車とお金
更新日:2020.02.28 / 掲載日:2020.02.28
軽自動車を相続するにはどうしたらいい?手続き方法とポイントをご紹介!

グーネット編集チーム
軽自動車に乗っていた家族が亡くなった場合、さまざまな資産とともに残された車も相続が可能なのかなどについては、配偶者などにとって気になることだと思います。
また、車の相続が可能な場合、具体的にどのような手続きを進めるべきなのかも気になるところです。
そこで今回は、軽自動車の相続における手続きの方法や注意点などを詳しく解説していきます。
軽自動車も相続財産になる
車の中では比較的リーズナブルな価格で買える軽自動車も、立派な相続可能な財産です。実際の相続手続きを進める上では、その価値の評価などもする必要があります。
軽自動車の価値評価はそこまで高くなることは少ないですが、今まで故人が乗っていた車であれば、価格評価の値段に関係なく法定相続人の間で分け合う財産という位置づけとなります。
そのため、「古い軽自動車だから」や「人気車種ではないから」といったネガティブ要素があったとしても、他の法定相続人への断りなく勝手に売却や処分をすることは基本的にNGとなります。
特に故人の残した財産が借金ばかりなどの理由で、相続放棄を検討中の方は、軽自動車を含めた遺産の扱いに注意をしてください。
軽自動車の相続手続き

グーネット編集チーム
軽自動車を相続する上で最初に確認すべきことは、車の正確な所有者が誰かということです。亡くなった家族が利用していた車であっても、所有者が異なる場合があります。
例えば、数年前に新車購入したばかりでローンの返済が終わっていない軽自動車の場合、ローンの貸し主となる信販会社やディーラーの名義になっている可能性が高いです。
この場合は、所有者であるディーラーなどに連絡をおこない、相続人側でローンの残りを支払い終えた段階で、法定相続人の誰かに名義変更をする手続きに進めるのが一般的な流れとなります。
軽自動車の相続手続きに必要な書類
軽自動車とその他自動車の相続手続きは、必要書類や提出場所が異なります。軽自動車の場合は、新しい所有者となる人の住所がある地域を管轄する軽自動車検査協会の支所や事務所で手続きを進めることになります。
軽自動車と普通自動車における必要書類の大きな違いは、軽自動車の場合、遺産分割協議書を添付する必要がなく手続きが簡単という点になります。
・自動車検査証(車検証)
・軽自動車税申告書
・新しい所有者の住民票(発行から3ヶ月以内)
・自動車検査証記入申請書(軽自動車検査協会の窓口で入手可能)
・亡くなった方の戸籍謄本等
・新しい所有者の認印
法定相続人が忙しいなどの理由でディーラーや行政書士に手続きをしてもらうときには、先述の書類と一緒に委任状を提出する必要があります。書式については、国土交通省のホームページからダウンロード可能です。
軽自動車を相続する際の注意点
軽自動車の相続には、他にも多くの注意点があります。
不要な軽自動車は売却できる
故人が乗っていた軽自動車が不要な場合は、名義変更を終えてから中古車専門店への売却や廃車という形で処分をすることも可能です。
しかし、自動車の処分や譲り渡しをするときには、先述のとおり今の所有者が誰かというのが大事なポイントとなりますので、しっかりと確認してから対応しましょう。
自動車保険の名義変更も忘れずに
遺産相続をするときには、自動車に限らずさまざまな保険関係の名義変更や解約手続きをおこなう必要があります。
例えば、この手続きをせずに故人の軽自動車に乗って事故を起こした場合、補償が受けられない可能性も出て来ます。
なお、自動車に関する保険については強制加入の自賠責保険と任意保険がありますので、それぞれの現状を把握した上で、今後の使用目的に合った契約内容の変更をおこなうようにしてください。
まとめ
軽自動車は比較的安価な車両が多いと言っても立派な相続財産です。軽自動車の遺産相続手続きは、最初に所有者とローン残債の有無を確認することから始まります。
ローンが残っている場合は、法定相続人の誰かがそのお金を支払うまで、名義変更の手続きは進められません。そして名義変更が終わらなければ、軽自動車の売却や廃車などの処分もできない仕組みとなっているのです。
ですが、軽自動車の名義変更は普通自動車と比べて必要書類などもシンプルとなっていますので、なるべくコストをかけずに相続を終えたい人は、自分で軽自動車検査協会に行って手続きを進めてみても良いでしょう。