車とお金
更新日:2020.04.06 / 掲載日:2020.04.06
自動車免許の大型は、普通免許とどう違う?免許取得にかかる費用や期間を紹介

グーネット編集チーム
運転免許証は、普通自動車や自動二輪、大型など、運転できる車の種類や大きさによって区別されます。
大型免許はトラックやバスなどを運転できますが、大型車両以外で運転できる車があることをご存じでしたか?
今回は、大型免許の定義と取得方法、取得にかかる費用や期間について解説します。
大型免許って一体何?
大型免許とは、どのような免許なのでしょうか?
免許の定義や運転できる車、免許を取得できる条件について見ていきましょう。
大型免許の定義
大型免許は、自家用の「大型自動車第一種運転免許」と、業務用の「大型自動車第二種運転免許」の2つに定義されます。
第一種では、車両総重量11t以上、最大積載量6.5t以上、乗車定員30人以上という条件を満たした大型車両を運転できます。
第二種で運転できる車両の条件は第一種と同じですが、お客様を乗せる「旅客運送」ができるという違いがあります。
公共交通機関で路線バスや観光バスを運転する場合、第二種を取得しなければなりません。
大型免許で乗れる車
大型免許を取得すると、以下の種類の車を運転できます。
・大型自動車
・中型自動車
・準中型自動車
・普通自動車
・小型特殊自動車
・原動機付自転車
ご覧の通り、大型免許が一つあれば、準中型免許や普通免許で運転できる車をカバーできるのです。
大型免許の取得の条件
大型免許を取得するには、「普通免許・準中型免許・中型免許・大型特殊免許のいずれかを取得して、通算で3年以上経過している」、「免許取得日で満21歳以上」という2つの条件があります。
前者の条件にある通算とは、免停処分を受けた期間は含まれません。また、教習所によっては20歳でも入校できるケースもありますが、免許の取得日には満21歳でなければいけません。
教習開始から9ヶ月までに免許を取得する必要があるので、20歳の方は、誕生日から逆算して、スムーズに免許を取得できるように調整しましょう。
大型免許を取得する方法

グーネット編集チーム
大型免許の取得方法は、教習所に通う、運転免許試験場で試験を受ける、という2種類のルートがあります。それぞれの方法で、免許を取得するまでの流れについて紹介します。
自動車教習所へ通い検定を受ける方法
自動車教習所に通う場合、学科教習と技能教習が2つの段階に分かれているのが特徴です。
第一段階である学科と、基本的な操作や走行を場内コースで学ぶ技能講習を受講します。
修了検定に合格すると、第二段階の学科、実践的な路上での技能講習を受け、卒業検定に合格すると免許を申請できるという流れです。
卒業検定までの期間は、現在持っている免許の種類で異なります。
最短で合格できるケースは、中型免許(8t限定)がある方で、検定に一発合格できれば10日ほどで取得できます。普通免許のみの方は、10日以上はかかると見ておきましょう。
運転免許試験場で技能試験を受ける方法
教習所に通わず、運転免許試験場で仮免許試験、本試験に合格すると免許を取得できる方法です。
免許を取得するまでの流れは次の通りです。
・適性検査と場内コースの技能試験を受験
・合格後に仮免許試験を取得し、路上での練習をおこなう
・運転免許試験場で本試験を受験
・本試験合格後、教習所にて取得時講習を受講する
教習所のような講習を受講せず、いきなり試験を受験に通うのが特徴です。教習を受けない分、時間と費用を節約できるメリットがあります。
ただし、1回の試験で合格するのは至難の業であり、3回、4回と受験して合格する方が大半を占めます。
運転に自信のない方は、教習所や合宿免許で取得することをおすすめします。
大型免許を取得するために必要な費用
大型免許取得にかかる費用を、教習所、直接試験に分けて紹介します。
直接受験での大型免許の取得は個人では難しい
直接試験は教習費用がかからず、試験料のみを負担するので安く済ませられます。受験料は約4,000円、その他の費用を含めると総額でおよそ4万円です。
しかし、路上練習では大型車両と指導してくれる人が必要で、個人でこれらを手配するのは難しいのが実情です。
手配できたとしても1日で4万円前後かかるうえに、複数回受験するとそれだけ費用がかさみます。
自動車教習所へ通う場合の費用
一般的な自動車教習所では25万円前後、合宿免許では20万円前後の費用がかかります。
直接試験と比較すると高くなりますが、大型車両と指導者を手配する費用がかからず、教習を受講できるので早く免許を取得できます。
合宿免許はスケジュールに無駄がないので、最短で免許を取得したい方におすすめです。
まとめ
大型車両を運転できる大型免許は、普通車や中型車といった幅広い免許を一つでカバーできます。普通免許や中型免許を取得して通算3年以上、満21歳以上であれば受験可能です。
免許の取得方法は教習所と直接試験の2種類がありますが、費用の面で大きな差が生じます。直接試験は教習所費用がかからない反面、試験料のほかに練習用の車両と指導者の手配と費用がかかります。
試験の難易度が高いため、複数回受験すると費用がそれだけ膨らんでしまうため、大型免許の取得は、自動車教習所か合宿免許のいずれかを選択するといいでしょう。