車とお金
更新日:2019.08.20 / 掲載日:2019.08.20

車の税金は分割払いできるのか

車の税金は分割払いできるのか

グーネット編集チーム

所有したクルマには税金が課せられます。購入時にかかる「自動車取得税」や「消費税」のほか、クルマを所有している限り継続的にかかってくる「自動車税」や「自動車重量税」などの税金があります。

クルマに関わる税金は、まとまった金額で請求されるケースも多いもの。「支払うつもりはあるけれど、一括は厳しい…!」といったときのために今回は分割払いにするための方法や、分割払いの注意点・デメリットについて解説します。

クルマの税金を一括で支払うのが厳しい場合の対処法

クルマを購入すると「自動車税」や「自動車重量税」を支払う義務が生じます。
「自動車税」は、毎年4月1日の時点でクルマを保有している人にかかる税金で、クルマの排気量によって税金の金額が定められています。一方「自動車重量税」は、車検を受ける際に、クルマの重量に応じて支払うべき税金で、一括で支払おうとすれば、どちらも数万円単位の出費となってしまいます。

クルマに関する税金の一括納付が難しい場合、実は「分割払いで対応する」ということが可能となっています。分割払いにする方法は、以下の二つです。

・クレジットカードを使い、分割払いに設定する
・税務署に直接相談して、分割払いにしてもらう

それぞれの特徴やメリット・デメリットを紹介するので、自分に合った分割方法を見つけてみてください。

クルマの税金をカードで支払う方法とは?

クルマの税金は、お住まいの自治体によってクレジットカードを使用して収めることが可能となります。このクレジットカードで支払いをするタイミングで「分割払い」を選択すれば、自身が設定した回数で分割払いが可能となります。通常のショッピングで「分割払い」を選択するのと同じと考えて良いでしょう。

「自動車税」の場合、多くの自治体がクレジット払いへの対応をスタートしています。「自動車税」をクレジット払いにすると「自分のカードで手間なく分割払いにできる」というメリットがあります。また自分自身は、クレジットカードの利用代金を分割して支払うことになりますが、自治体に対しては、クレジットカード会社から一括で納付が行われます。このため、「税金の延滞が起きない」というメリットもあります。一方で、クレジットカード会社が定めた「分割手数料」を支払う必要が生じるので、事前にどの程度の金額になるのか、確かめておくと安心です。

「自動車重量税」についても、国税クレジットカードお支払いサイトからの納税が可能です。この場合の流れについては、自動車税のお支払いサイトの流れと一緒になります。クレジットカードの支払い回数を決定するタイミングで、任意の支払い回数を設定しましょう。

また車検を依頼するお店によっては、法定費用と車検基本料を全て含めた金額を、クレジットカードで支払うことが可能です。法定費用とは、自賠責保険(強制保険)の保険料、重量税、印紙代の3つをトータルしたもので、一般的には、諸費用と言われております。お店によっては、クレジットカードが使えないお店もありますので、車検を行う前にお店に事前に確認してみましょう。この場合も「分割で支払いたい」旨を伝えるだけで、手間なく支払い回数を変更できます。ただし「法定費用まで含めて、クレジットカード決済が可能な店舗」を探し、車検を受ける必要があります。

「車検基本料のみの場合は、クレジットカードOK」のお店でも、「法定費用まで含めた、クレジットカードOK」というお店は、まだまだそれほど多くはないと言われています。車検費用と法定費用の支払い方法について、事前の問い合わせが必須だと言るでしょう。

クレジットカードを使うときの手数料いくらかかるの?

クレジットカードを使うときの手数料いくらかかるの?

グーネット編集チーム

クレジットカードで税金を分割納付する場合に、忘れてはいけないのが「クレジットカードを使った納付に対する手数料」です。わずか数百円でも、実際の納付金額よりも多い金額が必要となることは事実です。

「自動車税」の納付先は各都道府県で、クレジットカード払いに対する手数料も、異なっています。
多くの地方自治体が「1件あたり324円(税込)」を採用していますがクレジットカード払いを利用する際は、自分の自治体の金額を事前にチェックしておきましょう。

「自動車重量税」を国税クレジットカードお支払いサイトで支払う場合も手数料はかかり、その手数料は納税額によって変わってきます。

1円~10,000円……82円
10,001円~20,000円……164円
20,001円~30,000円……246円
30,001円~40,000円……328円
40,001円~50,000円……410円
※納付税額が10,000円を超えるごとに、決済手数料82円が加算されます。
例:納付税額30,000円の場合、決済手数料が246円(82×3=246)となります。

手数料について知りたいと思ったときには、自身が支払う重量税を元に、計算してみてください。自動車税・自動車重量税共のクレジットカード利用手数料は税金の納める都道府県や支払い金額によって変わってくるということを、しっかりと頭に入れておきましょう。

税務署に交渉すると分割支払いできる?可能な場合の注意点とは?

自動車に関する税金の分割納付のもう一つの方法は「税務署に相談してみる」というものです。税務署は、国民から税金を徴収することが主なお仕事ですが、さまざまな相談も受け付けてくれます。「一括では難しいが、分割なら支払える」ということであれば、分割での納付が認められるケースもあります。

ただし本来の納付期限を超えた納付になるため、延滞税が課せられる可能性があります。また軽自動車税の場合は、金額が少ないために、原則として分割が認められていません。

もし「税務署と分割について相談したい」と思うのであれば、納付期限を迎える前に行動するのがベストです。納付期限を超えて相談した場合や、これまでの税金納付状況によっては、分割払いが認められないケースもあります。分割払いを認めてもらうためには、「支払うつもりはあっても、どうしても難しい」ということを、しっかりと説明しましょう。

税金を支払わないとどうなるの?

税金の一括払いが難しく、わざわざ分割にするのも面倒くさい…。このような安易な考え方で、税金の支払いを先延ばしにしてしまう方もいますが、自動車税の滞納を続けていると最悪の場合、差し押さえなどの措置を取られる可能性があるので、注意する必要があります。本来支払うべき税金が納付されない場合、自身が所有する資産が差し押さえされ、そこから税金が徴収されることになる可能性があります。差し押さえとなる場合は、事前に複数回の督促状が届き、段階を追って行われます。

「負担が大きい」と捉えがちな自動車税ですが、わずか数万円程度と考えることもできます。
また、車検を通す場合は毎年5月に送られてくる「自動車税」を期限までに支払う必要があります。「自動車税」の支払い用紙の半券が「自動車税証明書」になり車検を受ける際に原則必要なものとなります。支払われていない場合、車検を受けることができない場合もあります。ただし、車検を受ける時期が4月などの場合は、前年度の納付書が有効期限内ならば代用が可能となります。それぞれの税金の納付期限を頭に入れた上で、一括で支払うのか、それとも分割で支払うのか、検討してみてください。


クルマを保有したあとに、税金の支払いについて頭を悩ませる方は少なくありません。特に自動車税は、毎年欠かさず請求されるもの。何かと物入りな春の季節に納付書がやってくることもあり、「今年は一括で支払うのが難しい」なんてこともあるのではないでしょうか。

こんなときには、クレジットカードでの支払い方法などを覚えておくだけで、税金の分割払いが可能となります。各手数料や延滞金で、本来の納税金額よりも、ほんの少し負担が大きくなることも考えられますが、非常に便利な方法なので、ぜひ頭に入れておいてください。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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