししたらクルマを返却しなければならない。もうこの仕様は取り扱っていないので、乗り続ける方法はないかと相談したのですが、難しいようです」
途中で契約を解除することは想定されているが、同じクルマをもっと長く乗り続けたいというユーザーには現状では対応できない。クルマが気に入ったからこそ生じた悩みではあるが、なるほど、これまでの購入・所有では存在しなかった悩みだけに難しいところだ。
移動の喜びをいろいろな形で実現する



