車とお金
更新日:2023.09.29 / 掲載日:2020.06.16
燃費計算方法は?カタログ燃費ではなく実燃費の出し方
車を選ぶ際、様々な項目について検討することになると思いますが、その中でも燃費は気になるポイントかと思います。その際に基本的にはカタログに記載された燃費を見て判断すると思いますが、実はカタログ燃費と実際の燃費は違うことをご存知でしょうか?
そこで今回は、実際の燃費を知るための方法について解説していきます。実燃費について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
カタログ燃費は実燃費よりも高い!?
一般的に車の燃費として挙げられている数値は、カタログのデータをもとにしていることがほとんどです。しかし、実際に乗ってみるとカタログの燃費数値よりも低くなっている場合もあります。
これは、カタログに掲載される燃費性能が「JC08モード」や「10.15モード」などの規格化されたテストにしたがって検査されるためです。実際の走行はテストのパターンと大きく異なるため、カタログの燃費データとは差が出てしまいます。
また、アクセルの踏み方など運転する人によっても微妙に実燃費は異なるため、実燃費は実際に運転して導き出すしかありません。
実燃費の出し方は満タン法による計算がおすすめ
では、実燃費はどのように計算すればいいのでしょうか?最も簡単で便利な燃費計算の方法としては、「満タン法」がおすすめです。ここからは、満タン法による燃費計算の仕方について説明していきます。
まずはガソリンを満タンにする
満タン法は、走った距離と使用したガソリンの量を計算することで燃費を割り出す方法です。そのため、まずはガソリンタンクを満タンにします。 このとき、ガソリン給油ノズルが自動で停止する以上に給油してしまうと、次に給油する際と基準が変わってしまうため注意してください。
トリップメーターをリセット
ガソリンを満タンにしたら、車のメーターパネルについているトリップメーターを0に合わせます(リセット)。これは必ず走り出す前におこなってください。
ある程度ガソリンがなくなるまで走行する
ガソリンを満タンにしてトリップメーターを0kmにしたら、ある程度走行してください。可能な限り長い距離を走ることを推奨します。最後に燃費を割り出す際の母数(実際のデータ)が多いほうが、より正確な実燃費を導き出せるためです。
再びガソリンを満タンにする
ある程度走ったら、再びガソリンを満タン給油してください。このとき、最初におこなったようにトリップメーターを0kmにする必要はありません。また、給油の際は必ず給油したガソリンの量を覚えておくか、レシートを取っておきましょう。
給油量と走行距離を割って実燃費を計算
最後に、計算によって実燃費を導き出します。仮に100km走行しており、燃料を10L給油したとすると、1Lあたりの燃費は以下の計算式で求めることができます。
100km÷10L=10km/L このように実際に走行した距離を給油した燃料の量で割ることで、1Lあたりに走行できる距離を導くことができます。これが実燃費となります。
満タン法以外で実燃費を知りたい場合の出し方
満タン法以外に実燃費を知る方法がないか、気になる方もいると思います。 他の方法として、給油ランプを用いても求めることができます。
まずは給油ランプが点いた時点で給油し、この給油量を覚えておきます。次に給油ランプが点いた時点までに走行していた距離を、前回給油したガソリンの量で割ることで実燃費を求めることができます。
しかし、給油ランプが点灯する条件にはばらつきがあり、給油ランプが点いたらすぐに給油することも現実的には難しいため、精度には若干欠ける方法となってしまいます。
スマホアプリを使えばもっと燃費を簡単に出せる!
その他、スマホアプリから燃費を求めることもできます。アンドロイド・iPhoneを問わず、アプリストアで検索すれば燃費計算アプリが見つかるでしょう。データの統計的な把握も可能なので、ぜひ活用してみてください。
まとめ
今回はカタログ燃費ではなく実燃費を計算するための方法についてご紹介してきました。 燃費計算の方法をまとめると、 ・満タン法 ・給油ランプを利用する方法 ・アプリによる計算 の3つの方法があります。
アプリの場合は基本的に満タン法の計算を自動でおこなってくれるものになるので、正確さに関しては問題ありません。簡単に実燃費を割り出せるので、ぜひ活用してみてください!