車とお金
更新日:2020.01.30 / 掲載日:2020.01.30
トラックの耐用年数とは?算出方法や寿命を延ばす方法について解説!

グーネット編集チーム
トラックには車両の使用限度を表す耐用年数という指標が設けられており、これにより「あと何年使えるか」を判断することができます。ただし、耐用年数はトラックの大きさや用途によって異なるため、自分が乗っているトラックの耐用年数を知っておくことが大切です。
そこで今回は、トラックの耐用年数や算出方法、トラックの寿命を延ばす方法についてご紹介します。
トラックの耐用年数
新車トラックの耐用年数には「自家用トラック」と「業務用トラック」の2種類があり、それぞれ車両の大きさや用途によっての耐用年数が異なります。
自家用トラック
自家用トラックは「ダンプ式」と「その他のトラック」に分けられ、ダンプ式の場合は4年、その他のトラックは5年が耐用年数となります。
・ダンプ式のトラック・・・4年
・その他のトラック・・・5年
業務用トラック
業務用トラックの場合は以下の項目ごとに耐用年数が定められています。
・小型の貨物自動車(積載量2トン以下)・・・3年
・その他の小型自動車(排気量3L以上)・・・3年
・大型乗用車・・・5年
・貨物自動車・・・4年
・貨物自動車・・・5年
・被牽引車・・・4年
・その他のトラック・・・4年
トラックの耐用年数の算出方法
新車トラックの耐用年数を見て「中古トラックは耐用年数が残っていない」と思う人も多いですが、中古トラックの耐用年数は「簡便法」という減価償却の計算方法が用いられるため、2年を下回ることはありません。
法定耐用年数が過ぎている場合
法定耐用年数を過ぎている中古トラックの場合、以下の計算式で耐用年数を算出します。
中古トラックの耐用年数 = 法定耐用年数 × 20%
たとえば、法定耐用年数5年の中古トラックを購入し、すでに7年が経過しているとしましょう。この場合、計算式は「5年×20%」で耐用年数は1年です。
しかし、2年未満の場合は一律2年となるため、この中古トラックの耐用年数は2年ということになります。
法定耐用年数が残っている場合
中古トラックの法定耐用年数が残っている場合は、以下の計算式で耐用年数を算出します。
中古トラックの耐用年数 = 法定耐用年数 – 経過年数 × 経過年数 × 20%
*もしくは(法定耐用年数 – 経過年数 × 80%)
たとえば、法定耐用年数5年の中古トラックを購入し、まだ2年しか経過していないとしましょう。この場合、計算式は「5年×2年+2年×20%」で耐用年数は3.4年です。
また、小数点以下は切り捨てになるため、この中古トラックの耐用年数は3年ということになります。
トラックの寿命を耐用年数よりも伸ばす方法

グーネット編集チーム
耐用年数は車両の使用限度を表すものですが、耐用年数が過ぎたからといって乗れなくなるわけではありません。適切なメンテナンスと運転の仕方を見直すことで、トラックの寿命を耐用年数よりも延ばすことが可能です。
適切なメンテナンスを心がける
トラックは、日頃から適切なメンテナンスを心がけていれば、耐用年数を過ぎても長く使い続けることができます。その中でも特に重要なのがエンジンオイルです。エンジンオイルには冷却や潤滑、防錆などの効果があり、エンジンの働きを助ける重要な役割を果たしています。特に業務用トラックの場合は長距離を走るケースが多いので、定期的に交換するのがおすすめです。
丁寧な運転
急発進や急ブレーキなど、乱暴な運転はトラックに負担がかかるため、寿命も短くなりがちです。また、エンジンが温まっていない状態で発進することもエンジンに大きな負担を与えてしまう恐れがあります。そのため、暖機運転を心がけるとともに、丁寧な運転をするようにしましょう。
まとめ
新車トラックの耐用年数は車両の大きさや用途によっても異なりますが、業務用トラックの場合は3~5年が一般的です。また、中古トラックの耐用年数に関しては簡便法が用いられるため、最低でも2年を下回ることはありません。
いずれにせよ、適切なメンテナンスと丁寧な運転を心がけることで、トラックの寿命を耐用年数以上に伸ばすことができるので、今一度メンテナンス状況や普段の運転を見直してみましょう。