車とお金
更新日:2016.11.02 / 掲載日:2016.10.28
車のエアバッグが開いた後はどう対処すればいいのか

goo-net編集チーム
衝撃により、エアバッグが開いた場合には、
単にエアバッグ本体の修理だけでは済まないことが多く、
場合によっては、他の部分も交換しなくてはならず、修理代が高額になることがあります。
ではエアバッグは、どのくらいの衝撃で開くのか、
そして、開いた後の処理の仕方や、修理代はどのくらいかかるのでしょうか。
一般的なエアバッグはどのくらいの衝撃で開くのか?
エアバッグは、センサーが一定の衝撃を感知すると膨らんで、
車に乗車している人がハンドルやダッシュボード、
ドアなどにぶつかる衝撃を緩和してくれる装置です。
エアバッグが開くまでの時間は、瞬きをする間に動作が完了するくらいの一瞬で完了し、
時間にして0.05秒程度とされています。
近年では正面からだけでなく、
側面方向からの衝撃も吸収できるようなサイドエアバッグなども普及しつつあり、
一般的にエアバッグは、車の速度が30km/h程度以上で、
正面からぶつかった場合、衝撃をセンサーが感知して開くようになっています。
しかしながら、斜めからの衝突やその衝撃が一部にしか伝わらなかった場合などは、
エアバッグが開かないことがあります。
エアバッグが開いた後の処理方法とは
エアバッグが何らかの衝撃で開いた場合、その後の処理は、自己判断はせず、
自動車のディーラーや整備店に、車の状態を見てもらうことが肝心です。
なぜなら、エアバッグが動作して開いた場合、
単にエアバッグだけの交換修理だけでは済まされないことも多いからです。
エアバッグの構造上、膨らんだエアバッグユニットのみの交換以外に、
システムを構成している、センサーやコントロールユニットなどの交換も必要となる場合があります。
また、助手席のエアバッグが開いた場合では、フロントガラスも割ってしまうことがあり、
そのために枠が歪んで、修理を施しても雨漏りの原因ともなってしまうことがあります。
エアバッグの修理費用は一般的にはどのくらいか?
通常、エアバッグが開いてしまうほどの衝撃があれば、車体の損傷はもちろん、
衝撃吸収能力はかなり損なわれ、修理費用も高額となることが少なくありません。
エアバッグだけの交換ならば、運転席と助手席でおおよそ10万円~30万円程ぐらいですが、
センサーや、シートベルトのプリテンショナー部分、またフロントガラスが割れた場合は、
さらに修理費用がかさむと言えるでしょう。
修理費用は車種やエアバッグの数、構成するパーツなどによって異なりますので、
修理を依頼する際は、必ず確認をするようにしましょう。
なお、エアバッグが動作した車は、下取りでは事故車扱いとなり、
下取り査定金額はかなり減額されます。
また、車両保険によっては全損扱いになり、修理代によっては買い換えた方が良い場合もあります。